FC2ブログ

映像学科22番

映画と日常

Top page  1/77

京都が熱い! ~新・京都みなみ会館で昔のセルアニメを堪能してきました~

CATEGORY映画全般
トガジンです。

去る12月9日(月曜日)。
私は2本のアニメ映画を観るため(だけ)に京都へ行って参りました。

191209 京都みなみ会館に到着
場所は京都みなみ会館
私は先月初旬にもここで開催された『ゴジラ復活祭2019』オールナイトに参加してきたばかりです。
嫁の「また行くの?」という呆れたような言葉と生温かい視線の見送りを受けてはるばる福井からやって参りました(笑)。

この日の京都は御覧のとおり雲一つない晴天に恵まれました。
4時間以上も暗い映画館で過ごすのが惜しい気さえします(笑)。

191209 通常営業の新みなみ会館
前2回(8月の『シン・ゴジラ』と11月の『ゴジラ誕生祭』)の時と違って、館内ロビーはやや閑散とした印象でした。
8月末に行った時は再オープンから一週間ほどしか経っておらずロビーのあちこちに花輪が飾られていましたし、前回来たのは満員御礼状態のオールナイト・イベント上映会でしたからここは人・人・人でごった返していたのです。
もっとも、私が通常営業時の京都みなみ会館に来たのは今回が初めてだったというだけで平素はこれが普通なのでしょう。

191209 『ヴィナス戦記』
この日観てきたのは安彦良和監督作品『ヴィナス戦記』('89)

191209 『クラッシャージョウ』
同じく安彦監督の劇場版『クラッシャー・ジョウ』('83)

『ヴィナス戦記』と『クラッシャージョウ』トークショー&サイン会
この前々日の土曜日には『ヴィナス戦記』のスー役と『クラッシャージョウ』のアルフィン役の声優さんが来館してのトークショー&サイン会が行われていました。
当初はこの日に行く予定だったのですが、この土日はどうしても断れない仕事が入ってきたため断念せざるを得ませんでした。

京都みなみ会館 超大怪獣大特撮大全集R
さらに、前日までの土日は「超大怪獣大特撮大全集R」『白夫人の妖恋』&『怪談雪女郎』を上映しておりました。
もし予定通り土曜日に行けていたなら、『ヴィナス戦記』『クラッシャージョウ』『白夫人の妖恋』『怪談雪女郎』の4本立てに加えて声優さんのトークショーまで楽しめたことになります。
『白夫人の妖恋』に関しては、先日お亡くなりになられた八千草薫さんの追悼を兼ねて見たかったのですがね。

・・・と思っていたら、7日(土曜)の「超大怪獣大特撮大全集R」にはいつも懇意にさせていただいているしろくろshowさんが参加してこられたとのことです。
ということは・・・?。
もし私も土曜日に行っていたら、しろくろshowさんとリアル対面出来ていたことになります。
重ね重ね残念です。



『ヴィナス戦記』も『クラッシャー・ジョウ』も、私は公開時に映画館で観ています。

『クラッシャージョウ』ポスター画像
『クラッシャージョウ』は当時の自分の心境にシンクロする部分が多々あって今でも好きなアニメ映画です。
公開されたのがちょうど大学進学の時期と重なっていたこともあり、地元の福井と進学先の大阪の劇場とで2回観ました。
あと、LDもDVDも買って数年に一度見返していましたし、ブルーレイも発売と同時に買って持っています。

『ヴィナス戦記』30年の時を経て・・・ポスター画像
しかし、『ヴィナス戦記』のほうはというと、大人に対して無闇矢鱈に突っかかってばかりいる主人公の青臭さが鼻についてずっとイライラしながら見てました。
LDが発売されても買おうとは思わずDVDも未発売のままだったため、とうとう30年間一度も見返すことが無かった作品です。
名アニメーターである安彦良和さんの監督作品らしい手描きアニメーションによるダイナミックなアクションシーンが見どころでしたがそれすらほとんど記憶にありません。

では、それほど好きでもなかった『ヴィナス戦記』にせよ、家でいつでも見られる『クラッシャージョウ』にせよ、どうしてわざわざ京都まで足を延ばしてまで映画館で見ようと考えたのか?。
『クラッシャージョウ』を36年ぶりに映画館で見るついでに『ヴィナス戦記』も・・・というのがそもそものキッカケでしたが、実はもう一つ理由がありました。

191209 居心地の良い劇場内
それは新・京都みなみ会館の優れた音響設備です。
この劇場で見慣れた『クラッシャー・ジョウ』(4chステレオ)と、以前はさほど面白いと思えなかった『ヴィナス戦記』(ドルビーサラウンド)を改めて見てみたかったのであります。

191209 『ヴィナス戦記』チケット
『ヴィナス戦記』も『クラッシャージョウ』もチケットは座席指定制でした。
今回私が購入した席は両方ともC-8です。

20190828 新・京都みなみ会館 座席表
C-8は前方3列目のちょうど真ん中の席です。
8月に初めてここに来た時もこの席に陣取って『シン・ゴジラ』を観たのですが、その時聞いたゴジラの咆哮がエキスポシティのIMAX劇場に次ぐほどの大迫力でした。
迫力の面だけでなく、俳優さんたちの早口なセリフも非常に聴き取りやすく「聴きとろう」と意識を集中する必要もないまま自然に言葉が耳に入ってきました。
もちろん、効果音やBGMにセリフが埋もれてしまうこともありません。
それは11月の『ゴジラ誕生祭』でも同様で、古いフィルム作品でしかもななめ後方(入口近く)の席だったにも関わらず全部のセリフをしっかり聴き取れました。
旧来の設備を改造しただけの映画館や凡百のシネコンだとセリフが明瞭でないことも多く、最悪の場合ストーリーの理解を阻害することさえあるのですが新京都みなみ会館スクリーン1ではその心配は無さそうです。
これまでは余程の設備を備えた劇場でない限り「音響に限ってはウチのホームシアターの方がよっぽど良い」と思っていたくらいでしたが、久しぶりに音響設備に感心する映画館に出会えた気がします。 

昔から好きな作品である『クラッシャージョウ』をこの場所で改めて楽しみたかったのはもちろんですが、主人公の声を担当したジャニーズタレントのあまりの活舌の悪さと棒読みぶりにゲンナリした『ヴィナス戦記』も信頼出来る音響設備を備えた新・京都みなみ会館で見ることで大きく印象が変わるのではないかと思ったのであります。



191209 『ヴィナス戦記』入場開始
14時40分、『ヴィナス戦記』開場。
観客は私を入れて10人くらいではなかったかと思います。
(前寄りの席なので人数はちゃんと確認出来ていません)

『ヴィナス戦記』より レース
思った通り、新京都みなみ会館の真新しい設備で見るアニメ映画は格段の見易さ&聴き易さでした。
上映素材はフィルムではなく、おそらくブルーレイ用に作成されたHDデータだと思われます。
今では懐かしいセル画の色合いと質感が感じられて、アニメ映画に夢中になった中高生時代を思い出させてくれました。
あと安彦監督作品に多い背景動画(カメラ移動全体をアニメーションで描く)も随所にあって、カッチリとしたCG映像にはない手描きアニメーションのブレとかガタツキがそのまま映像の味になっています。

音についても同様です。
一輪バイクの爆音、土を蹴るタイヤ、戦車の砲撃、そして爆発。
どれもアタックの強い音ですが、それらがセリフの邪魔をすることは決してありません。
当時、声の出と活舌が悪くなってきていたガリィ役の納谷悟朗さんのセリフもしっかり聴き取れました。
実は30年前に映画館(たぶん梅田松竹だったと思います)で見たときには、クレーンと共に落下しながらヒロに叫ぶガリィの最期のセリフがよく聴き取れなかったのです。

