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2017

パナソニックDIGA:DMR-BZT720の内蔵HDDを6TBに換装してみた

トガジンです。
今回はBDレコーダーの改造のお話であります。
コンプライアンス的にいかがなものか?とも思いましたが、これはあくまでも私個人の備忘録ということで書き留めておくことにしたものです。
また、本記を読んで換装をお試しになる場合は、あくまで自己責任において行ってくださいますようお願いいたします。


【機種】
001 DMR-BZT720
俎上に上げたのは、パナソニック:DMR-BZT720。
元々ホームシアター用途としてではなく自分の部屋でニュースやドキュメンタリー、そしてちょっと気になったドラマやアニメなどを録画しておいて観るための「録って見て消す」ために買ったレコーダーです。
あと、自分が仕事で関わった番組を録画しておいてブルーレイに残すといった使い方もしますが、それでも内蔵ハードディスクは500GBと2TBの外付けHDDで十分でした。

001 日本製
ちなみに、当時このBZT720を選んだ理由は、一番安価な「MADE IN JAPAN」機種だったからです。
今はそれほどではありませんが、あの頃は「MADE IN CHINA」や「MADE IN MALAYSIA」「MADE IN TAIWAN」な製品を徹底して避けていました。

【興味】
000 情報ページ
最初のきっかけは今から4年ほど前。
ネット上で「ある特定の時期に発売されたパナソニック製レコーダー:ディーガはより大容量のHDDに換装してしまうことが可能である」という情報を目にしました。
この時色々調べてみた結果、私が所有するDMR-BZT720もこれに該当することが分かったのです。

換装可能なディーガは、発売が2011年2月から2012年11月までの間の四世代分のモデルに限られます。
具体的にはBZT700世代からBZT730世代までの物で、この期間の製品ならBZT9300等の高級機から1チューナータイプの最廉価機までほとんどのラインアップが相当します。
それ以降のものはメーカー側でプロテクトがかけられてしまったらしく、(修理用に)同容量のものとしか換装出来なくなりました。
大容量HDDへの換装とは、どうやらプログラム設計上の隙を突いた改造プランのようです。

さらに換装に使う大容量HDDにも条件がありました。
私が見た情報ページには換装に成功したHDDの具体的な型番が書かれていましたが、全体的に日立の低回転数のものが多かったように思います。
日立の他にはWESTERN DIGITAL製のREDシリーズなどが挙げられていました。
同じHDDでも、「AVコマンド」に対応している必要があるようです。

HDDクローンスタンド(例、玄人志向:KURO-DACHI)
作業手順としては、まずBZT720から元のハードディスクを取り出し新しいハードディスクに内容を丸ごとコピーします。
この時のコピーはパソコン上でのデータコピーでは駄目で、↑のような市販のHDDクローンスタンドを使う必要があります。
パソコン経由では元HDDのAVコマンドなどの隠しファイルがコピーされないためだと思われます。

さて。
ここまでは私のようなアナログ人間でも十分実行可能な範疇でしたが、ここからの敷居があまりにも高すぎました。

例えば、4TBのHDDに元の500BのHDD内容を完全コピーしたとしても、それだけではBZT720がこのHDDを4TBとして認識することは出来ません。
HxDというソフトを使って、コピーされた内部情報の500GBに相当する箇所を4TB用に書き換える必要があります。
これを施さなければ、4TBのHDDに換装しても結局500GB分しか使えないことになってしまうわけです。

000 HxD
当時の私がビビったのは、そのHxDの画面というのがこんな乱数表みたいな数字とアルファベットの羅列であったことです。
根っからの文系人間である私は、方程式だのナントカ関数だの元素記号だのといった英数文字ばかりの世界が大の苦手なのであります。
具体的に「●TBの場合はここをこう書き換えて・・・」と図解入りで解説してくれているホームページやブログもあったのですが、この時はあの数字の羅列に気圧されてしまって換装計画は断念することにしました。


【始動】
換装を実行に移したのは今年に入ってからのことです。

きっかけはヤフオクでした。
映像データを保管するNASのハードディスク一台が不調になったため、その代替え用同型機種を物色していたところこんな出品物に出くわしたのです。

