29
2016

『ドント・ブリーズ』

CATEGORY映画:洋画
ネタバレが含まれています。まだ映画をご覧になっていない方は読むのをお控えください。

トガジンです。

火曜日に「年内はもう劇場に行く時間は取れないだろう」と書いたばかりでしたが今日も一本観て帰りました。
仕事が予想外に早く終わったためです。
観たのは、以前から「面白い」と評判になっていたこの作品です。
ホラーは苦手なのですが、薦めてくれた知人が「貴方の嫌いな残酷シーンは無かったよ」と言ってくれたので決めました。

ドント・ブリーズ』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
ドント・ブリーズ

<あらすじ>
舞台はアメリカ・デトロイト。
親元を離れて街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。
しかし、その老人は目が見えないかわりにどんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。
暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くがそこで恐るべき光景を目の当たりにする。

『ドント・ブリーズ』3人
まず結論を先に述べておきます。

この映画、面白いです!

ストーリーテリングが巧みで、伏線や状況描写が手際よく印象に残る映像で明示されています。
そして、それらの伏線が気持ちよく腑に落ちる展開で回収されていき90分間全く退屈する暇がありません。
後半は、観ているこっちも息をつめて見入ってしまいました。

観終わってみると、確かにホラーではなくシチュエーション・スリラーとでも呼べるものでした。
どちらかというと、『ダイ・ハード』などに近いと思います。

『ドント・ブリーズ』老人
強盗三人組が舐めてかかっていたこの老人。
元軍人ということでしたが、かなりの凄腕だったと見えます。

『ドント・ブリーズ』強爺
音を立てなければ気付かれずに素通りしてくれますが、気付かれたら最後、脅そうが命乞いしようが情け容赦なく殺処分されてしまいます。
さらに灯りを失って暗闇になると、聴覚に優れた老人のほうが圧倒的優位になってしまいます。

『ドント・ブリーズ』爺
演じていたのはスティーブン・ラングさん。
なんと、あの『アバター』のクオリッチ大佐役の人でした。

『ドント・ブリーズ]』盲目
この老人の行動には、自衛だけに収まらない常軌を逸脱したところがあります。
彼が持っていた大金というのは、娘を交通事故で失った時に支払われた賠償金でした。
だから奪われることにあれほどまで怒ったのかと思ったのですが、それだけではありません。
この家の地下室にはおぞましいものが隠されていました。
娘を事故で死なせた加害者の女性を拉致・監禁して、しかも自分の子を孕ませていたのです。
それは、娘の命を奪ったその女性が自分に対してしなければならない当然の償いであるという考えでした。

『ドント・ブリーズ』ロッキー_
強盗団の紅一点ロッキーは、終盤でとんでもなくおぞましい辱めを受けそうになるのですが、その具体的内容については書くのを控えることにします。
ネタバレ自粛ということではなく、言葉にするのがおぞましいからです

それは男の視点からすると「直接のほうがいいんじゃない?」と思ってしまうものでしたが、逆に老人がその方法でしか出来なかったとするならばちょっと切ない気持ちにもなります。
(この映画を観た男性諸氏には分かりますよね?)


ところで。
この映画、観ていてなんだか強い既視感がありました。

密室状態。
脱出方法の模索。
お金や鍵などの目的物探し。
音で相手を感じ取る。
襲ってくる獰猛な犬。

観ている途中で思い当たりました。
このゲームです。

『ドント・ブリーズ』これはバイオハザードだ
昔、『バイオ・ハザード』の一作目を初めてプレイしたときと全く同じドキドキ感でした。

『ドント・ブリーズ』バイオの三人
巨大製薬会社の研究施設でもある洋館を探索して謎を解明して脱出するゲームです。
部屋の一つ一つやそこにある様々なアイテムを調査して、うまく組み合わせたり使い方を見つけたりして先へ進みます。
中には死に至るトラップや、ゾンビや狂暴な生命体に襲われることもあり、その対応を誤るとゲームオーバーになります。

『ドント・ブリーズ』バイオ犬
『バイオ・ハザード』には狂暴なゾンビ犬が出てきましたね。
意表を突いて襲い掛かって来るところなどは、映画『ドント・ブリーズ』でも同じでビクッとさせられました。

『ドント・ブリーズ』アレックスと老人
「20年に一本」かどうかはともかく、とても良く出来た映画です。
私はいつも脚本や物事の運びといったストーリーに関する部分を重視して映画を観る人間なのですが、この映画は満点に近いと思います。
映画作りを志す人なら何度も観て、この作品のシナリオや映像表現の構造を解析してみる価値があると思います。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。
スポンサーサイト

Tag:ドント・ブリーズ

0 Comments

Leave a comment