『ヴィナス戦記』より 主人公
しかし、いかに音響設備が良くても下手糞な演技が上手くなることはありませんでした(笑)。
やはりヒロのセリフはとても目の前にいる相手に対して発しているようには聞こえません。
何かブツブツ独り言で不満不平を言い続ける根暗野郎にしか見えず主人公だというのにどうにも不愉快なのです。

『機動戦士ガンダムF91』シーブック
見ているうちに気が付いたのですが、ヒロってこの2年後に公開される『機動戦士ガンダムF91』のシーブックとそっくり(ていうか髪の色以外全く同じ)なのですよ。
見た目だけでなく「植民地に住む普通の少年がある日突然戦争に巻き込まれて軍の新兵器に乗って戦いに参加する」というストーリーも似てますし、ついでに言えば最後にガールフレンドと再会して終わるところも同じです。
でもシーブックはヒロのような周囲に対して心の壁を作るタイプではなかったし、周囲には両親(父親は死んだけど)も仲間も先輩たちもいて若い感情をこじらせるようなことはありませんでした。

『機動戦士ガンダムF91』は富野由悠季監督による『ヴィナス戦記』へのアンチテーゼだったのか?。
あるいは『F91』のストーリーラインに『ヴィナス』に似たものを感じ取った安彦さんが主人公のデザインをヒロに似せたのか?。
今のところ、お二人からその件についてのコメントは出ていないと思うのですがどうなんでしょ?。



191209 『クラッシャージョウ』上映開始
続いて16時45分から『クラッシャージョウ』の入場開始です。
(入り際に急いで撮ったため写真がピンボケです、お恥ずかしい・・・)

191209 『クラッシャージョウ』チケット
こちらも座席はC-8。
私にとってこの劇場で最も快適に映画を楽しめる席です。

『クラッシャージョウ』ミネルバ内
上映に使われたのは『ヴィナス戦記』と同様ブルーレイ用デジタルリマスターデータのようです。
私が現在所有しいるブルーレイのアスペクトは4:3のものですが・・・

『クラッシャージョウ』ミネルバ内(V)
今回の上映はその上下をトリミングした「なんちゃってビスタ(笑)」でした。

本来のビスタビジョンは35ミリフィルムを横方向に使って画面有効面積を大きく取って高画質化した規格ですが、『クラッシャージョウ』の場合は当時のTV画面と同じ4:3アスペクトで作っておいて劇場上映時にビスタ化するというものです。
後でビデオ化するときも元のサイズで収録すればいいだけですし、なんと言っても制作にコストがかからないことから「貧乏ビスタ」とも呼ばれます。
実際、ビデオカセット・LD・VHD(笑)・DVDに収録されていたのは全て天地が多めに空いている4:3映像でした。
ただしブルーレイに関しては、4:3のみ収録の通常盤以外に上下をトリミングしたビスタサイズ版も収録した「限定版」も発売されています。
私が買ったのは通常盤ですが、ホームシアターで再生するときはプロジェクターのマスキング機能を使ってビスタ化して観ております。

『クラッシャージョウ』父
公開以来36年間、私が劇場版『クラッシャージョウ』の中に見続けてきたもの。
それは父と息子の決して慣れあうことのない関係性でした。

『クラッシャージョウ』ジョウ
宇宙海賊の罠に嵌められたジョウは、クラッシャー稼業の先駆者である父親のダンにそのことを咎められ強い反感を露にします。
その姿はまさしく高校時代の私そのものでした。

私の父(故人)はかなり独善的な人で、自分が家族のために良かれと思ってしたことを私たちが喜ばなかったり批判されたりするといきなり逆上して怒り出すような人でした。
また、父親であり尚且つ家長である自分は常に息子(私)より上に立つ存在だと考えていたようで、どんなにつまらない事でも常に自分が優位でなければ気が済まない人でもありました。
父は高校時代に『七人の侍』と『ゴジラ(初代)』を観ていて、チャンピオンまつり版ゴジラに夢中になっていた私に「お前が今見てるのは本物のゴジラじゃない」と小馬鹿にされたことがあります。
自分が好きなものを「そんなもの」と侮辱されることはたとえ子供であっても耐え難い屈辱です。

あと、私が父に反感を持っていたのにはもう一つ理由があります。
実は私の本名は、父の名前に一時付け足しただけのものなのです。
それはつまり「●●(父の名)ジュニア」みたいなものです。
小6のときそのことに気づいてしまった私は、一時期父とほとんど口を利かなくなったこともありました。

『クラッシャージョウ』が公開された'83年当時の私は高校を卒業して大学進学(と都会での一人暮らし)を決めたばかりの多感な18歳でしたから、当時の自分の気分をはっきり言葉で表現してくれたこのアニメ映画を好きになったのです。

『クラッシャージョウ』ダン
しかし今の私は、父が決して私を見下していたのではないことを知っています。
確かに我儘で子供っぽいところも多々ある人でしたが、高校卒業時に最後の親子ゲンカをしてからは私の行動を尊重してくれていた気がします。
現に父は県外の大学に行きたいという私の希望を許してくれて4年間は仕送りもしてくれましたし、卒業後も長男でありながら大阪で仕事に就いて実家に帰ろうとしない私に一度も文句を言うこともありませんでした。
(母には何度も「帰ってこい」と言われましたが・・・)
私が福井へUターンすると決めたのは、検査で父に肺癌が見つかったときでした。
結果的には手術で助かりましたが、この時初めて父に「帰ってくる気はないか?」と言われたのです。
父はその後10年ほど元気でいてくれましたが、今から8年前の夏、再び肺の病気にかかって世を去りました。

『クラッシャージョウ』ラストは爽やかな笑顔
映画は、ジョウが厳しさの裏にあるダンの親心に気付くところで終わります。
父親に反発する青臭いジョウと成長して親の心を垣間見たジョウ。
そのどちらもが当時の私を惹き付けていたのです。

『ヴィナス戦記』主人公
そして『クラッシャージョウ』を見終えたとき、どうして今まで『ヴィナス戦記』の主人公:ヒロにイライラしてしまうのかその理由が分かった気がしました。
ヒロもジョウと同じく大人の欺瞞や理不尽な仕打ちに真正面から反抗しようとする青臭い男の子です。
しかしヒロとジョウには大きな違いがありました。
ジョウの周りにはダンやタロスといった彼の成長を見守り影ながら導く大人たちがいましたが、ヒロにはそんな存在がいません。
強いて言えばガリィがその役割を担っていたのですが、残念ながら公開当時の私にはガリィがヒロに投げかけた最後の言葉を聴き取れなかったのです。
そのため映画『ヴィナス戦記』は「少年の成長物語」として帰結することのないまま終わってしまったのです。

『クラッシャージョウ』&『ヴィナス戦記』Wポスター画像
今回この2作品を続けて(それも制作年順ではなく主人公の青臭い順に)観たことで、『ヴィナス戦記』に対して感じていたモヤモヤの一部が晴れた気がしました。
とはいえ、主演のジャニーズの下手糞な声の演技や中途半端な実写合成への違和感は何も変わりませんが(笑)。



最後に余談ですが・・・
安彦さんは『ガンダム』40周年『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』アニメ化に伴い、最近表舞台に出てくることが多くなりました。

安彦良和監督(Wikipediaより)
実はこの現在の安彦さんのお姿が私の父の晩年の頃ととてもよく似ているのですよ。
この写真を見た時、妹も「病気になる前のお父さんにそっくり!」と驚いていました。

私が『クラッシャージョウ』と『ヴィナス戦記』の主人公の中に中高生時代の自分と同じ鬱陶しいほどの青臭さを感じ取ったのは決して偶然ではない気がしてきました。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。
スポンサーサイト



週刊映画鑑賞記(2019.12/2~2019.12/8) 『ターミネーター:ニュー・フェイト』『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャー』『ウルトラQ:虹の卵』

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。

出来れば今週中に『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』最終回を見てしまいたかったのですが、次々と仕事が舞い込んできたためまたもや来週までおあずけです。



