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映像学科22番

映画と日常

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週刊映画鑑賞記(2020.1/13~2020.1/19) 『フォードvsフェラーリ』『ウルトラQ第23話』

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。



1/13(月)
『フォードvsフェラーリ』(DolbyCinema)
(劇場:梅田ブルク7)
『フォードvsフェラーリ』ポスター画像
先日の記事に書いた通り、13日は大阪梅田までドルビーシネマを体験しに行ってきました。
そこで観た一本がこの『フォードvsフェラーリ』なのですが、ドルビーシネマがどうこうとか言う前に映画としてめちゃめちゃ面白かったです。

『フォードvsフェラーリ』レースシーン
私は特に「車が好き」という人間ではありません。
車なんてものは中高生時代の自転車と同じで毎日の通勤やドライブに使う道具でしかありません。
買うときも最も重視するのは「燃費」であって、「速い」とか「カッコ良い」なんてのはどーでもよいことなのです。
(ちなみに今乗っているのは私がホンダのFITで嫁はトヨタのアクアです。)

『フォードvsフェラーリ』オープンセット
そんな私がこの映画に興味を持ったきっかけは、(確かWOWOWで放映していた「Hollywood Express」だったと思いますが)この作品のレースシーンが全て実写によるスタントで作られているということを知ったからでした。

『フォードvsフェラーリ』CGを使わないクラッシュシーン
私もCGにはもう飽きてきているのですかね。
プロのスタントマンの鍛えぬいた技。
プロの撮影集団の綿密な段取りと技術。
それらが組み合わさって生み出される「本物の迫力」が見たかったのです。

『フォードvsフェラーリ』マイルズとシェルビー
実は私、最初はこの映画のことを誤解しておりました。
予告編を見て「酒飲んで殴りあって男の友情する恥ずかしいタイプのストーリー」だと思っていたのであります。
だからストーリーには期待もしていませんでしたし、観る前に史実や関係人物について調べることもしていません。

『フォードvsフェラーリ』シェルビーとマイルズ
そんな白紙の状態で見たのが良かったと思います。
この映画で描かれる男同士の友情話がストンと腑に落ちてきました。
(しかし、もし後のマイルズの事故死を知っていたら見え方が変わって素直には楽しめなかったかも知れません。)

『フォードvsフェラーリ』副社長
この映画はタイトルで損してる気がしますね。
『フォードvsフェラーリ』というのは背景でしかありません。
内容はむしろ「フォード副社長vs現場のシェルビー&マイルズ」でした。

奔放なマイルズが気に入らない副社長レオ・ビーブは現場に対して「マイルズを降ろせ」「本社チームに勝ちを譲れ」と事あるごとに理不尽な圧力をかけてきます。
このシチュエーションには無能な上司の点数稼ぎ目的の無茶ブリに日夜苦労されてるサラリーマンの方々はさぞシンパシーを感じたことでしょう。

こうした状況は実は映画やテレビ番組を作ってる最中にもよくあるんですよね。
現場経験の全くないスポンサーや会社のお偉方の中には、「こんな場面があるといいんじゃないか?」とか「わしのお気入りのあの女優を出せ」とか現場の状況もわきまえず(金は出さずに)口ばかり出して現場を(さらには作品そのものを)混乱させてしまう馬鹿者がいるのです。

そう思いながら観ていると、最高権力者であるスポンサーやプロデューサーの圧力によっていつも自由な創作が出来ずに悶々としているクリエイターたちの怨念が見えてくるようであります(笑)。

ただし、実際のレオ・ビーブ副社長はこの映画で描かれているような嫌な人物ではなく、それどころかとても人望の厚い方だったそうです。
制作者側としてはポジション的に悪役に仕立て易かっただけだったのでしょう。
(レースに詳しいはずはないので、実際に的外れな要望を出したこともあったかも知れませんが)
それにしても・・・よくご遺族から名誉棄損とかで訴えられなかったものだと思いますね(笑)。

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あと、殴り合いで男の友情する恥ずかしいシーンも確かにありましたけど、それがスマートに見えるのはマイルズとシェルビーという二人の主人公のキャラが立っていたことと、間に立ったマイルズの奥さんが粋で素敵だったことです。

この奥さんを演じたカトリーナ・バルフさんが結構好みのタイプで良かったです。
今まで見た記憶がない人だと思って調べてみたら、『スーパー8』に主人公の死んだ母親でチラッとだけ出ていました。
あとNETFLIXの『ダーク・クリスタル エイジ・オブ・レジスタンス』にゲルフリンの第2王女役で出ていたのですけど、これは声の出演でありしかも私は日本語吹き替え版で見ていたため、やはり私にはこれまで馴染みのない女優さんでした。
これからは是非(私がよく見る)SFやアクションものにも出演していただきたい女優さんです。



『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(DolbyCinema 3D)
(劇場:梅田ブルク7)
『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』ポスター画像
もう一本のこちらの作品については以前の記事をご参照ください。

>『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』観てきました (2019/12/25)

今回3度目でしたが、やはりベンの父親登場と反乱軍が結集するクライマックスシーンでは思わず嗚咽をもらしてしまいました。
「ベタだ」とか「あざとい」とか言われてますが、本作が『スター・ウォーズ』ファンのツボを上手く突いてくる映画であることは間違いないです(笑)。



1/16(木)
『ウルトラQ』第23話「南海の怒り」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
『GMK』漁船の名前
「南海の怒り」は間違いなく初代『ゴジラ』をリスペクトしていると思っています。

舞台はミクロネシアのコンパス島。
そして、主人公雄三が乗っていた漁船の名は第5太平洋丸

ビキニ環礁での核実験
昭和29年。
第5福竜丸に死の灰を浴びせたのは、ミクロネシアのマーシャル諸島にあったビキニ環礁での核実験でした。
また1991年公開の『ゴジラvsキングギドラ』では、ゴジラの素体であるゴジラザウルスが生息していたのはマーシャル諸島のラゴス島となっています。
「南海の怒り」の舞台であるミクロネシアはまさにゴジラ誕生の地なのです。

『GMK』白目ゴジラ
また、ミクロネシアは太平洋戦争時日本の統治下にあったため、クェゼリン・サイパン・グァムなどの部隊が玉砕するなど大勢の日本人兵士が無念の死を遂げた場所でもあるのです。
その事実を知っていれば、ここで誕生したゴジラに死んだ日本兵の英霊が宿ったというゴジラ英霊論にも筋が通ります。

『GMK』スダール
「南海の怒り」の設定はこれほどまでに『ゴジラ』と符合しています。
もしかするとスダールもビキニ環礁の核実験で巨大化したタコなのかも知れません。