002 ヤフオク
私がNAS用に探していたのはWESTERN DIGITAL製のWD40EFRXという機種でしたが、これがどういうわけか「パソコン」カテゴリだけでなくパナソニックの「ブルーレイ・レコーダー」カテゴリにも大量に出品されていることに気付いたのです。

それらはなんと、ディーガ換装用のデータ書き換え済みHDDでした。
落札してこちらのディーガ型番を伝えると、出品者は該当機種に会ったデータに書き換えたうえで商品(HDD)を送って来るという仕組みです。

これを見て、4年前にHDD換装を諦めた時のことを思い出しました。
あの時はHDD内部のパラメータを書き換えるという行為に怖気づいてしまったわけですが、その部分が既に処置済みとなった製品が購入可能になっていたのです。
「これなら出来る!」
ここは素直に、諸先輩方のお知恵にありがたく甘えさせていただくことにいたしましょう。

002 換装用HDD(ヤフオク)
というわけで、数あるヤフオク出品物の中から6TBのWD60EFRXをチョイス。
WESTERN DIGITALのREDシリーズは低消費電力・低発熱で耐久性の高さと静音性能が売りのHDDで、レコーダー内部で常時動き続ける用途にはぴったりです。
これ以上の容量として8TBの製品もありましたが、8TBのHDDはサイズが規格がやや特殊であるために本体側の改造が必要になることと、WD80EFRXは「動作音が五月蠅い」という悪評も散見されたために止めました。

オークションでは何人かの出品者の中から「悪い・非常に悪い」評価がほとんど無く、カラー写真付きの作業説明書とパネル外し用の道具(ヘラ)を付属してくれるという人から落札しました。

003 HDD到着
届いたHDDは新品購入時と同じ化粧箱に収められて厳重&丁寧な梱包で送られてきました。
これだけでも信頼出来る出品者さんだったと思います。

004 説明書
オマケのプラスチック製ヘラと親切丁寧なカラー写真付き説明書。
この二つには最初から最後まで本当に助けられました。

【換装】
005 準備完了
まずは、DMR-BZT720から元のHDDを取り出すところから始めます。
もちろん、本機に録画してあった内容は全て外付けHDDにバックアップしておきました。

006 背面と側面のねじを外す(計5本) 007 天板を外す
背面と両サイドのねじ(計5本)を外して天板を外します。

008 HCS5C1050CLA382
内臓されていたHDDは日立の「HCS5C1050CLA382」でした。
なるほど、かつて換装の成功例として日立製HDDの名前が多く挙げられていたのも頷けます。
500GBという微妙な容量ですが、このHDDはUSBケースに入れて予備の外付けHDDとして再利用します。
元々BZT720に入っていたHDDですから相性については問題無いはずです。

ここで大事なことに気が付きました。
ここからは精密機械のHDDを扱うわけですし、縦や横に動かしたりひっくり返したりもするのですから下にプチプチを敷いてショックで壊れたり傷付けたりしないようにしなければなりません。

010 底面のツメ外す
天板の次に正面パネルを外すのですが、意外にもこれが一番苦労しました。
全部で6か所のツメを外していくのですが、最初に外した箇所が他のツメを外すうちにパチンと戻ってしまうのです。

010 付属のヘラを使って慎重に
付属のヘラで部分的に固定しながら順番に外していきました。
なるほど、このためのヘラだったのですね。
出品者さんの気配りに感謝です。

010 底面のツメ
ツメを持ち上げる力の入れ具合にも気を使います。
プラスチックなのでうっかりするとポキンと折れてしまいそうです。

011 前面パネルと基盤繋ぐコネクター
一箇所、内部の基板から正面パネル表示部への信号伝達用のコネクターがあります。
迂闊に力をかけるとこれを破損する可能性がありますので、出来るだけ真っすぐ引き抜く必要があります。

011 前面パネル取り外し
さて、次はいよいよHDDの取り外しです。

012 コネクターに指が入らない
HDDステーと基板を繋いでいるコネクターを外す時にちょっとした苦労&工夫がありました。
私の指だと太すぎてこのコネクターをつまもうとしても周囲につっかえてしまうのです。