12/2(月)
『ターミネーター:ニュー・フェイト』
『ターミネーター ニュー・フェイト』ポスター画像
(劇場:福井コロナシネマワールド)
この日は仕事が午前中で終わったため、帰りに映画館に寄って前から楽しみにしていたこの作品を見てきました。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』についてはすでに12月5日の記事に書いていますのでここでは割愛します。

>『ターミネーター:ニュー・フェイト』とターミネーターシリーズ (2019/12/5)



12/4(水)
『ウルトラQ』第18話「虹の卵」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
『ウルトラQ』第18話 トラック
濃縮ウランを運ぶトラック。
一触即発の緊張感ただよう冒頭シーンは『恐怖の報酬』('53)へのオマージュでしょうか?。

『ウルトラQ』第18話 宮川洋一さん
運転手を演じるのは、特撮ファンには『ウルトラセブン』のマナベ参謀でおなじみ宮川洋一さんです。
私はマナベ参謀以外の宮川さんをあまり見ていないせいか、こうした一般人の役を演じていらっしゃるのがなんだか新鮮でした。

『ウルトラQ』第18話 産業都市
濃縮ウランを届ける先は、’62に施行された「新産業都市建設促進法」(’01年に廃止)の乗っ取って建設が進められていた浅間山麓新産業都市を支える原子力発電所です。

でもこの絵はちょっと変なんですよね。
原子力発電には大がかりな冷却用設備が必要なため、日本の原発は全て海岸近くに建設して海水で冷却するシステムを採用しています。
こうした山間の場合は外国の原発のように巨大な冷却塔が必要なはずですが、この画面にはどこにもそれらしき施設が見当たりません。
いかに大好きな『ウルトラQ』といえど、原発立地県の住民としてはこういった部分にどうしても目が行ってしまうのであります。

『ウルトラQ』第18話 万博のイメージ?
また、私の目にはこの新産業都市がまるで'70年の大阪万国博覧会のようにも見えました。

大阪万博会場(1970年)
『ウルトラQ』製作当時('65~'66)はまだ万博開催と統一スローガン「人類の進歩と調和」が決まったばかりでしたが、その後と円谷英二と円谷プロは三菱未来館の上映用イベント映像制作に携わることになります。
『ウルトラQ』の製作スタッフが万博会場のイメージを持っていたとしても不思議はありません。
そういえば、翌年の『ウルトラマン』では万博会場に生きた怪獣(ゴモラ)を運んで見世物にしようとする話がありました(笑)。

美浜原発から万博会場へ電力供給
その’70大阪万博が必要とする膨大な電気エネルギーをまかなっていたのは、関西電力が福井県嶺南部に建設した敦賀と美浜の原子力発電所でした。

『ウルトラQ』第18話 パゴス
輸送トラックは怪獣:パゴスに襲われ、濃縮ウランカプセルは行方不明になってしまいます。
このパゴスの着ぐるみは『フランケンシュタイン対地底怪獣』のバラゴンを改造したものです。

『ウルトラマン』第9話より ガボラ
バラゴンからパゴス、そして『ウルトラマン』のネロンガ、マグラーを経て最後はガボラになりました。
そういえば、ガボラの別名は「ウラン怪獣」でした。

『ウルトラQ』第18話 たんぽぽ団
「たんぽぽ団の誓いを忘れたの!?」
何もかも忘れてほっこりしてしまえるほど可愛らしいたんぽぽ団の子供たち。

『ウルトラQ』第18話 名コンビ
中でも声がかすれて出ない太っちょの男の子と、彼の言わんとすることを正確に通訳する小さい男の子が最高です。
今回かなり久し振りに見ましたがこのコンビは何度見ても笑ってしまいます。

『ウルトラQ』第18話 虹の卵
リーダーのピー子。
彼女は濃縮ウランが入ったカプセルを虹の卵と思い込み、願いをかければ大好きなお婆ちゃんの足が治ると信じています。

『ウルトラQ』第18話 あっち行って!
脚本は「鳥を見た」「カネゴンの繭」の山田正弘さん。
氏の作品には怪異や怪獣が存在するウルトラ世界を子供の素直な視点から捉える作品が多いです。
「鳥を見た」の少年が人を襲う巨鳥ラルゲユウスを唯一の心の友としていたように、今作のピー子も危険極まりない濃縮ウランカプセルを大好きなお婆ちゃんの足を治してくれる虹の卵と信じているのです。
そんな彼女には「危険だから離れろ」という大人たちも迫りくる大怪獣も、大事な願い事の前に立ち塞がる障害物のひとつでしかありません。

『ウルトラQ』第18話 願いが叶った
ラストは子供たちの頑張りに応えてちゃんと奇跡が起こります。
子供だましと言われればそれまでですが、私はなんだか優しい気持ちにさせてくれるこのお話が大好きです。



12/5(木)
『騎士竜戦隊リュウソウジャー the movie タイムスリップ 恐竜パニック』
(ホームシアター:Blu-ray)
『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』ポスター画像
私もエキストラの一人として福井のロケ(4/10&4/11)に参加した作品で、7月の公開時も当然映画館へ見に行っています。
そのとき妻も「一緒にどうだ」と誘ったのですが、「この歳で戦隊ものとかライダーにはよう行かん。あなたどうせブルーレイ出たら買うんでしょ?。」とあっさり断られてしまいました。

『リュウソウジャー』BD到着
5日木曜日、発売日より一日遅れて『リュウソウジャー the movie』のブルーレイが届きました。
最近アマゾンは発売日にちゃんと届かないことが多くなったように感じます。
これも下請け配送会社の人出不足の影響なのですかね?。

ちなみにパッケージに貼り付けてあるカードはアマゾン限定特典の「キャラクターカード3枚セット」です。
さすがにこれはいらないので、正月に親戚の子供たちが来たときお年玉と一緒にあげようと思っています。

『リュウソウジャー』劇場版BD再生
さっそく夫婦揃って『劇場版リュウソウジャー』鑑賞であります。
今回の目的はストーリーや映像を楽しむことがメインではありません。
私の姿がどれだけ映っているかの再確認と、撮影時の苦労話(寒かったこととか)を妻に聞かせてやることが目的です(笑)。

『リュウソウジャー』00 恐竜博物館
一日目(4/10)の撮影現場は勝山市恐竜博物館でした。
あの日は終日雨でしたから、このドローンによる空撮映像も同じ日に撮ったものと思われます。

『リュウソウジャー』03 背景の一部
展示物を壊したと誤解され必死で弁解する龍井うい(演:金城茉奈)ちゃん。
私は奥のほうで「何騒いでるんだ?」とチラ見する一般客の一人として映ってます。
でも一瞬しか映らないうえにピンボケ気味だったので妻は気付いてくれませんでした。

『リュウソウジャー』05 福井駅前
舞台は福井駅前恐竜広場に移ります。
こちらのシーンは4月11日午前中に撮影しました。
私もこの中にしっかりと映っております。
「どや!」と隣の妻に自慢しようとした瞬間、彼女は私の背中をバンバン叩きながら大笑いしやがりました。
(笑うとこじゃないんだけどな~)

あと、この場面には一緒に参加した仕事仲間と知り合いの映画館関係者数人も映っています。
ちなみに、ここに映っている女子高生の一人も実は某映画館のスタッフさんです。
(当然リアル高校生ではありません)
彼女は特撮ものが大好きで、しかもこの映画の上堀内佳寿也監督の大ファンなのだそうです。
そこで前日の恐竜博物館では東映関係者に頼み込んで、監督にサインを貰ったうえに記念写真も撮らせてもらっていました。
普通、エキストラがキャストやスタッフに声掛けする事はご法度なのですが、上堀内監督も「自分のファンと言ってくれるなら」と気をよくして昼食時間に会ってくれたのだそうです。
いいあ。
可愛いってやっぱ得だな~。