ウルトラQより高橋紀子
ヒロイン:アニタ役を演じた高橋紀子さん。
同じ年の映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』にもチョイ役で出演していた可愛い方です

『南海の大決闘』降板した高橋紀子がいる撮影スナップ
高橋さんはこのあと『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』にヒロイン:ダヨ役で出演するはずでしたが、急病のために撮影途中で降板されてしまいました。
(↑中央にいる高橋さん、かなり具合が悪そうな表情をしています)

『南海の大決闘』チャンピオンまつり版 ダヨ(29歳)
その代役を務めたのは高橋さんより10歳も年上の水野久美さんでした。
水野さんは当時19歳だった高橋さんのイメージで書かれたダヨ役をそのまま一切設定変更することなく演じ切ってしまいました。
これは特撮ファンには有名な話です。

ウルトラQより高橋紀子 ダヨ予定アップ
しかし・・・。
高橋さんが「南海の怒り」に出演することになったのも、実は元々想定していた別の女優さんの代役としてだったのです。

日野てる子さん
脚本の段階でアニタ役に想定されていたのはハワイアン歌手の日野てる子さんでした。
南沙織のような黒髪(スミマセン、昭和30~40年代生まれ以外の方を置いてけぼりにしております・・・)に大きなハイビスカスの花を挿した独特の南国スタイルで当時とても人気があった方です。

日野さんがアニタ役を断った理由は不明です。
スケジュールの都合か?。
体調が悪かったのか?。
当時はまだ海のものとも山のものともつかない特撮番組に警戒心を持ったのか?。
あるいは1月の寒い季節に水着姿で屋外撮影(しかも海辺!)というのがイヤだったからか?。

いずれにしても、日野てる子さんの代役としてアニタ役を好演した高橋紀子さんが、その後同じ南の島ものである『南海の大決闘』を降板したというのもなんだか皮肉な気がしますね。

『GMK』父親みたいな漁師にならんのか?
一つ腑に落ちないのは「俺が一人前の漁師になることを楽しみにしていた」という父の願いを忘れて島の娘と一緒になる道を選んだ(演:久保明)雄三のことです。
初めて観たときは思わず「お前、父親の跡を継いで立派な漁師になるんちゃうんかい!」と突っ込んだものでした(笑)。



1/19(日)
『麒麟がくる』第1話
(49インチ4K液晶テレビ:NHK総合)
『麒麟がくる』綺麗
今日、風呂上がりに居間を通ると、母と嫁が並んで大河ドラマ『麒麟がくる』を見ておりました。
ちょうど始まったばかりだったので私も加わってそのまま最後まで見てしまいました。

4Kで撮影されたという映像は確かに奇麗でしたが、色彩が異常なほどに鮮やかで人工的な印象もありました。
少し「色の濃さ」を下げて見たほうが良さそうな気がします

『麒麟がくる』まんぺいさん
母は一昨年の朝ドラ『まんぷく』がお気に入りだったらしく、あれ以来長谷川博己さんがドラマやCMに出てくるたびに「あら、まんぺいさんの人や!。」と言うので困っております。
母はいつも俳優さんの名前ではなく一番印象に残った役名で覚えているのです。
以前TVで『シン・ゴジラ』を観ていた時にも「まんぺいさんや!。」と言うもので、そのあと「矢口プラン」が「まんぺいプラン」に「ヤシオリ作戦」が「まんぷく作戦」に聞こえてきてしまいました(笑)。
そして今回もやはり、明智光秀役の長谷川さんが登場するたびに「まんぺいさん、こんどは時代劇や。」と申しておりました。

『麒麟がくる』七人の侍みたい
冒頭の野盗襲撃シーンは黒澤明監督の『七人の侍』を意識しているのは間違いありません。
丘の上にずらりと敵が並ぶ絵とか、敵の一部が民家に忍び込んで待ち伏せするなど似た構成が見られます。

『麒麟がくる』地上波でした・・・
最初はてっきりBS4K放送で見ているものとばかり思っていたのですが、オープニングの暗い場面で局ロゴを見るとなんと「NHK G」と書かれてありました。
我が家のTVはBS4K内蔵テレビなのに、母と嫁は従来の地上波放送で見ていたのです!。
私も最初のうちは明るい場面が多かったので局ロゴには気が付きませんでした。
ちゃんと4K・HDRで見れば気になる色の濃さも自然に見えるのでしょうか?。

せっかくBS4K内蔵テレビを買ったのですから、4Kで作られた番組は4Kで観たいものです
しかし、『麒麟がくる』の4K放送は日曜日の朝9時からの放送だそうです。
大河ドラマといえば日曜20時と昔から決まっていますから、急にその視聴習慣を変えることなど母も嫁も出来るはずはありません。
大河ドラマはBS4KもBSも地上波と同じ日曜20時に統一するべきではないかと思うのですがね。

『麒麟がくる』火事
クライマックスは、火事で逃げ遅れた女の子を光秀が中に飛び込んで助けるシーンでした。
これって、最終回で本能寺を火の海にする光秀の行く末を暗示しているのですかね?。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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ドルビーシネマ体験記 in 大阪 ~IMAX vs DOLBY CINEMA~

CATEGORY映画全般
トガジンです。

突然ですが・・・

20200113 11 AVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)
先日、ドルビー・シネマを初体験して参りました!

20200113 07 E-maビル
劇場は大阪の梅田ブルク7
阪神百貨店の裏側にあるE-maビル7階です。

20200113 08 ドルビーロゴ
壁面にはDOLBY CINEMAのロゴが誇らしげに掲げられていました。

今回見てきた作品は
『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』ポスター画像
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(3D版)


『フォードvsフェラーリ』ポスター画像
『フォードvsフェラーリ』
の2本。
もちろん、どちらもドルビーシネマ版です。

20200113 08 梅田ブルク7
この劇場に来るのは今回が初めてです。
同劇場HPにある以前の写真ではごく普通の明るいロビーでしたが、この日は内装の一部が天井から床まで黒く染められてツートーンにデザインされていました。
ドルビーシネマ導入に合わせて改装したのでしょうか?。



DOLBY CINEMA LOGO
そもそもドルビーシネマとは何か?。

■ドルビービジョン
広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現するハイダイナミックレンジ(HDR)映像をスクリーンに映しだし、今まで映画館では体験できなかったドラマチック イメージングを実現します。

■ドルビーアトモス
「音声オブジェクト」と「天井スピーカー」という映画音響にとって革新的な2つの概念を導入した最新シネマ音響技術によって、音が力強く劇場内の3次元空間を駆け巡ります。

■シアターデザイン
ドルビービジョンとドルビーアトモスの両技術とドルビーシネマの洗練されたシアターデザインが一体となって作り出す空間の中で、驚くほど鮮やかでリアルな映像・サウンド。
まるで映画の世界に入ったような、劇的な進化を遂げたシネマ体験をお届けします。