013 ラジオペンチ使用
そこで、ラジオペンチを使って取り外すことにしました。
力を入れ過ぎてコネクターを潰してしまわないよう慎重に抜き取ります。

014 専用ステーに乗せられたHDD
各部のネジを外して、専用ステーに固定されたHDDを取り出します。

014 専用コネクター
基盤からの取り外す際には、HDDと基盤をL字状に繋ぐこのシリアルATAコネクター部分を破損しないよう気を付けます。

014 HDDトレイ、さらにHDDを分解
さらにステーからHDDを取り外して腑分け完了です。

015 逆の手順でWD60EFRXを取り付け
ここからは逆の工程で新しいHDD(WD60EFRX)を取り付けていきます。

016 こうなります
取り外すときはかなり慎重にやった正面パネルも、取り付ける時は割と簡単でした。
コネクターにだけ気を付けて、パチン、パチンと順番にはめ込んでいくだけで出来ました。
最後に天板を取り付けて作業終了です。


【起動】
017 接続
いよいよテレビに繋いで電源を入れます。

017 スイッチオン!
「スイッチ・オン!」

018 ありゃ?
ありゃ?。

019 なんですと!? 019 失敗?
ええええ~?
なんじゃこりゃぁ~!?
「HDDの異常を検出しました。」だとぉ?

これを最悪の状況と言わずして何と言おう!。
「作業中にどこか傷付けてしまったのか?」
「ラジオペンチがまずかったか?」
「ケーブルは全部ちゃんと繋いだはずだ・・・よな?」
「そもそもこのHDDが壊れていたとか?」

ああもう、焦る焦る・・・。

混乱する頭でとにかく考え付いた事は・・・
「もう一度、説明書をよく読んでみよう。」
でした。

よく見ると、なんと裏表紙にこんな注意書きがしっかり書かれておりました。
しかも赤字で!。

020 電源ボタンは絶対押すな
なんてこった!。
私の単なる見落としでありました(恥)。

理由は分かりませんが、HDD換装後の最初の起動は電源ボタンは使わずリモコンのスタートボタンで行わなければならなかったようです。
幸い、一度電源を落としてリセットすることで、再度起動し直すことが可能のようです。

021 一度リセットして、今度はスタートボタンを押す
と、言うわけで今度こそ!。

022 メニューは出たものの・・・ 022 残量計算が出来ていない様子
今祖はちゃんとメニュー画面が出ました。
その下部には「残量が少ない」と書かれています。
そりゃそうです。
まだフォーマットしていませんから。

023 フォーマット画面へ
「HDD管理」画面に入ってHDDをフォーマット。

024 555時間!
成功です!。
DRで555時間もの録画が可能になりました。
WOWOWなどの2時間の映画なら単純計算で277タイトルも溜め込んでしまえる容量です。
日本映画専門チャンネルなどは同じ上映時間でも容量が小さめなので、300タイトル以上も可能ではないでしょうか?。

以前のDMR-BZT96000やBWT3100で録画した約2TB分をこれにムーブしてもまだまだ4TBもの容量があります。
さらに外付けHDDも複数あるので、現行ハイビジョン放送が続くうちはこれで容量に困ることはないでしょう。
なお、BZT720発売当時には6TBのHDDというものが存在しなかったため最初のうちは残量表示が不正確でしたが、HDD残量が4TB以下になれば正確に表示出来るようになりますので問題ありません。


【擡頭】
025 ムーブムーブ、ひたすらムーブ・・・・
外付けHDDと大量のBD-RE DLに逃がしておいた大量の録画ファイルたちをせっせとムーブした後、この新生DMR-BZT720は我が家の主力レコーダーとなりました。
『シン・ゴジラ』のブルーレイに合わせて購入したプレーヤー:DMP-UB90とのコンビネーションでこれまで以上に便利になり、心なしか再生品質も向上したように思います。

これによりホームシアターの機器構成も以前(2016年秋)に紹介した時から大きく様変わりしました。
次回は新しくなった2017年夏時点での我が家のホームシアターについて書き留めることにします。


単なる個人的備忘録にお付き合いいただきありがとうございました。


大事なことなので最後にもう一度書いておきます。

この記事は、あくまでも私個人の備忘録であります。
内容的に製造元のパナソニック様には大変ご迷惑なものであることは重々承知いたしておりますが、一小市民のささやかな愉しみ事として看過願えれば幸いです。

また、これを読んだ方が実際にやってみて万が一問題が生じた場合、責任を負うことは出来かねます。
お試しになる場合は必ず自己責任でお願いします。
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