『リュウソウジャー』06 福井駅前
時空の裂け目から落ちてきたユノ(演:北原里英)が「隕石は?」「恐竜たちは?」とコウたちに必死に尋ねていますが、私が演じる通りすがりのしがないサラリーマンには何のことだかさっぱり分かりません。
コウたちの後ろで「隕石?、この子何言ってんだろ」と怪訝そうに隣の人と話しておりました。

『リュウソウジャー』07 福井駅前
この日は晴天に恵まれたとはいえ、風が強くてかなり寒かったです。
本番以外は冬用のコートを着ていたくらいで、小さな子供さんの中には「寒いよ~」と泣き出してしまう子もいました。
こうして映像を見ていると、服の裾や植木が風になびいているのが分かります。

この広い画はやや唐突に挿入された印象もあるのですが、おそらくこの場面に参加したエキストラ全員が画面に映るよう配慮してくれたのではないかと思います。
それまでのカットでは画面向かって右側にいる人たちが全く映っていませんでしたから。

『リュウソウジャー』00 戦闘シーン
その後もいろいろあって舞台(時代)は6500万年前の地球に移り、リュウソウジャーたちはユノの父親:ヴァルマ(演:佐野史郎)率いるリュウソ族と戦うことになります

この戦闘シーンの一部に5人のリュウソウジャーたちの戦いを一人づつ順番に見せていく長い1カットがあるのですが、それがなんと42秒もありました。
ブラック→ピンク→ブルー→グリーン→レッドと戦いの主役が次々変わっていくのですが、これはスーツアクターと相手役のJACの皆さん、そして撮影スタッフ全員の息が合わなければ絶対に成立しません。
しかも途中で爆発や合成(撮影時にはアイテムは無い)も加わるわけですから、その難しさは大変なものです。

・・・と、私は深~く感心しながら見ていたのですが、妻は戦闘にも撮影の大変さにも全く興味がないらしく「しばらくあなたの出番ないんでしょ?。ちょっとコーヒー淹れてくるわ、要る?。」と席を立ってしまいました。
う~む、まったく、女ってやつは・・・。
このあと再変身する直前のコウの表情が最高にカッコいいのですがね。

『リュウソウジャー』08 再び恐竜博物館(奥にチラッと)
全てが終わり、ラストシーンは再び恐竜博物館。
館内の賑わいを見せるモブシーンの片隅にもしっかり顔を出しております(笑)

人混みのシーンで自分が映るかどうかは、自分の位置からカメラのレンズが見えているかどうかで分かります。
ただし、カメラをガン見してしまうとNGになるか編集でカットされてしまいますから、さりげなく位置関係を調節しなければなりません。
そういったテクニックは、これまで参加した『ちはやふる-結び-』や『マンハント』などで先輩エキストラの皆さんに教えてもらったものです。
私のエキストラ・スキルは着実に向上しているのであります(笑)。

『リュウソウジャー』09 再び恐竜博物館(奥にチラッと)
このシーンでの私は龍井尚久(演:吹越満)やういちゃんがいる奥を歩いているお客さんの役でした。

吹越さんといえば、私にとって最愛の怪獣映画の一つ『ガメラ2 レギオン襲来』の帯津さんです。
この時私はエキストラの中で最も吹越さんに近い位置にいたことになるわけで、なんだかそれだけでアスナ役の尾碕真花ちゃんを間近に見られたことの次に嬉しかったです(笑)。

『リュウソウジャー』メイキング
本編終了後はメイキングです。
福井ロケはこの映画の大きなセールスポイントですから、しっかり恐竜博物館での撮影風景も収められていました。

『リュウソウジャー』メイキングにも2~3回映ってます
メイキングにも画面の端っこや奥のほうにチラチラ映っておりました。(* ´ ▽ ` *)
これも『リュウソウジャー』に参加したという証しです。

『リュウソウジャー』メイキング 熱い!
私のことは置いといて(笑)、本編撮影にかける俳優さんや監督さんの強い想いが伝わってきます。
コウ役の一ノ瀬颯さんは上堀内監督の厳しい演技指導・ダメ出しに耐え抜いて、後半ではもの凄くいい表情を一発OKで演じるようになっていました。
私も福井ロケでその一部始終を見ていただけに、一ノ瀬さんの成長が我が事のように嬉しいです。



今週観たのは『ターミネーター:ニュー・フェイト』『ウルトラQ』第18話『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の3本だけ。
・・・あれ?、このうち2本は30分しかない短編とTVドラマなのに、なんでこのブログはこんなに長くなってるんだろ?(笑)。


今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』とターミネーターシリーズ

トガジンです。

今回は久し振りの単体映画レビュー記事です。

『ターミネーター ニュー・フェイト』ポスター画像
前々から楽しみにしていた『ターミネーター:ニュー・フェイト』を観てきました。
興行成績不振と伝え聞いておりますが、特に最近では『アナと雪の女王2』の大ヒットに押されて急速に小スクリーン館に追いやられてしまった感があります。

20191202 『ターミネーターNF』チケット
この日の仕事が午前中で終わり(その代わり朝6時出発でしたが・・・)だったので、帰りに国道8号線沿いの映画館:福井コロナシネマワールドに立ち寄って観てきました。
私としてはこの日まだ字幕版上映があるかどうかを心配していたのですけど、幸運にもちょうどよい時間帯(14:55スタート)の字幕版上映回がありました。
この日を逃したら、私が劇場で字幕版『ニュー・フェイト』を観る機会は無かったかも知れません。



新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』を語る前に旧作についてのおさらいを少々・・・

『ターミネーター』1、2ポスター画像
『ターミネーター』(1985年日本公開)
「人工知能が人間に反旗を翻す」というSFアイデア自体は昔からありましたが、それを低予算でこうも面白く実現出来るとは!。
低予算映画ながらもそのアイデアと見せ方のうまさに圧倒されました。
当時の私はアマチュア映画作りに熱中していた大学生でしたが、「これなら自分たちにも作れるんじゃないか?」と錯覚して8ミリフィルムでコピー映画を作って周囲の失笑を買ったものでした(笑)。
でも、そのときビデオで1カット・一コマ単位でこの映画を研究したことは、自分の今の仕事に役立ち続けています。

『ターミネーター2』(1991年)
「続編はオリジナルを超えられない」などというカビの生えたジンクスは、『エイリアン2』を成功させたジェームズ・キャメロン監督には当てはまりません。
『ターミネーター2』はシリーズ最高傑作にして大ヒット作品となりました。
注目の続編は単なる一作目の繰り返しではなく、子供時代のジョン・コナーをつけ狙う新型ターミネーターと彼を守るために送られた旧式ターミネーターの闘いが描かれました。
当時の私は『ターミネーター』続編のストーリー予想として「未来からターミネーターが殺しに来るのではなく、スカイネットを作る事を阻止しようとするサラの味方になるターミネーターの登場」を考えていたのですが、結果的にダイソンが犠牲になることでその予想は当たりました。

演出面では、一作目の大ヒット後に急速に人気が出たシュワルツェネッガーを善玉にするべく、とにかく彼をカッコ良く魅力的に見せることに特化していたように思います。
つい先日、『ニュー・フェイト』の予習として見返したのですが、最近のスピーディでど派手なハリウッド大作と比べると『T2』はCGもアクションもカメラワークもかなり大人しいものでした。
でも、『2』のカッコいいアクションや気の利いたセリフの数々は、映画を見た私たちも真似したくなるようなものばかりです。
(あのバイクアクションの真似は危険ですが・・・)

『ターミネーター』3、4、5ポスター画像
『ターミネーター3』(2003年)
大人の事情からキャメロン監督が一切関わることのないまま制作された作品です。
女性型ターミネーターが唯一の見どころでした。
前作から12年も経っていたため、世間ではすでに『ターミネーター2』の記憶も影響力もほとんど失われていたと思います。
そういえば、リンダ・ハミルトンに出てもらえなかったためかこの作品でのサラ・コナーは病死したことにされてました。
ジョン・コナー役も別の俳優で、キャメロン監督ほどの絵作りの巧みもなかったため私たち旧作ファンからもそっぽを向かれたというシリーズ最初の黒歴史作品でした。