以上3つの要素が揃った上映環境がドルビーシネマと認められます。

20191223 IMAX
私はここ4年ほど、『スター・ウォーズ』や『ゴジラ』など大画面&大音響で楽しみたい映画はほとんど109シネマズ大阪エキスポシティに足を運んで日本最大級のIMAXシアターで観ることにしています。
今回初めて体験するドルビーシネマが、私のリファレンスであるエキスポのIMAX®レーザー/GTテクノロジーをどの程度上回るものであるかが今回の最大のポイントです。

つまり、今回の鑑賞は私にとって『IMAX vs DOLBY CINEMA』の様相をも呈しているのです(笑)。

20190301 IMAXシアター
もちろんスクリーンサイズにおいてはエキスポのIMAXに敵うはずもありません。
しかし、今回重視すべきはドルビーシネマの黒を基調とした画質と正規のドルビーアトモス規格による音響です。

他所のIMAXシアターはどうなのか分かりませんが、実は私がいつも行く109シネマ大阪エキスポシティのIMAXの音響設備は「12chの次世代サウンドシステム」とあるだけで「ドルビーアトモス」の表記がどこにも無いのです。
もちろん、地元の福井やお隣石川県など田舎の劇場には当然「ドルビーアトモス」を完備する映画館なんてありません。
つまり、今回梅田ブルク7で観る『スカイウォーカーの夜明け』こそが私のドルビーアトモス初体験なのです。

『アリータ』4KBD ドルビーアトモス
ちなみにドルビービジョンもドルビーアトモスも数年前から家庭用AV機器に導入されているものです。
ドルビーアトモスについてはAVアンプが対応している必要があり、それ以前の非対応アンプでは従来のドルビーTrueHDに変換されて再生されてしまいます。

TX-NR5010
私が現在使用しているAVアンプ(オンキョー:TX-NR5010)はアトモス非対応なので、アンプ自体を買い替えなければ増え続けるドルビーアトモス収録ソフトを100%楽しむことは出来ません。
(天井スピーカーはフロントハイトスピーカーで代用可能)
ああ、早くDOLBY ATMOSとDTS:X対応のAVアンプが欲しいのう・・・。

スミマセン、話が逸れてしまいました。



20200113 09 『スター・ウォーズ』チケット
まずは『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』3D版から。
チケットは数日前にネットで予約購入済みでしたから他のシネコンと同様に発券するだけで特に戸惑うことはありませんでした。
この映画はエキスポのIMAXで2回(2D&3D)観ていますので、映像の印象を比較することが可能です。

20200113 11 AVP『スター・ウィーズ』バージョン
シアター1へと続く通路の壁面には上映作品によってその都度異なる映像が映し出されていて、映画を見る前の気分を盛り上げてくれます。
ちなみに『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の時はライトセーバーを構えたレイやチューイとドロイドたちが手を振って出迎えてくれました。
これはAVP(Audio Visual Path)と呼ばれるドルビーシネマのシアターデザインの一部ですが、これはIMAXにも取り入れて欲しい良い演出ですね。

20200113 12 シアター1
初めてドルビーシネマの劇場に足を踏み入れました。

黒い!

ドルビーシネマのシアターデザインとは、スクリーン以外の全て(天井・壁・床・椅子)を低反射の黒素材で統一して投射映像以外の余計な光が観客の目に入らないようにすることです。
また、壁や天井に反射した光によって色の鮮やかさや画面コントラストが低下することも防いでいます。

シアタールーム
手前味噌ではありますが、我が家のシアタールームもご覧の通り天井から床まで黒い壁紙やマットで覆い、スクリーンからの反射光が映像に悪影響を与えないようにしています。
壁紙やカーテンの一部には光をほとんど反射しないハイミロンという素材を使っていて、映像がフェードアウトしたときなどは一瞬目の前が完全に真っ暗になるブラックアウト状態を体験出来るほどになっています。

『スター・ウォーズ』タイトルバックの星
『スター・ウォーズ』ではまずタイトルが飛び去った後の宇宙空間に瞬く星の見え方に注目しました。
ドルビービジョンによってコントラストが引き締まり、迷光のない真っ暗な劇場で見る星空はこれまでにないほど星がよく見えるはずだからです。
しかし・・・。
明るさも色もIMAXで見たときとほとんど印象が違いません。
むしろ画面サイズが大きい分だけIMAXのほうが宇宙の深みも映像の迫力も上だったと思います。
確かに時々挿入されるフェードアウトの部分は場内真っ暗になりますが、それだけのためにわざわざドルビーシネマを選ぶ気にはなりません。
場内を真っ黒にしてハイコントラストを得るだけならば、我が家のホームシアターでも(小規模ながら)可能だからです。

20200113 13 スクリーン
分かっていたことではありますが、やはりスクリーンサイズが残念でした。
決して小さくはないのですが、エキスポのIMAXみたいな圧倒的な威圧感といったものが感じられないのです。
大きめの普通の映画館といった感じでしかありません。
IMAXと較べるのはさすがに酷だとは思いますが、せっかく高画質技術を動員するのであればスクリーンサイズも可能な限り大きなものにして欲しかったと思います。

サイズについては仕方ないとしても、もっと重大な問題があります。
それはスクリーンアスペクトがシネマスコープではなく、ビスタビジョンであるということです。

劇場でシネスコがレターボックスに
これだと、横長のシネマスコープ映画の場合16:9のテレビで見るときと同じく上下に黒味が付いたレターボックス状態になってしまうのです。
ただでさえスクリーンが小さく感じたのに、それより更に小さな画面を見ることになってしまいます。

梅田ブルク7シアター1座席表
今回私が購入した席は、『スター・ウォーズ』『フォードvsフェラーリ』ともI-16(赤点の席)でした。
場内のど真ん中で一番良い席のはずでしたが、映像の迫力という点ではIMAXには遠く及びません。
私は前寄りの席に陣取って画面が視野いっぱいに広がる状態で見るのが好きなのですが、今回は2作品ともシネスコサイズだったこともあって画面が視界の中にこじんまりと収まってしまう感じになってしまいました。
かといって、3~4列前の席だと2時間以上画面を見上げることになり首が疲れてしまいます。
ビスタサイズの映画ならこれで十分だったかも知れませんが、(あくまでも私の好みの問題ですが)シネマスコープ作品には向かない劇場です。

スクリーンサイズについてはある程度覚悟していたことではありました。
でも、これだけはどうしても文句を言いたい!。

20200113 14 専用3Dメガネ
ハッキリ言って、ここの専用3Dメガネは最悪です。
前方が重いため、すぐに鼻の頭が痛くなるだけでなく見ているうちにすぐズリ落ちてきてしまうのです。
また、耳にかける部分も固くて直線に近い形状になっているために耳たぶの上も次第に痛くなってきます。

