09
2017

週刊映画鑑賞記(2017.4/3~2017.4/9)

トガジンです。

忙しい時期とはいえ、とうとう丸一週間更新出来ずじまいでした。
それでも毎日訪問して下さる方々がいてくれることに感謝いたします。

4/3(月)
『キングコング 髑髏島の巨神』(日本語吹替え版)🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
キングコング 髑髏島の巨神

辛口レビューになっております。未見の方はご注意願います。

福井県では字幕版を上映してくれる映画館が無いため金沢へ遠征することも考えていましたが、仕事帰りに時間があったので辛抱たまらず吹替え版を観てしまいました。
主人公の吹き替えを担当したGACKTの声は、その人物の体格とは全く不釣り合いな線の細い声で明らかにミスキャストでした。
いい加減、吹替に有名タレントを起用するのはやめにしていただきたいものです。

キングコング 髑髏島の巨神 近い
内容的にもかなり不満の多い映画でした。
まず、ベトナム戦線から転進してきた精鋭ヘリコプター部隊がいかにもコングのやられ役といった扱われようでした。
無思慮にコングの間近や頭上に接近して行って次々撃墜されていくのです。
最初の不意打ちは仕方ないとしても、コングのリーチから距離を取って機関銃や上空からの爆弾投下などロングレンジ攻撃に切り替えるのが自然です。
『シン・ゴジラ』で自衛隊の理にかなった攻撃場面を見たばかりだったせいか、その稚拙さが余計気になって仕方がありません。
早めに飛行兵器を排除したいとする作り手の意図も見え見えで、アクションシーンとしては面白いものの興醒めでした。
また、このせいでサミュエル・ジャクソン演じる指揮官のコングへの復讐心とか執念といったものの根拠が希薄になり、彼がただの異常者にしか見えなくなったのも残念です。

キングコング 中華美人
また中国資本の影響でしょうが、全くストーリーに関係ない中華美人が終始画面に登場し続けて場の空気を壊しまくっていました。
他のメンバーが血みどろ泥まみれで生き延びようと必死になっているというのに、この女だけは顔も服もほとんど汚れることなく他人事のように涼しい顔で違和感が半端ありません。
中国人を出すなら出すで、もう少し密接にストーリーに絡ませる作りにするべきでした。

しかし、今回の『キングコング』の難点はそんな些細なことだけではありません。
一番の問題は、コングの巨大さが全然表現できていないということです。

例えば、中盤で女性カメラマンのすぐ近くにコングが近寄ってきて巨大水牛を助けるシーンがありましたが、彼女が見上げた次の瞬間いきなりコングのフル・ショットに切り替わってしまいます。
「違う、今見たいのはその画じゃない!」
と何度心の中で叫んだことか。
ここは、広角レンズでコングの足元から人間視線のアオリの絵を見せて欲しい場面です。
あれではサイズは表現出来ていても巨大さの実感は出来ません。

キングコング 髑髏島の巨神 サイズ
ゴジラ等と違ってコングは外見上巨大なゴリラでしかないため、そうしたケレン味のある映像を加えていかなければ非日常的巨大生物として観客に認識させるのは難しいと思います。
ジョーダン・ヴォート・ロバーツ監督は日本のアニメの大ファンという触れ込みでしたが、怪獣映画に関しては大事なことが分かっていらっしゃらなかったようです。
いずれはゴジラとの対戦やモスラやキングギドラもハリウッド映画化されるはずですが、『パシフィック・リム』や『ゴジラ2014』のように「分かってる」監督さんに手がけていただきたいものです。


あと、これは映画とは別のところで気になったことなのですが、どうしてエンドロールが流れ始めるとさっさと帰ってしまう人が多いんでしょうかね?。
長い長いエンドロールは確かに退屈かも知れませんが、あれは舞台で言えばカーテンコールみたいなものですからそこで席を立つのは失礼というものだと思います。
特に、この映画はエンドロール後に一番のお楽しみがあったというのに・・・。

4/4(火)
映画鑑賞無し

4/5(水)
『パッセンジャー』(3D版)🈠
(劇場:イオンシネマ・金沢フォーラス)
パッセンジャー

客入りが悪かったのか、福井のシネコンでは比較的早い時期に小さめのスクリーン部屋に移動させられてしまった作品です。
この日は仕事が急遽中止になって本当に久し振りの休みになったため、この『パッセンジャー』を大画面3Dで鑑賞するべく金沢まで遠征することにしました。

巨大な宇宙船内で、何かの事故でただ一人冷凍睡眠から目覚めてしまった男という着想は凄く面白いと感じました。
映像も今どきのSFXで、主人公を冷たく突き放す無機質な空間を表現していると思います。
(ただ、3Dで観る必要は無かったです。)
ラストシーンもハリウッド的意外などんでん返しによる解決ではなく、無情とも言える切ない結末でありながらもその後の彼らを夢想させてくれるような趣きのあるものになっていました。

ただ、観ている最中も観終わってからも何故かしっくりこないのです。
『2001年宇宙の旅』『ゼロ・グラビティ』『オデッセイ』などと並ぶリアル宇宙SFものとして期待していたのですが、序盤のクリス・プラットの焦燥や孤独感を身に沁みて感じ取ることが出来ずにいました。