『ターミネーター4』(2009年)
意外に思うかも知れませんが、実は私が『2』『1』の次に好きな『ターミネーター』作品です。
『3』『ジェニシス』『ニュー・フェイト』がいずれも現代を舞台にして『1』『2』の焼き直しに終始しているのに対し、この作品だけは未来の人間VSスカイネットの戦いを描いていましたから。
『アバター』で名を上げたばかりのサム・ワーシントン演じるサイボーグに話が集中しすぎでジョン・コナーの印象が弱いことと、カイル・リース役の俳優がマイケル・ビーンに似てないことをなんとかすれば評価はもっと変わっていたと思うのですがね。
ターミネーター未来編全三部作になるはずでしたが、結局これ一本で終わってしまいました。
おそらく三本目のラストで最初のターミネーターとカイルが過去に飛び、一作目冒頭に戻っていく構想だったものと思います。

『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』(2015年)
まるで最新作『ニュー・フェイト』の行く末を暗示しているかのような作品でした。
本作から新しい3部作を始めるつもりだったのが、あまりの低評価ぶりにシリーズ化が頓挫してしまったのです。
シリーズのリブートを図ったとかで一作目の冒頭を精密に再現するところから始めたはいいものの、その後のストーリーはどんどんあらぬ方向へと向かってしまいます。
旧作を知らない世代を置いてけぼりにするだけでなく、困ったことに『1』『2』をよく知る私たちでさえ「なにそれ?」状態でした。
なにせ後半ではジョン・コナー自身がサラとカイルの敵になってしまうのですから!。
個人的には若いサラ・コナーを演じたエミリア・クラークさんが可愛かったことだけが救いです。

『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』
『サラ・コナー・クロニクルズ』(2シーズン全31話)
『ターミネーター4』と同じ頃に放映されたTVシリーズ作品。
当然ながらアーノルド・シュワルツェネッガー(T-800)は登場しませんし、サラ役もジョン役も全て違う人ばかりです。
でもその潔さがかえって良かった気がします。
女子高生型ターミネーターがジョンの妹と称して彼の護衛をするという設定が面白かったのですが、残念なことに視聴率低下のため未完のまま終了してしまいました。

『T5』にかっ
『2』以後、『ターミネーター』シリーズが凋落していった理由は様々です。

リンダ・ハミルトンがサラ役で出てくれないこと。
エドワード・ファーロングを諸事情(笑)からジョン役に使えなくなったこと。
老いたシュワルツェネッガーがいつまでもターミネーター役を手放したがらないこと。
製作権利が生みの親であるジェームズ・キャメロンに無いこと。
私たちファンも『1』『2』の再来を望むばかりで、製作者の新しい試みを受け付けなくなっていたこと。

等々いろいろあると思いますが、一番の問題は『ターミネーター2』からかなりの年数が経ってしまったことではないでしょうか?。
『2』から数えた場合、『3』はその12年後『ジェニシス』は24年後です。
’91年当時『ターミネーター2』に熱狂した私でさえ「今更またターミネーター?」と疑問に思うくらいなのに、当時を知らない(劇場で『T2』を体験していない)若い世代に『ターミネーター』と『ターミネーター2』の神通力が通じるとは思えません。

しかも困ったことに『ターミネーター』シリーズの制作権は作った本人であるジェームズ・キャメロンの手にないのです。
そのため、昔の幻想に取りつかれた凡俗プロデューサーたちが性懲りもなく何度も何度も同じような話をリブートし続けました。
そこへ俳優復帰以来大きなヒット作がないシュワルツェネッガーが乗っかってきてしまうために、全く新しいイメージを発掘することも出来なくなっているように思います。
(ちなみにシュワルツェネッガーは自分が出演していない『4』を公の場で酷評していました)

『ターミネーターNF』宣伝
でも、今度の『ターミネーター:ニュー・フェイト』は違います。
生みの親であるジェームズ・キャメロンが自らプロデューサーとしてストーリー作りから参加しているうえに、サラ・コナー役としてリンダ・ハミルトンが戻ってくるのです。
リンダが『3』出演を断ったのは「脚本が面白くないから」とのことでしたが、今回彼女が出演を決めたということはつまりリンダも納得するストーリーであるということになりますね。
さらに、『2』と同じくエドワード・ファーロングがジョン・コナー役でスクリーン復帰するという噂も!?。
オリジナルを知る世代としては、これに期待しないはずはありません。



『ターミネーター ニュー・フェイト』キャラポスター
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です(笑)。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』の良かった点👍と気に入らなかった点👎を箇条書きにしてみました。
まだ字幕版を一度見ただけなので思い込みによる間違いや記憶違いなどもあるかも知れませんが、そこは寛容な気持ちで笑って許してください。
それと、以下はネタバレ全開で書いております。
公開から一か月近く経っていますのでもういいかと思いますが、まだ見ていない方はここで読むのを止めていただくのがよろしいかと思います。

👍その1:リンダ・ハミルトンのサラ・コナー
『ターミネーターNF』サラ
『ターミネーター:ニュー・フェイト』の見どころは、やはりこのチョイ悪おばさんサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンのシリーズ復帰であります。
『ジェニシス』や『サラ・コナー・クロニクル』では別の女優さんを代役に立てていたせいか、かつての『ターミネーター1』と『2』と地続きの世界であるとはどうしても実感出来なかったのです。

考えてみれば、『ターミネーター』1と2はT-800の話でもジョン・コナーの話でもありません。
「将来自分が産む息子が世界の運命を握っている」などというワケの分からない理由で命を狙われる羽目になり、そしてその息子を守ることに全生涯を賭けた一人の女性:サラ・コナーの物語だったはずなのです。
それなのに、『3』以降の4作品(TVシリーズも含む)は全てジョン・コナーを話の中心に据えてしまいました。
しかも、大人の事情から毎回ジョン役の俳優が変わるという悪循環。
それでは我々古参のファンだけでなく新しく見始めた若い人たちまでも、シリーズの世界に入り込むことは難しいでしょう。

これでようやくかつての『ターミネーター2』から作品世界が延長されるに至りました。
ただ、冒頭に起こるある衝撃的な事件(後述)のために、ちょっと気持ちが醒めた部分もあるのですが・・・

👍その2:オリジナル・キャスト揃い踏み
『ターミネーターNF』リンダ&シュワ
リンダ・ハミルトン演じるオリジナルのままのサラと(別個体ですが)T-800型ターミネーターの共闘。
しかも彼らが守っているのはかつてのジョン・コナーと同じ運命を背負う少女:ダニーです。
T-800が敵の銃弾から身を盾にしてサラを守るシーンもあったりして、映画のそこかしこに『T2』オマージュが散りばめられていました。

👍その3:女性メインのターミネーター映画
『ターミネーターNF』グレース
新しい登場人物に好感を持てたことも良かったです。
特にグレースが本当に素晴らしい!。
彼女は後に人類軍の指揮官となるダニーを守るため未来から来たサイボーグ兵士で、これは一作目のカイル・リースと同じ役回りです。

『ターミネーターNF』女性陣
『2』になぞらえるなら、ダニーがジョン、グレースはサラ。
そして映画前半ではサラが『2』のターミネーターの役回りを担っています。
前半は女性3人で逃げ続けてそれはそれで結構面白いのですが、観客がそれに飽きてきたころにT-800が登場します。
ただし今回のT-800は彼女たちの助っ人にしか過ぎません。

👍その4:さすがのアクションシーン
『ターミネーターNF』アクション
新型ターミネーターの特異な動きを盛り込んだアクションシーンの数々は、過去のシリーズ作品の中でも最もスピーディで迫力があったと思います。
本作ではティム・ミラー監督とキャメロン(プロデューサー)がケンカしながら編集作業したそうです。
昨今のハリウッドCG大作にありがちな「今何が起こっているのか理解できない」ほど目まぐるしいカメラアングルや早すぎる展開などは影をひそめて、登場人物たちが今何をどうしているのかをきちんと分からせてくていれました。

