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2017

第40回日本アカデミー賞 祝『シン・ゴジラ』最優秀作品賞受賞!

CATEGORY映画全般
トガジンです。

ここ数日、確定申告の準備に追われてブログの更新もままならない状況が続いています。
一枚の伝票や領収書を探して家中をひっかき回したり、表計算入力中にパソコンがエラーを起こして発狂しそうになったり・・・。
年に一度の苦行ですが、私のような立場の者にはこれで戻ってくる還付金がボーナスみたいなものと思っているので気が抜けないのです。

『第40回日本アカデミー賞』の授賞式の模様
そんな私にとって、昨夜無事に開催された「第40回日本アカデミー賞」の結果は、数字にまみれて渇いた心のオアシスになりました。

シン・ゴジラ ポスターイメージ
最優秀作品賞および最優秀監督賞(庵野秀明/樋口真嗣)など全7部門受賞
シン・ゴジラ

シン・ゴジラ』の第40回日本アカデミー賞最優秀作品賞を心から嬉しく思います。
これは、私が怪獣・特撮映画ファンだからとかエキストラとして参加した作品だからといった個人的な理由によるものだけではありません。

シン・ゴジラ』は、初登場から62年を経た文字通りの超大物キャラクターを、誰も思いつかないような・・・いや、思いついても先入観や商業主義が邪魔をして実現出来なかった新しいアプローチで現代に蘇らせた作品です。
シンプルなストーリーラインと程よく謎を残した構成に、ドラマ要素を一切廃していながらも登場する人物たちの心理とゴジラへの畏怖が強烈に印象付けられるハイテンポな演出。
この脚本と演出プランを貫き通した庵野秀明総監督に対して敬意と羨望の想いが絶えません。

主演の長谷川博己さんのスピーチにもありましたが、日本映画史において怪獣映画が一等賞になったのは初めてのことです。
本家アメリカのアカデミー賞でも、『ゼロ・グラビティ』や『メッセージ』などSF作品がノミネートされることはあっても受賞することは決してありませんでした。
日本アカデミー賞がその格式や前例を気にしていたなら、『怒り』や『64-ロクヨン-』を選んだはずです。
しかし今回、純然たる娯楽映画(それも怪獣もの)が選出されたことで日本映画の懐がぐっと広いものになりました。

今回の『シン・ゴジラ』最優秀作品賞受賞によって、格式だの前例だのを気にせずクリエイターの自由な発想で映画作りをすることが許容されるようになるのではないでしょうか。
日本アカデミー協会は正しい選択をしたと思います。

『第40回日本アカデミー賞』の授賞式の模様『シン・ゴジラ』
ところが、授賞式には肝心の庵野総監督は欠席でした(笑)。
樋口真嗣監督が「庵野は仕事の都合で・・・」とやたら強調していましたが、こういう華やかな場に出たがる人でないことは明らかです。

シン・ゴジラ 樋口監督
感動したのは樋口監督のこの言葉です。

「毎日寝られないほど過酷な条件で映画を撮っている人たちに ”いつかこういう日が来る”と声を大にして言いたい。みんな頑張ろう!。」

『シン・ゴジラ』の現場でお仕事ぶりを拝見させていただきましたが、キャストやスタッフにはもちろんのこと我々エキストラの素人にも気を配ってくれる素晴らしいお人柄の監督さんでした。
この樋口監督のお言葉は、映像業界の末席で喰っている私にとっても本当に嬉しく力強いものなのです。

第40回日本アカデミー賞 この世界の片隅に
最優秀アニメーション作品賞
この世界の片隅に

世相にとらわれることなく、もう一つの優れた作品に正当な評価が与えられたことを一人の映画ファンとして誇らしく思います。
200億円を超えるあの大ヒット作ではなく、世界の片隅で着実に観客の心に根付き拡散していくタンポポみたいなこの映画です。

片淵須直監督もまた、スピーチで「6年間あきらめずに最後まで作り上げることが出来て本当に良かった」と仰っていました。
無名で潤沢な資金も無い中、決して妥協することなく作品を作り上げたことのあるクリエイターたちにとってこの受賞がどれほど励みになったか図り知れません。


改めまして、『シン・ゴジラ』と『この世界の片隅に』の最優秀作品賞受賞にお祝い申し上げます。
総じて日本映画は良い方向に向かっていると信じます。
『君の名は。』が最優秀脚本賞という点だけはどうしても納得出来ませんが・・・


【余談】
『シン・ゴジラ』ブルーレイ発売まであと19日

シン・ゴジラ Blu-ray 特別版4K Ultra HD Blu-ray同梱
最優秀作品賞受賞作『シン・ゴジラ』のブルーレイ発売まであと3週間を切っています。
今回の受賞を機に、こうした関連商品もバンバン売れて次回作製作に向けて弾みをつけたいものです。

当然、私はアマゾンで予約済みであります。
私の一番のお目当ては、本編よりも特典ディスクに入っているというメイキング映像と、本編シーンの別アングル集と削除されたシーンを集めた「現場アウトテイク 未使用テイク集」、NGテイクをセレクトした「現場アウトテイク NG テイク集」別アングル・別ショット集です。
これまで何度も書いていますが、私はエキストラとして『シン・ゴジラ』に参加させていただいております。
映画本編では、後姿やピンボケ状態も含めると7カットに映っていましたが、顔が分かる正面からのアングルとしては豆粒のようなサイズで2カットしかありませんでした。
東宝スタジオにも有明の防災オペレーションルームにもメイキング担当のカメラマンがうろついていましたから、これらの特典映像にあの時の自分がどれだけ映り込んでいるかがとても楽しみなのです。


本日も与太話にお付き合いいただきありがとうございました。
私はまた現実(確定申告準備)に戻ります・・・。
20170304 確定申告の季節
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Tag:シン・ゴジラ 日本アカデミー賞 この世界の片隅に

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