ドルビーシネマは明るさに余裕があるためか、3D映像そのものはIMAXより勝っていたと思います。
しかし、専用メガネがこうも苦痛に感じるようでは「またドルビーシネマで3Dを見たい」とは思いません。

『SW:スカイウォーカーの夜明け』ミレニアムファルコンとレジスタンス軍
映像面は少々期待はずれでしたが、正規のドルビーアトモス音響を体験出来たことは映画ファンとしてもホームシアター愛好家としても大変有意義でした。
エンドアでの嵐の中でのライトセーバー戦、宇宙船や戦闘機が飛び交う宇宙戦闘シーンなどは確かに上下左右に包み込んでくる音の効果で「そこにいる」感が確かにありました。

『SW:スカイウォーカーの夜明け』ファルコンコクピットにて
ドルビーアトモスの威力を最も効果的に感じたのは宇宙船内部のシーンでした。
場内全体に響くエンジン音や天井から何かがカチャカチャ鳴る音が妙にリアルで、『スター・ウォーズ』歴42年のこの私も初めてファルコン号のコクピットに座っているかのような気分になれました。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のブルーレイが出るまでに我が家のAVアンプもアトモス対応のものに買い替えるぞと、私は固く心に誓ったのでありました(笑)。



20200113 10 『フォードvsフェラーリ』チケット
『スター・ウォーズ』終了後わずか15分のインターバルを置いて『フォードvsフェラーリ』の上映開始です。
本当はもう少し頭を切り替える時間が欲しかったところですが、福井から日帰りで2本観て帰るにはこのスケジュールしかなかったのです。

座席は『スター・ウォーズ』と同じI-16です。
『フォードvsフェラーリ』は今回が初鑑賞ですから、画質や音響など細かなことは考えずに楽しんで観ることにしました。
2D作品なので、硬くて重い3Dメガネに悩まされることもありません(笑)。

20200113 15 AVP汎用?
AVPには'66年のル・マンに出場した車がビュンビュン走っているんじゃないか?とか期待しながら入場したものの、『フォードvsフェラーリ』専用のAVP映像は用意されていなかったらしくぼんやりとしたイメージ映像がなんとなく流れていただけでした。

『フォードvsフェラーリ』夜のシーン
意外にも『フォードvsフェラーリ』のほうが『スター・ウォーズ』よりドルビーシネマ効果がはっきり出ていた気がしました。
(もっとも、『スター・ウォーズ』の時は3Dメガネが鬱陶しくて映像をじっくり見ていなかったかも知れませんが・・・)
他の映画館と比較したわけではないですが、普通だとこうした夜のシーンは暗部諧調が潰れるか背景の夕日が白く飛んで見えるかのどちらかという難しい映像です。
梅田ブルク7のドルビーシネマではそのどちらの情報もはっきり見て取ることが出来ました。

また音響に関しても、遠くの車の音とか虫の鳴き声とかの微細な音がよく聴こえてきて、確かに「その場にいるような」臨場感がありました。
ドルビーシネマの宣伝文句は決して伊達ではなかったです。

『フォードvsフェラーリ』レースシーン
当然、レースシーンも物凄い迫力です。
『スター・ウォーズ』と違って、エンジン音とかタイヤの軋とか現実に聞き覚えのある音ばかりですから、耳が自然に音の移動を追いかけてくれるのでしょう。
しかも注意して聴くと、車の一台一台全てエンジン音が違うことまで分かります。

『フォードvsフェラーリ』シェルビーとマイルズ
『フォードvsフェラーリ』はドルビーとかIMAX云々以前に映画自体がもの凄く面白かったです。
内容の感想記事は次の日曜日「週刊映画鑑賞記」の中で書きます。



【判定】
20190301 IMAXシアター
エキスポのIMAX®レーザー/GTテクノロジーか?

20200113 12 シアター1
梅田の最新ドルビーシネマか?

音に関しては純正ドルビーアトモスを聴けるドルビーシネマに軍配が上がります。
ですが、やはり大画面派の私としてはIMAXのほうが映画を120%楽しみ尽くせる気がします。
視界いっぱいに広がる映像を浴びるように観るあの感覚は何者にも代えられません。
エキスポのIMAXシアターにドルビーアトモスが正式導入されればまさに完璧なのですがね。

反対にドルビーシネマは高精細な業務用モニターで画面の隅々までモニターするような感じでした。
2回目以降の鑑賞で映像の細部をじっくり見たい場合にはドルビーシネマが適していると思います。

109シネマエキスポシティ
そんなわけで、私はこれからも大作の一発目は109シネマズ大阪エキスポシティで観ることになるでしょう。
余裕があれば2回目以降にドルビーシネマも、ということで。

以上、IMAX vs DOLBY CINEMAの巻でした!。




【おまけの忘備録】
以下は当日(2020年1月13日)の個人的記録です。
よほどお暇でない限り読み飛ばして下さって結構です(笑)。

20200113 01 高速バス
今回の日帰り大阪往復は実にタイトなスケジュールでありました。
朝7時10分発の高速バスに乗って大阪へ。
私がこの時間に福井駅前の高速バス乗り場に着くには1時間前に家を出なければなりません。

20200113 03 梅田
予定より少し遅れて11時過ぎに梅田到着。
この日(1/13)は成人の日でした。
晴れ着姿の若い女性の姿が多かったです。
奥に見える建物はHEP NAVIO。
私が大阪に住んでいた頃はナビオ阪急と呼ばれていて、8階に北野劇場・梅田劇場・梅田スカラ座という3つの映画館が入っていました。
現在は8つのスクリーンを有するシネコン「TOHOシネマズ梅田」になっていますが、私はシネコンになってからはまだ一度も入ったことはありません。

本当は梅田駅周辺で昼飯を食べたかったのですが、『スター・ウォーズ』の上映開始まであまり時間が無いうえにちょうどお昼時ということもあってひどく混雑していたため諦めました。
まずは目的地を目指します。

20200113 04 阪神方面
この日の目的地はナビオ阪急HEP NAVIOではありません。
阪神百貨店の裏側にあるE-maビルの7階にある映画館、梅田ブルク7です。

阪急梅田界隈からは地下街を通って行けますが、この日は風は冷たいもののご覧の通りの晴天で気持ちが良かったので久し振りに梅田名物の大歩道橋を渡って歩いて移動しました。