『ターミネーターNF』4DX向き
唯一、輸送機内での戦闘シーンだけは状況が分からなくなるほど天地左右がぐりぐり回ります。
もしかするとこのシーンは4DX向けに特化された作りになっていたのかも知れません。

👍その5:新型ターミネーター:REV-9
『ターミネーターNF』REV-9
今回は敵の新型ターミネーター:REV-9が意外に良かったです。
これまでの敵の中では一番しぶとくてしつこくて嫌らしい手を使う奴でした。
この手のアクション映画は敵が強くて狡猾なほどカタルシスが高まるものです。

最初登場したときは「このターミネーター、人間臭すぎ!。」と思ったのですが、よくよく考えてみるとターミネーターは人間社会に紛れ込んで標的を狙うのが任務です。
新型であればあるほど、ニコニコと人懐っこい顔で相手に近づくという術を心得ているはずです。
それこそが、無表情なT-1000(ロバート・パトリック)やT-800からの大きな進化なのです。

👎その1:あっけなさすぎるジョン・コナーの死
『T2』のジョン・コナー
今回の物語を進めるためにどうしても必要であることは分かりますが、それでも冒頭すぐジョン・コナーを殺してしまったのには心の底から「えええ~?、なにすんねん!」となりました。
これではまるで、前作で生き延びたニュートとヒックスを「目覚めたらもう死んでました」と映画冒頭であっさり殺した『エイリアン3』と同じではないですか!。

そして、彼の死を直接的な表現で見せたのもいかがなものかと思います。
せめて死に顔は見せないで欲しかった。
しかも殺したのが『2』で心を通わせたターミネーターと(別個体とはいえ)同じ姿形のT-800型だとは・・・。
かつて『ターミネーター2』に感動した私たちの気持ちが土足で踏みにじられたような気持になりました。

エドワード・ファーロングが本作の撮影に参加したということから、私はてっきりこの年代のジョン・コナーをエドワード自身が歳相応に演じるものと思っていました。
ところが、画面に登場したジョンは『2』の頃と変わらない少年の姿のままでした。
おそらく表情や動きをモーションキャプチャーしてCGの若い姿に反映させただけなのでしょう。
なんだかエドワードを映画の宣伝に利用しただけのようにも感じました。

エドワード・ファーロング近影
もっとも、エドワードにこんな姿で出てこられても困ってしまいますがね(笑)。
『ニュー・フェイト』のスタッフは、こんなジョン・コナーの姿を世間に晒すよりも美しい伝説のままシリーズから退場あげるほうがジョンというキャラクターにとって幸せだと考えたのだと思います。
もしも、エドワードが『2』の後まっとうな生活をしていて今も歳相応に俳優活動を続けてくれていたなら、『ターミネーター』シリーズはもっと幸せな流れになっていたかも知れません。

👎その2:またA.I.の暴走ネタ?
『ターミネーターNF』運命は変わらず
残念ながら、ストーリーについては目新しいことは何一つありませんでした。
ほぼ一作目の焼き直しであり、単なる新しい三部作の第一話です。
その意味で『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』を観たときと同じような感覚を覚えました。

『2』で開発を阻止したスカイネットは確かに存在しなくなったものの、リージョンと呼ばれる別のA.I.が台頭してスカイネットと全く同じことをしていたというのが今回の基本設定です。
リージョンを作ったのは誰(あるいはどんな企業や組織)なのかといった情報は全く示されません。
これはおそらく2作目以降のネタとして温存しているのでしょう。
2作目ではサラとダニーの師弟関係を軸にリージョンを作った連中に戦いを挑み、そして未来のリージョンが開発中の自分を守るためにまたターミネーターを送り込んでくるといった内容になるのでしょうか?。
それはそれで確かに今までとは一味違う『ターミネーター』映画になり得るかも知れません。
でも一作目が面白くなければ、そして客が入らなければ一本だけでシリーズ化が頓挫した『ジェニシス』と同じことです。
もうあと一つか二つ、次を感じさせてくれる新しい要素を盛り込んでおいて欲しかったと思います。

👎その3:この人、もういらんやろ
『ターミネーターNF』カール(笑)
『ターミネーター:ニュー・フェイト』を見ていて思ったのは「この映画、シュワルツェネッガーいらんやろ。」てことでした。
今回の役どころではこのターミネーターがシュワルツェネッガーの姿形をしている必要が全く感じられません。
むしろ旧作ファンにしてみれば、無慈悲にジョンを殺したただの殺人マシーンにあの顔を付けるのはやめて欲しかったです。
そしてその後22年かけて人間らしさを身に着けたというターミネーター(人間名:カール)の行き過ぎた人間っぽさもウソ臭くていけません。
どんなに善いターミネーターを演じたとしても、それは私たち観客が愛した『2』の個体ではないのですから。

現在のアーノルド・シュワルツェネッガーにどれだけの集客力があるのかは知りませんが、純粋に『ターミネーター』を再起動させるためには早い時期にあの姿から脱却するべきでした。
今回はT-800(シュワルツェネッガー)は「 I'll be back(また戻る)」ではなく「もう戻らない」と言っていました。
次回作からが本作スタッフの力の見せ所になるかも知れません。
ただし、今回の興行成績を見る限り3部作構想を完遂できる可能性は低そうですが・・・。



『ターミネーター ニュー・フェイト』海外ポスター画像
👍が5つに👎が3つですから、割合として私の満足度は63%ということになりますかね~。
でも、新キャラ:グレースが良かったので満足度70%にオマケしておきます(笑)。
旧作ファンとしては言いたいことも色々ありますが、映画館で楽しんで見る分には十分面白い映画でしたから。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

週刊映画鑑賞記(2019.11/25~2019.12/1) 『ウルトラQ』第17話「1/8計画」『ターミネーター2』

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。



11/27(水)
『ウルトラQ』第17話「1/8計画」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
『ウルトラQ』第17話 八分の一
第17話「1/8計画」は、人口過密問題と食糧難解決のため人間を8分の1サイズに縮小し、全ての志願者は納税義務免除に加えてあらゆる社会福祉サービスを無料で受けられるようになるというまるで夢のようなお話です。

最近になって思い出したのですけど、私が『ウルトラQ』全28話の中で一番最初に見た話はこの「1/8計画」でした。

キャプチャ 『ウルトラQ』東映ビデオ①
モノクロ番組の『ウルトラQ』は福井では再放送される機会がなかったため、大学に入ってからレンタルビデオで見たのが私の『ウルトラQ』初体験になりました。
そして、そのビデオ第一巻に収録されていたのが何故か第8話「甘い蜜の恐怖」とこの第17話「1/8計画」だったのです。

ところがテープの最初の部分がひどく傷ついていて「甘い蜜の恐怖」が見られず、仕方なく早送りして「1/8計画」だけを見ました。
だから私にとって「1/8計画」は『ウルトラQ』の中でも特に印象が強いのです。
(「甘い蜜の恐怖」は後日別の店でもう一度借りて見ました)

『ウルトラQ』第17話 役所
私が2度目に『ウルトラQ』を見たのは1990年頃(当時26歳)。
当時始まったばかりのBS放送(NHK-BS2)です。
この時は、この1/8化事業がまるで社会主義みたいに感じました。

これには、’66年当時はまだバリバリ行われていたであろう「在日朝●人帰還事業」の影響もあるように思います。
「在日朝●人帰還事業」とは当時日本に大勢いた在日朝●人を強制退去させたい日本側と、彼らを北朝鮮に引き上げさせて利用したい金●成と表面上の利害が一致して進められた事業です。
この時、朝鮮総連は「北朝鮮は地上の楽園、衣食住の心配がない」と宣伝して在日朝●人たちに帰国する決意を促したそうです。