その原因はなんとなく思い当たってはいるのですが、今はまだ考えが固まっておりません。
来週もう一回観てから単独でレビューを書いてみようと思っております。

4/6(木)
『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』🈠
(劇場:テアトルサンク)
チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~

私が福井県民でなかったら決して観ることはなかったであろう映画です。
この日はテアトルサンクさんのサービス・デーだったこともあり、仕事帰りに観てきました。

県立福井商業高校のチアリーダー部「JETS(ジェッツ)」が実際に成し遂げた快挙を元に作られた作品です。
当時全米制覇を果たした「ジェッツ」を取材させてもらったこともあり、さらに当時のメンバーの一人が現在出入り先の放送局に在籍していて一緒に仕事したこともあることから近親感が半端ありません。
ちなみにその子はエンドクレジットに当時の写真と名前が出ていましたが、エキストラ出演を趣味としながらもクレジットに名前が載ったことなど一度もない私にはとてつもなく羨ましいことでした(笑)。

主人公:ひかりのキャラクターがフワフワしていて「物語の牽引役として弱い」と感じたことや、動作にいちいち「ピコッ」というアニメみたいな効果音を付けるふざけたタッチの演出が鼻につくなどいくつかの不満点は確かにあります。
しかし、「地元のお話」「知り合いがモデル」という贔屓目もあってか結構面白くて良い映画だったと思います。

そして、良かった分だけ悔しい映画でもありました。

なぜならば。
我が福井県の物語(しかも実話)でありながら、この映画の撮影は新潟県で行われていたからです。
映画の冒頭で「福井県」とテロップ付きで現れた風景からして新潟の景色でした。
主人公たちが練習する校舎の屋上から見える風景も、学校帰りに歩く川沿いの道も、人知れず踊りの練習をした駅前も、どれもこれも私たち福井県民の知らない風景でした。
何故、どうしてこの映画を福井ロケで作らなかったのか?。
彼女たちが「絶対アメリカへ行ってやるでの~!」と福井弁で叫び、決勝の瞬間には「日本の福井(Fukui)!」と連呼されていたにも関わらず、私たち福井県民はそのシーンを素直に喜べなかったのです。

東京からの交通の便が福井なんかより新潟のほうが有利なのは分かります。
学校のシーンは閉校になった新潟の高校の校舎で撮影したとのことですから、それはそれで仕方ありません。
しかし、それ以外の風景はJETSの地元・福井の画であって良かったはずです。
当時の彼女たちが毎日歩いたであろう街の風景、足羽川の桜並木、寂れてはいるけれど福井駅前広場、等々。
東宝側がコストを理由にロケ地を新潟にするというなら、福井県や福井市は補助金を出してでも福井ロケを誘致するべきでした。

コシヒカリ魚沼産
余談ではありますが・・・。
福井県が品種開発した「コシヒカリ」という有名なお米があります。
しかし、福井県の売り込みが下手糞だったせいで全国的には新潟県魚沼産のものが良いとされ、現在では「コシヒカリ」は新潟県の米だと思っている人がほとんどになってしまいました。
それと同じことが映画『チア☆ダン』でも起こってしまったのです。
今後、映画の「聖地」として広瀬すずファンが訪れるのは福井ではなく新潟になってしました。
新幹線誘致に浮かれている施政者たちには、ハード面だけでなくこうしたソフト面でも地元のことを考えてもらいたいものです。

4/7(金)
映画鑑賞無し

4/8(土)
『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
ひるね姫~知らないワタシの物語~

テレビ版『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズや『009 RE:CYBORG』の神山健治監督のオリジナル劇場用アニメです。
神山監督の作品は常に脚本がしっかりと練り上げられている印象があることから内心期待していました。

正直、一回観ただけでは内容を理解し切れていません。
主人公が見る夢の世界が彼女自身をモデルにしたものではなく、彼女の亡き母親をイメージしたものと分かったうえでもう一度鑑賞すると監督の意図が掴めるかも知れません。

内容の理解には程遠かったのですが、一つ映像面で面白いと感じた箇所がありました。
夢の世界において巨大ロボットが数体登場するのですが、その描き方とか構図の取り方が『エヴァンゲリオン』や『パシフィック・リム』そのもので巨大さの表現が見事だったのです。
月曜日に『キングコング 髑髏島の巨神』で巨大生物の見せ方にガッカリさせられた後だっただけに、思わぬところで溜飲を下げることができました(笑)。

4/9(日)
『メカゴジラの逆襲』
(ホームシアター:WOWOW録画)
1975 メカゴジラの逆襲

年明け以来続けてきた『ゴジラ』全作レビューですが、忙しさと『シン・ゴジラ』ブルーレイ発売に気を取られて前回の『ゴジラ対メカゴジラ』からずいぶん間が空いてしまいました。
今日は書きかけのままだったレビューを仕上げるべく、写真撮りしながら観返しておりました。
『メカゴジラの逆襲』レビューは近日中に上梓する予定です。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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