20200113 05 梅田地下で食事
昼食は地下街の阪神百貨店下あたりに新しく出来た屋台村のようなところで済ませました。

20200113 06 アナゴ天丼
食べたのは穴子天丼です。
さすがは大阪!。
なんかタコ焼きみたいな味の天丼でした(笑)。

20200113 梅田ブルク7 ポスターずらり
地上に出て梅田ブルク7に到着。
上映作品のポスターがズラリと並べられているのがなんだか嬉しいです。

20200113 16 18時過ぎ
2本の映画を見終わって外に出ると辺りはもう暗くなっていました。
時刻は18時過ぎ。
帰りのバスの発車時間まで30分ほどしかありません。

20200113 17 バスに乗る前にテアトル梅田へ
残り僅かな時間を使って毎日放送近くの映画館:テアトル梅田に立ち寄りました。
もちろん映画を見る時間なんてありません。
ある物を買うためです。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』パンフレット
そのある物とはアニメ『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のパンフレットです。
先週地元で観て、そのあまりの素晴らしさにパンフレットを買おうとしたものの残念ながら売り切れでした。
いずれ2回目・3回目を見に行った時に買えばいいと思いましたが、なにせ田舎の映画館のことですから上映終了まで再入荷しないという恐れもあります。
なので、確実に買える大阪で買っておくことにしました。


よし!。
今日はしっかり遊んだぞ。
前から気になっていたドルビーシネマを体験出来たし、『フォードvsフェラーリ』はめちゃめちゃ面白かったし、さらに欲しかった『この世界~』のパンフレットも買えました。
これで3Dメガネがもう少し快適で、昼飯の天丼が美味しかったら言うことなしの一日でありました(笑)。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

週刊映画鑑賞記(2020.1/6~2020.1/12) 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』『ウルトラQ』第22話

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております

メニエール病による母の入院。
母への見舞いも兼ねてこの年末年始には親戚たちが大勢集まり、必然的に何人もの子供たちにお年玉をむしり取られる・・・。
そんな苦行のような今年の正月もようやく過ぎ去りました。
ひと息ついて、嫁と「週明けには気分直しに映画観に行こうか」とか言っていたのですが・・・。

日曜の深夜、お隣の家にご不幸がありました。
亡くなられた隣の親父さん(89歳)は9年前の私の父の葬儀の時とてもお世話になった方です。
ご恩返しということもあって、月曜と火曜はお通夜と葬儀のお手伝い(受付業務)をすることになりました。
せっかくの休みが無くなっただけでなく、数時間立ちっぱなしでしかも応対する相手はほとんど知らない人ばかりだったため終わったときの疲労感は半端なかったです。
「もう出来るだけ葬式には関わりたくないなあ」と思いますが、現実的には我が家にも年老いた母がいるわけで父の時と同じように覚悟と備えをしておく必要はありそうです。



1/10(金)
この日が年明け10日目にしてようやく初の映画館詣となりました。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ポスター画像
2016年秋公開のアニメ『この世界の片隅に』に当時製作費の問題でカットされたいくつかのシーンを追加したいわゆるディレクターズカット版です。
、『この世界の片隅に』<ディレクターズカット版>とか<完全版>とか<特別編>とかでなく、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』と新しいタイトルを付けたところに片渕須直監督の自信と強い拘りが感じられますね。
実際劇場で見てみると、新しいシチュエーションが加わったことで2016年版そのままのシーンもまるで違ったものに見えてくるから不思議です。
また、2016年版を見慣れた私でも新しく作り足した部分との違和感が全く無く、2時間48分もの上映時間中一瞬たりとも集中力が途切れることはありませんでした。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』チケット
昨年末の公開時からずっと見たかった作品でしたが、上映時間が長いせいか一日一回しか上映がありません。
そのためなかなかスケジュールが合わせられずにいたのですが、幸いこの日は仕事が午後1時集合ということになったので出勤前に観ていくことにしました。

この世界~BD、パンフ、原作本
前作・・・ではなく前バージョンは再上映も含めると劇場で5~6回観ていますしブルーレイも買っています。
しかも私にしては珍しく、劇場パンフレットと原作漫画まで買い込んでこの作品の世界に浸り続けておりました。
それくらい前バージョンの満足度は高かったのですけど、やっぱり遊郭の少女:リンのエピソードが大幅に削られているため一部のシーンに唐突な印象があったことも事実です。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』桜の木の上で
すずさんが夫の周作とリンの過去の出来事を知ることでこのアニメのおままごとっぽさが消えました。
そしてすずさんのオンナの部分が描かれたことで夫の周作と遊女のリン、そして幼馴染の哲との関係性までもが前のバージョンとは違った深みを持って見えるのです。

追加されたシーンも全く違和感なく作品に組み込まれており、「ここが新作だ」とか余計なことを考えて没入感が途切れることもありません。
私はこの新バージョンにも身体が震えるほど感動してしまいました。
今回もパンフレットを買って帰ろうと売店に寄ってみたのですが・・・

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』パンフ売り切れ・・・
ありや?。
残念、売り切れでした。
まあ、でも『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』はあと2~3回観に行くつもりでいますから、パンフレットを買うのは次の機会にしましょうかね。



1/11(土)
『ウルトラQ』第22話「変身」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
『ウルトラQ』第22話 巨人化
「1/8計画」とは反対に人間が大きくなってしまうお話ですが、実は制作順はこっちが先でした。
(「1/8計画」は制作NO.8、「変身」は制作第制作NO.2)

『ウルトラQ』第22話 巨大感
初期に制作されたせいか合成ショットもミニチュア特撮も凄く良い出来です。
特撮慣れした東宝俳優陣の演技力とも相まって巨人大きさが実感出来る映像が続出します。
なんといっても画面レイアウトが良いですね。
カットによっては劇場用の『フランケンシュタイン対地底怪獣』を越えてるものもあるくらいです。

『ウルトラQ』第22話 避難民
さらに、小規模ながら住民の避難シーンもちゃんとあります。
本多猪四郎監督の怪獣映画には必ず描かれる「生活を根こそぎ奪われる人々」です。
「変身」の梶田興治監督は『ゴジラ』から『サンダ対ガイラ』まで本多監督の助手を長い間務めた方です。
こういうシーンがあるかないかで怪獣もののリアリティは大きく違ってくるものなので、たとえTV作品といえども師匠の演出を受け継いでこの避難シーンを作ったのだと思います。

『ウルトラQ』第22話 野村浩三さん
浩二役は『大怪獣バラン』(1958年)で主役を張った野村浩三さんです。
そのせいかモノクロの森の中がよく似合いますね(笑)。

『ウルトラQ』第22話 中真千子2
一方、彼を探しに向かう婚約者あや子を演じるのは中真千子さん。
世間一般的(つまり特撮以外)には『若大将』の妹役で有名な方ですね。