『ウルトラQ』第17話 民生委員
さらに今回4K放送で見ていて今まで以上に不気味さを感じたのが、このS13地区民生委員の無機質な笑顔です。
不気味なことに表情は優しいですが目が笑っていません。
これは明らかに意図して演出されたものです。
特撮映画に数多く出演している名優:村上冬樹さんが無思慮にこんな表情をするはずはありません。

アフター0②
この民生委員たちの無機質な笑顔から連想したものがありました。
岡崎二郎先生の『楽園の問題』という短編SFマンガです。
(「楽園の問題」は短編集「アフター0(著者再編集版)」第2巻に収録されています)

そのストーリーは
近未来、瞬間物質転送装置(『スタートレック』とか『ザ・フライ』に出てくるアレ)が実用化されるが、一度その装置で転送された者はどこか人が変わったようになってしまう。
その装置は人間の身体は転送出来ても魂を転送することは出来なかった。

・・・というものです。

『ウルトラQ』第17話 縮小
S13地区の人間縮小装置は人の魂まではコントロール出来なかったという解釈も出来ますね。
あ、でも由利子は今まで通り感情の起伏が豊かでしたから違うかな?。

『ウルトラQ』第17話 みんな一緒
「1/8計画」は結局由利子の夢だったというオチですが、そこで「な~んだ」と笑うのは早計というものです。
このお話の胆(きも)は、その後のナレーションにあるのですから。

古い記録によると、巨石文化時代の人類は身の丈18メートル、身の幅が5メートルもあったという。
現在の人類はいつから、そして誰の手によってどういう理由で小さくなったのか。
それはまだ謎のままである

(石坂浩二の声で読むとより効果的)

第9話「クモ男爵」第11話「バルンガ」のラストもそうでしたが、「めでたしめでたし」と思った次の瞬間、冷水を浴びせかけられるような深い一言を投げかけてくるのが『ウルトラQ』です。
去年「1/8計画」と似たようなコンセプトの『ダウンサイズ』なるハリウッド製の駄作がありましたが、こうして改めて見ると円谷プロスタッフのSFセンスがいかに卓越していたか分かりますね。



11/30(土)
『ターミネーター2』(劇場公開版)
(ホームシアター:4K UHD-BD)
『ターミネーター2』ポスター画像
今更ですが『ターミネーター2』であります。
特別編でも特別拡張版でもない、'92年の劇場公開版であります。
これはもちろん、現在公開中の『ターミネーター ニュー・フェイト』を存分に楽しみ尽くすための予習です。

『ターミネーター2』4K-UHD BD
今回見たのは、新しく購入した4K-UHD BD版です。
旧バージョンのBDもまだ手放さずに持っているというのに・・・(笑)。
さすがにこれには「またこんな無駄使いして!あんたって人は~」と妻に睨まれてしまいました。
う~む、返す言葉もございません。
でも、91年の初公開時に4回映画館に通い、以後LD(TVサイズ版/ノートリミング版/特別編等各種)・DVD・ブルーレイと各時代のフォーマット毎に買い替え続けてきたタイトルです。
私にとってこれは至極当然の行動なのであります。

『T2』護る
映画『ターミネーター2』のカッコ良さとは、か弱き者(ジョン少年)を身を挺して守る男(T-800)の姿にあります。
もちろんT-800にとってはプログラムされた行動でしかありませんし、銃で撃たれた程度なら全身が金属で出来たアンドロイドの身体はビクともしません。
しかし「大人が子供を全力で守る」という絵を見ただけで、私はなぜか無条件に感動出来てしまうのです。

オバサンが少年を守った『グロリア』
その男女入れ替え版『レオン』
父が娘を助ける『96時間』
『エイリアン2』のリプリー
泥棒が可憐な少女を救う『ルパン三世 カリオストロの城』
たった一人の少年のためだけに闘った『仮面ライダーZО』
ギャオスの超音波メスから子供を守るガメラ。
等々、まだまだ枚挙にいとまがありません。

このシチュエーションがやたらと自分の心の琴線を揺さぶることに気付いたのはこの『ターミネーター2』の時でした。

子供の頃ならば、自分を守ってくれる存在に憧れを持って見ていたからだろうと説明がつきます。
大人になった今は「守ってあげたい」というヒーロー願望がそうさせているのかも知れません。
守るべきもの(子供)を持たない私がどうして女子供を必死に守る男の姿に共感を覚えるのか?。
自分でもよく分かっていません。

『T2』ちっちっち
『T2』は脚本がとにかくよく出来ていて今見ても十分面白いです。
液体金属ターミネーター:T-1000の怖さは今見ても少しも色褪せていません。
『ニュー・フェイト』にもやはり液体金属ターミネーターが登場するみたいですが、キャメロン参加によって少しはこのロバート・パトリック版T-1000に迫れているのでしょうか?。

『T2』おかん
あと、今回久しぶり(プレミアム・エディションBD Ver.2.0を買った時以来だから約10年ぶり?)に見返してみたら・・・
このお母ちゃん(サラ・コナー)がなんか鬱陶しかったです(笑)。
息子のジョンが冷静で利口すぎるせいもあるでしょうが、あまりにも感情に流されすぎで頭の悪い女にしか見えません(笑)。
スカイネットの元を作ったダイソンを殺そうと短絡的に行動するし、殺し損ねダイソンにいきなり生命の素晴らしさと女性の偉大さを説き始めるというYKぶり・・・。
あの世でカイルもガッカリしていそうです。

『ターミネーター ニュー・フェイト』ポスター画像
続編『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、明日の仕事帰りに見てくる予定です。
『ニュー・フェイト』はシリーズ最大のヒット作『ターミネター2』の正当な続編で、全ての生みの親であるジェームス・キャメロンが正式に参加している作品とのこと。
『ターミネーター』シリーズはつい最近もサラ・コナーが可愛いバージョンとかサイボーグが出てくるやつとか見た気がしますが、あれらは全部「無かったこと」にされているそうです(笑)。

しかしこの『ターミネーター』シリーズ最新作は客入りがあまり芳しくないようで、早い時期から『アナと雪の女王2』に押されて小さい劇場に追いやられているのが現状のようです。
大丈夫かいな・・・?。



9・10・11月の秋の繁忙期もほぼ終わりました。
明日からは少しまとまった休みがとれそうなので、見そびれていた映画や録り貯めた番組を見てゆっくり過ごしたいです。
あと、書きかけのまま放置していたブログ記事もいくつか仕上げてしまいたいなあ。

・・・と夢を膨らませていたらさっそく仕事の発注が舞い込んできました。
ありがとうございます!。
喜んでやらせていただきま~す。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。

トガジン的「映画テン年代ベストテン」

CATEGORY映画全般
トガジンです。

現在、washburn1975 様のブログ「男の魂に火をつけろ!」「映画テン年代ベストテン」企画が開催されております。
私もこのランキング・イベントは過去3回参加していますが、今回もエントリーさせていただきました。

「映画テン年代ベストテン」とは、2010年から2019年に公開された映画の中のベストテンとのこと。
単純に考えれば各年のベスト1を10年分並べればよいだけのはずですが、実際はそれほど簡単なことではありません。
「あれもこれも捨てがたい」とタイトルを挙げていたら軽く50本以上になってしまいました。
その中から10本選ぶにあたり自分に課した条件は「一度は映画館で見ている」(2番館や再上映も可)こと。
ブルーレイや放送/配信でしか見ていない作品はたとえどんなに優れていようとも心を鬼にして削除しました。

注意が必要なのは、締め切りが12月15日だということです。
仮に12月20日公開の『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が自分にとって最高傑作であったとしても、ここにランク・インさせることは出来ません。
その点がちょっと歯痒かったですね。



<順位不同>(並びは日本公開順)

『ゼロ・グラビティ』
2012年/監督:アルフォンソ・キュアロン 主演:サンドラ・ブロック

『パシフィック・リム』
2013年/監督:ギレルモ・デル・トロ 主演:チャーリー・ハナム

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』
2013年/監督:リチャード・カーティス 主演:ドーナル・グリーソン

『オデッセイ』
2016年/監督:リドリー・スコット 主演:マット・デイモン

『エクス・マキナ』
2016年/監督:アレックス・ガーランド 主演:アリシア・ヴィキャンデル

『シン・ゴジラ』
2016年/監督:庵野秀明 主演:長谷川博己

『この世界の片隅に』
2016年/監督:片渕須直 主演:のん

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
2016年/監督:ギャレス・エドワーズ 主演:フェリシティ・ジョーンズ

『カメラを止めるな!』
2018年/監督:上田慎一郎 主演:濱津隆之

『ファースト・マン』
2019年/監督:デイミアン・チャゼル 出演:ライアン・ゴズリング



う~む、偏ってますねえ(笑)。
当ブログのプロフィールにある私の好み「SF」「怪獣」「巨大ロボット」「宇宙船」に沿って選ぶとこうなります。
例外はアニメの『この世界の片隅に』と撮影技法と脚本に感心した『カメラを止めるな!』の二作品のみです。

以下、感想や選定理由など・・・

『ゼロ・グラビティ』
2012年/監督:アルフォンソ・キュアロン 主演:サンドラ・ブロック
『ゼログラビティ』イメージ
マット(演:ジョージ・クルーニー)の「マルディグラの毛むくじゃらの男の話」の続きが今も気になって仕方ありません。
調べてみると、マルディグラとは街の名前ではなくニューオーリンズで催される謝肉祭(カーニバル)のことでした。
もしかすると「マルディグラの毛むくじゃらの男」というのは、このカーニバルに出演していた毛むくじゃらの(チューバッカみたいな)扮装をした男のことではないでしょうか?。
・・・あ?、感想にも選定理由にもなってないですね。

『パシフィック・リム』
2013年/監督:ギレルモ・デル・トロ 主演:チャーリー・ハナム
『パシフィック・リム』イメージ
映画館だけでも字幕・吹替え・2D・3D・4DX・IMAXといろいろな組み合わせで10回以上見ています。
その上、ブルーレイ視聴も含めると一体何回見たことになるのやらもう見当もつきません。
冒頭出撃シーンで脳天直撃、アバンタイトル15分だけで血沸き肉躍り、そのまま一気にクライマックスまで突っ切ります。
かつて『マジンガーZ』に心躍らせた幼年期の自分が猛烈な勢いで甦ってきました。
日本語吹き替えも秀逸で、「ロケットパ~ンチ!」に沸いた劇場の熱気が今も忘れられません。

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』
2013年/監督:リチャード・カーティス 主演:ドーナル・グリーソン
『アバウト・タイム』イメージ
あの時こうしていたら・・・?。
そんな夢想は楽しいものですが、かつて得られなかったものを手に入れる代わりに今大事な何かを失うこともあるのです。
まさしく人生の取捨選択。
3年前(2010年)に逝った父を思い出して余計心に染みました。

『オデッセイ』
2016年/監督:リドリー・スコット 主演:マット・デイモン
『オデッセイ』火星で家庭菜園だ
火星で人糞使って芋作ってしぶとく生き抜いた男の話(笑)。
人間その気になればどこでだって生きられるのであります。
そんな気分にさせてくれるポジティブ・ムービー。
あと、仲間っていいな、とも。

『エクス・マキナ』
2016年/監督:アレックス・ガーランド 主演:アリシア・ヴィキャンデル
『エクス・マキナ』一場面
映画に出てくるAIとかコンピューターってほとんど女性のイメージだった気がします。
『エイリアン』のマザー、『her/世界でひとつの彼女』のサマンサ、『ブレードランナー2049』のジョイ、『老人Z』の高沢ハル、等々。
あと、iPhoneのSiriは女声だけでなく男の声も選べるそうですが男だったら絶対に女性の優しい声で使いますよね。
哀しげなエヴァの言葉と表情にコロリと騙された主人公の気持ちは痛いほどよく分かります。
でも、人間vsコンピューターを描いたSF映画の元祖『2001年宇宙の旅』のHAL9000は男性の声でした。
もしかすると『エクス・マキナ』は『2001年宇宙の旅』への女性版アンサームービーなのも知れません。

『シン・ゴジラ』
2016年/監督:庵野秀明 主演:長谷川博己
『シン・ゴジラ』より プロトンビーム
「チャンピオンまつり」世代の私にとって昭和29年の『ゴジラ』はとても手の届かない特別な作品でした。
たとえビデオで見返せるようになったとしても、「戦争も第五福竜丸事件も知らない自分たちにあのゴジラを語る資格は無いのではないか?」と思ってしまうのです。
しかし、私と同世代のクリエイターの手によって今の時代の闇を背負う新しい真のゴジラが誕生しました。
その咆哮は現在(いま)を生きる全ての日本人に対して向けられたものです。
これこそ私が見たかった・・・いや、私たち世代のゴジラそのものでした。

『この世界の片隅に』
2016年/監督:片渕須直 主演:のん
『この世界の片隅に』の1シーン
すずさんの隣人となって彼女が過ごした戦時中の広島を疑似体験する映画。
当然ブルーレイも買いましたが、家のテレビで気軽に見ることことにはなぜか抵抗があります。
映画館で他の観客と一緒に見るべき作品で、今も再上映があるたびにいそいそと出かけてしまいます。
この冬公開される『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』も楽しみです。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
2016年/監督:ギャレス・エドワーズ 主演:フェリシティ・ジョーンズ
『ローグ・ワン』イメージ
このスピンオフ作品のおかげで『スター・ウォーズ』オリジナル3部作全体に一本の筋が通りました。
『帝国の逆襲』にはローグ・ツーを名乗る部隊が登場します。
反乱軍はローグ・ワンのメンバーが成し遂げた偉業への感謝と尊敬の意を決して忘れていなかったのです。
そう思った瞬間、私は思わず涙目になってしまっておりました。

『カメラを止めるな!』
2018年/監督:上田慎一郎 主演:濱津隆之
『カメラを止めるな!』の1シーン
一回見たら必ずもう一度冒頭37分間を見たくなる。
すなわち1.5回見たい映画です。
製作費300万円・撮影期間8日間・出演者は全員無名、それで興行収入は30億円!?。
昔自主映画作りに血道を上げた者としては、羨ましいやら妬ましいやら・・・。

『ファースト・マン』
2019年/監督:デイミアン・チャゼル 出演:ライアン・ゴズリング
『ファースト・マン』愛娘
世界初の月面着陸。
この大偉業を成し遂げた男の胸中にあったものはただ一つ、亡くした幼い愛娘との小さな約束でした。

♪~
Fly me to the moon(私を月に連れてって)
Let me play among the stars(星たちに囲まれて遊んでみたい)
Let me see what spring is like On a-Jupiter and Mars(木星や火星の春がどんなものか見てみたい)


アポロ計画発足当時に流行した歌「私を月に連れてって」を思い出すと、気付かぬうちにラストでポロポロ涙がこぼれてきました。




以上、今回も集計が楽しみです。

こうしてリストを眺めてみると、(私にとって)2016年がいかに豊作だったかが分かります。
私的にはランク外ですが、あの大ヒットアニメ『君の名は。』もこの年でした。

あと、ハリウッド映画の中国市場への目配せもかなり目立ちます(笑)。
『ゼロ・グラビティ』の天宮、『パシフィック・リム』の暴風赤紅(クリムゾン・タイフーン)、『オデッセイ』の中国国家航天局・・・。

最後に、迷った末にあえてランク外とした作品もいくつか書き記しておきます。

『her/世界でひとつの彼女』(2013年)
『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』(2015年)
『メッセージ』(2017年)
『怪物はささやく』(2017年)
『ブレードランナー2049』(2017年)
『若おかみは小学生』(2018年)
『アポロ11号[完全版]』(2019年)


う~ん、やっぱり偏ってるなあ(笑)。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。