『ウルトラセブン』第2話 中真千子さん
中さんといえば私が真っ先に思い出すのは『ウルトラセブン』第2話に登場したチャーミングな若奥さん役です。
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』のお母さんもこの人でした。
『仮面ライダークウガ』にはレギュラー出演、あと『ウルトラマンティガ』の「時空を超えた微笑」ではかわいらしいおばあちゃん役も演じてましたっけ。
出演数こそ少ないですが、私にとって中真千子さんという女優さんは間違いなく特撮ミューズ(美女)のお一人なのであります。

『ウルトラQ』第22話 中真千子
「変身」では巨人化した恋人を見捨てて逃げてしまったことを悔やみ続けている役のため、終始険しい表情を見せています。
いつも朗らかな笑顔が魅力の女優さんですが、反対にそのギャップがこのストーリーに信ぴょう性をもたせてくれています。

『ウルトラQ』第22話 巨人
昆虫学者の浩二は不幸にしてモルフォ蝶の毒に侵されて(あるいは沼の水のせいかも?)巨人化してしまいます。
私も今までは「アンバランスゾーンに入り込んだ男の身に降りかかった不幸な出来事」と思っておりました。
しかし!。
今回「変身」を見返しているうち、「これは不幸なんかじゃなくて、彼はバチが当たったという話ではないのか?」という風に考えるようになったのです。
それはたった1つの短いカットのせいでした。

『ウルトラQ』第22話 浩二とあや子
結婚を1ヶ月後に控える浩二とあや子は連れ立って蓼科高原へ。
昆虫学者の浩二はそこでアマゾンにしか生息しないとされるモルフォ蝶を見つけ興奮状態に!。
隣にいる婚約者のことなど眼中に無くなってしまいます。
「やっぱりモルフォだ!

この次の短い1カットが私の認識を大きく変えてしまったのであります。

『ウルトラQ』第22話 「あたしとどっちが大事なの?」
「えっ?、あたしとチョウチョのどっちが大事なの!?。」
・・・と言ってるように私には見えました(笑)。

『ウルトラQ』第22話 「ちょうちょ!」
そんな彼女を放ったらかしにして夢中で森の中へ駈け込んでいく浩二。
山道に一人置いて行かれるあや子の悲しげな表情にご注目ください。

私も覚えがあるのですけど、たとえデート中であっても急に好きなものが目の前に現れたとしたらついつい彼女を放ったらかしにしてそっちに夢中になってしまうことがありますよね。<男性諸君。
私の場合、これが彼女の逆鱗に触れてやがて別れにつながったのでした・・・(涙)。

『ウルトラQ』第22話 元の姿に
「変身」のラストでは熱原子X線を浴びた浩二は元のサイズに戻り、半ば野生化しつつあった知能も元に戻ります。
一の谷博士は「ボタン一つで猛獣なんかイチコロだ!」と言っていたので、てっきり殺すための武器だと思っていました(笑)。

ご都合主義と言われればそれまでです。
こういうラストにするなら、もっと人間だった時の浩二の人物像を掘り下げておくべきだったと思います。
あや子の行動原理も意味不明で「一年も見捨てておいて何を今さら・・・」と思う人もいたことでしょう。
あと、「浩二と一緒に服まで巨大化したのか?」という突っ込みどころもありますがそれは言わないお約束ということで(笑)。

『ウルトラQ』第22話 強引なハッピーエンド
ちなみに、金城哲夫さんの原案では浩二はラストで熱原子X線を浴びて死ぬことになっていましたが、それを女性脚本家の北沢杏子さんがハッピーエンドに書き変えたのだそうです。
おそらく女性の視点から男の幼児性とか身勝手さを戒める寓話的ストーリーに改変したのでしょう。
趣味に殉じた恋人を泣いて見送るだけの女の話なんて、女性の目から見たら許しがたかったのではないでしょうか?。

少々(いや、かなり)無理のある軌道変更ですが、なぜだか私はこの終わり方に納得出来てしまいました。
例えば、あや子役が水野久美さんや若林映子さんだったとしたら、泣きながら彼氏の死を見守っても絵になったと思います。
でも、いつも朗らかな中真千子さんにそんな辛い涙は似合いません。
中さんをキャスティングしたから浩二は死なずに済んだのか?。
あるいは死なないストーリーに変えたから中さんがキャスティングされたのか?。
それは分かりませんが、少なくとも中真千子さんが嘆き悲しむところを見ないで済んだことで良しとしてしまうのであります。



上原さん
先日、『帰ってきたウルトラマン』メイン脚本家の上原正三さんの訃報を聞きました。
今は大好きだった小学校の先生が亡くなったと聞かされた時と同じ寂しさを感じております。
(藤子・F・不二雄先生の訃報を聞いたときもこんな気持ちでした)
しかも、先週上原さんの初期作品『ウルトラQ』第21話「宇宙指令M774」を見たばかりでしたのでよけいショックが大きいです。

上原さんの書く作品の奥底には、子供にはまだ理解できないトゲや毒が仕込まれていたように思います。
大人になって見返すとそれがチクチクと痛み出し「あれは一体なんだったんだろう?」と深く考えずにはいられなくなるのです。

上原正三さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。



今週もお付き合いいただきありがとうございました。

2020年コレ見るリスト

CATEGORY映画全般
トガジンです。

「映像学科22番」恒例の新春企画「20XX年これ見るリスト」。
今年公開予定の作品の中から、私が「見たい!」と思うタイトルをいくつかピックアップしてみました。



『フォードvsフェラーリ』
(公開日:1月10日)
『フォードvsフェラーリ』ポスター画像
特に車好きというわけではない私がこの映画のどこに注目しているのか?。
それは、ほとんどCGを使わず実車を使っての実写(ここ笑うとこです)であることです。
クライマックスのレースシーンが楽しみですが、帰り自分の運転に影響が出ないか今から心配だったりします(笑)。

<『フォードvsフェラーリ』予告編>



『リチャード・ジュエル』
(公開日:1月17日)
『リチャード・ジュエル』ポスター画像
ローカルとはいえ一応マスコミ業の末席を汚す者の一人として見ておかねばならないと思う作品。
大阪に住んでいた時、私は東京のワイドショーの取材であの酒鬼薔薇事件や和歌山ヒ素カレー事件の現場にいました。
テレビ局もゴシップ週刊誌も皆スクープを求め、デマ情報の全身黒ずくめの男を探し回ったり全く無関係な近所の住人たちにレンズとマイクを突き付けたりと、まるで自分たちで犯人捜ししているかのような勘違い取材ばかり。
そんな下衆な仕事に付き合わされることにウンザリして「こんな仕事辞めよう」とさえ思った20数年前のことを思い出します。

<『リチャード・ジュエル』予告編>



『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
(公開日:1月24日)
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』ポスター画像
実話もの2本に続いてようやく私らしい作品が挙がってきました(笑)。
『バンデッドQ』『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアム監督と『スター・ウォーズ』のカイロ・レンことアダム・ドライバーが組んだとあれば観ないわけにはいきません。

ところで、今の日本人に「ドン・キホーテ」と問われて「槍で風車小屋に立ち向かったおっさん」をすぐ連想する人ってどれだけいるのでしょうかね?。
同名のディスカウントストアしか知らない人のほうが多いかも・・・。

<『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』予告編>



『彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』
(公開日:1月25日)
『彼らは生きていた』ポスター画像
すでにAmazon Prime Videoで有料配信されていますが、これは絶対スクリーンで見るべきです。
『音楽』と同じくこれも福井では上映予定がありません。
最も近い劇場は石川県のシネモンドさんで、この一月は金沢遠征が増えそうです(笑)。

第一次大戦時の記録フィルムをレストア&カラー化(さらに3D化も!)したという作品です。
しかもサイレントのニュースフィルムから唇の動きを読んでアフレコまで行ったそうな。
監督は『ロード・オブ・ザ・リング』『キング・コング(2005)』のピーター・ジャクソン。
これは亡き兵士たちの魂の救済なのか、あるいは冒涜なのか・・・?。

<『彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』予告編>



『七人の侍』(午前10時の映画祭10)
(上映開始日:2月7日)
七人の侍(1954年)
「午前10時の映画祭」もこの春で終了とのこと。
自分の年齢も考えると『七人の侍』を映画館のスクリーンで見られるのはこれが最後の機会になるかも知れません。
日本人が世界に誇るべきこの大傑作をしっかりこの目に焼き付けて来ようと思っています。

<『七人の侍』予告編>



『チャーリーズ・エンジェル(2020)』
(公開日:2月21日)
『チャーリーズ・エンジェル(2020)』ポスター画像
今回のエンジェルの一人サビナ役の女優って『ターミネーター:ニュー・フェイト』のサイボーグ女兵士の子かと思っていたら、『トワイライト』シリーズで吸血鬼に惚れる少女だったクリステン・スチュワートでした。
ちょっと見ないうちに逞しくなったなあ。
残念なのは、日本語吹き替え版で中村正さんのチャーリーの声がもう聴けないことです。

<『チャーリーズ・エンジェル(2020)』予告編>



『地獄の黙示録 ファイナル・カット』(IMAX)
(公開日:2月28日)
『地獄の黙示録 ファイナル・カット』ポスター画像
IMAX上映。
『地獄の黙示録』を映画館で見るのは初公開の時('80)以来ですから丸40年ぶりということになります。
(一昨年の「午前10時の映画祭」で上映がありましたが残念ながら見に行く時間が取れませんでした)
2000年頃に「特別版」と銘打ったロングバージョンがありましたが、今回はコッポラ監督自らが「最も満足出来るバージョン」とのことです。
しかもIMAX上映!。
一昨年秋の『2001年宇宙の旅』以来、IMAXには最新のデジタル映画よりフィルム作品がよく合うと感じておりました。

<『地獄の黙示録 ファイナル・カット』予告編>



『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
(公開日:4月10日)
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ポスター画像
タイトルに「NO」とあるの見て、私は咄嗟に「今度は一作目の『ドクター・ノオ』をリメイクするのか?。」と思ってしまいました。
前作でスペクターが姿を現しているので次回作にドクター・ノオが登場してもおかしくはないはずです。
『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが演じる悪役について情報が伏せられていますが、それはきっと彼の役がドクター・ノオだからであって昔ながらの007ファンを驚かそうとしているに違いありません。
あと、ボンドガールの一人が『ブレードランナー2049』のジョイことアナ・デ・アルマスさんというのも個人的な見どころです。

<『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』予告編>



『ムーラン(2020)』
(公開日:4月17日)
『ムーラン(2020)』ポスター画像
実は私、ディズニーアニメ版『ムーラン』は結構好きな作品でして今回は密かに楽しみにしているのです。
主演の女優さんも綺麗で凛々しくて予告編見ただけでグッと来てしまいました(笑)。
アニメ版に出てきた間抜けなドラゴン:ムーシューの姿がないのが気になりますが、その代わり敵側に魔女がいるという設定になっていてアニメ版とは違ったストーリー展開が楽しめそうです。
最近ディズニーは往年の2Dアニメを次々実写化していますが、その狙いはズバリ巨大な富を生む中国市場。
今回の実写版『ムーラン』はその本命タイトルだったはずですが、中国サイドからダメ出しの嵐で大幅な撮り直しが行われたそうなです。
もしかして、ムーシューもコオロギもシャン隊長も敵ボス:シャン・ユーすら出ないというのはそのせいですかね?。

<『ムーラン(2020)』予告編>



『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
(公開日:6月27日)
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』ポスター画像
’96年の初版TVシリーズからリアルタイムで観てきた者の一人として、庵野秀明監督には『エヴァ』はもうこれきりにしていただいて今後は特撮映画やアニメの新作制作にその才能を発揮していただきたいと切に願っております。
それは、監督の大学の後輩でもある一ファンのささやかな希望でもあります。
そのための資金援助、あるいはお布施のような気分で私は劇場に見に行きます。

<『シン・エヴァンゲリオン劇場版』特報>



『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』
(公開日:7月3日/8月7日)
『るろうに剣心 最終章』ポスター画像
この映画の見どころ。
それは「エキストラとして参加した私の姿が映っているのかいないのか?」という一点であります(笑)。
昨年2月、あの寒いさ中に京都太秦撮影所のオープンセットで真夏のシーンをブルブル震えながら撮りました。
遠景でもいいのであの日の思い出がフィルム(いや、デジタルデータか)に残っていることを期待して劇場に赴きます。
それにしても、有村架純ちゃん綺麗だったなあ・・・。

<『るろうに剣心 最終章』予告編 ※ (Fan-made)と書かれていることから正規の予告編ではないようです>



『トップガン マーヴェリック』
(公開日:7月10日)
『トップガン マーヴェリック』ポスター画像
この映画、IMAXカメラを戦闘機に積んで撮影したそうです。
はっきり言ってストーリーには全然期待してません(笑)けど、絶対IMAXの大画面で楽しみたい映画です。
あと、4DXだと往年のセガのアーケードゲーム「アフターバーナー」みたいな感じで酔えそうです(笑)。

<『トップガン マーヴェリック』予告編>



『TENET テネット』
(公開日:9月18日)
『TENET テネット』ポスター画像
大阪エキスポシティのIMAXシアターでの『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』上映前のことです。
テロリストの襲撃を受けたどこかのオペラホールからある人物を助け出すシーンを(多分)丸ごと上映していました。
それが全編IMAXフル画面でとんでもないど迫力なのです。
一瞬何が始まったのかと戸惑いましたが、後半で時間が逆転するシーンがあって実はSF映画の一部だと分かりました。
それがIMAX大好きクリストファー・ノーラン監督の最新作『テネット』でした。

<『TENET テネット』予告編>



『ゴジラVSコング(原題)』
(公開日:11月20日)
『ゴジラVSコング』イメージイラスト
前作『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』ではゴジラとモスラvs宇宙怪獣キングギドラ(と日和見主義のラドン)の戦いが描かれました。
怪獣バトルシーンに関しては(音楽の使い方も相まって)「こんな怪獣対決ものが見たかった!」と大満足だったのですけど、人間側の物語は実になんともお粗末で、まるで地に足が付いていない印象がありました。
レジェンダリー版ゴジラの次の相手は地球怪獣の一方の雄、キングコング。
前作のキャラクターも再登場するとのことで、今度は人間ドラマのほうも腑に落ちる着地を見せていただきたいです。
あと、ラドンがどっちにつくのかも見ものです(笑)。



あと、情報が全く表に出てきていないためここには書いていませんが、伊藤俊也監督の『日本国憲法』も今年公開のはずです。
『るろうに剣心』と同じく昨年京都での撮影にエキストラとして参加した作品なので楽しみにしているのですがね。
憲法の話なので公開は5月の憲法記念日あたりだろうと勝手に予想しております。

まあ、先の話よりまだ見そびれている現在公開中の作品を見に行くことのほうが先決なのですがね(笑)。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

週刊映画鑑賞記(2019.12/30~2020.1/5)

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。

昨年末は大晦日までしっかり仕事が入っていたうえに、母の入院騒ぎと年末年始の準備とが重なって映画館に行く時間は全く取れませんでした。
その鬱憤を晴らすべく「正月休みは映画三昧してやるぞ~」と思っていたものの、今年は予想以上に親戚が集まってきたためそれもままなりません。
当然ながら子供たちの数もやたら多くて、さんざんお年玉を毟り取られて私の懐もスッカラカンであります。



新年最初に見る映画として、昨年は2019年が舞台の『ブレード・ランナー』を選択しました。
2020年最初の作品に私が選んだのは・・・?。

1/2(木)
『パシフィック・リム』
(ホームシアター:Blu-ray)
『パシフィック・リム』ポスター画像2020
ご存じない方も多いみたいですが、実は『パシフィック・リム』は2013年から2025年にかけてのお話です。

『パシフィック・リム』2020年
そのうちジプシー・デンジャーがKAIJU(ナイフヘッド)に敗れる冒頭のシーンはまさに今年2020年の出来事なのです。
もし7年前に本当に怪獣が現れていたとしたら、現実の2020年にも巨大ロボット兵器が開発されていたかも知れませんね。

『パシフィック・リム』イエーガー
私が最初に『パシフィック・リム』を見たのは地元のごく普通のシネコン(福井コロナシネマワールド)でした。
しかし、そのあまりの面白さに「これはもっと大きなスクリーンで楽しみたいッ」と、はるばる名古屋まで足を延ばして109シネマズ名古屋IMAXシアターで2D字幕版と3D吹替え版を堪能してきたのであります。
ちなみにこれが私のIMAX初体験であり、その後さらに4DX童貞も『パシフィック・リム』に捧げました(笑)。
私は『スター・ウォーズ』『ゴジラ』など大画面映えする映画はIMAXで楽しむためわざわざ大阪まで行くことにしていますが、この『パシフィック・リム』こそがその嚆矢だったのです。

『パシフィック・リム』タンカー
ちなみに今回は吹き替え版での鑑賞でした。
やっぱり「ロケットパーンチ!」とタンカーでタコ殴りは血湧き肉躍りますね。
2020年最初に見る映画として私は正しい選択をしたと思っております(笑)。



実は2020年最初に観る映画は『パシフィック・リム』かこの映画のどちらかにしようと思っておりました。

1/3(金)
『東京オリンピック』
(ホームシアター:WOWOW録画)
長篇記録映画『東京オリンピック』
2時間50分もの大長編ですが何度見ても飽きることはありません。
今回も全編一気に観てしまいました。

しかし、実は私はこの映画を映画館ではまだ観たことがないのですよ。
オリンピックイヤーの今年くらいどこかの劇場で再上映してもらえませんかねえ。
入場料が非常識にバカ高いリアル・オリンピックなんかよりこっちのほうが100倍見たいです(笑)。

『東京オリンピック』入場行進
特に好きなのは開会式の場面です。
古関裕而先生作曲の「東京オリンピック・マーチ」は私の小学校の運動会でも毎年入場行進の曲に使われていました。
今ではとても考えられないことですが、当時は運動会の予行練習として丸一日授業を潰して全校生徒が一糸乱れぬ行進が出来るよう練習させられたものです。

私が小学生だった頃は東京オリンピックからまだ7~8年しか経っていませんでした。
そのため先生や父兄たちの脳裏にあのオリンピックの感動が根強く残っていて、子供の運動会にもあの華やかなイメージを押し付けて求めていたのだろうと思います。

<YouTUBEより「東京オリンピックマーチ」 ~海上自衛隊東京音楽隊~>

まだ幼かった私の耳と身体にしっかりと刻み込まれた「東京オリンピック・マーチ」。
私は今もこの曲が大好きです。
今年の東京(&札幌)オリンピックも、変に奇をてらわずこの名曲を現代に蘇らせるだけで十分ではないかと思っています。



『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』ポスター
そのまま続けてこちらの作品も鑑賞。
1965年の公開以後ほとんど上映される機会がなかった幻のドキュメンタリー映画です。
昨年フィルムが発見されレストア&デジタル化されたこの作品が早くもWOWOWで放送されました。
この日は2本合わせて4時間のロングラン視聴となりましたが、不思議と疲れは感じませんでした。

『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』母子
障碍のために子供と離れて暮らす辛い選択をしたママさん選手が最愛の子供たちと再会する場面とか、「自分がパラリンピックに出られるのは大勢の友達のおかげ」と言う青年の話など思わずもらい泣きしそうになるエピソードがあって見ごたえがありました。

『東京パラリンピック』気になる一言
しかしこの映画、監督さんの視点が障碍者側と健常者側との間でブレているのが残念です。
時々、健常者の障碍者に対する憐れみといったものが垣間見えて不愉快になってしまうのです。
特に「気の毒な身体障碍者と共に~」という不用意なナレーションにはカチンときてしまいました。
これでは前述の感動も台無しです。
言い過ぎかも知れませんが、毎年「愛は地球を救う」で話題に上がる「感動レイプ」という言葉が頭に浮かびました。

『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』開会式
渡辺公夫監督について調べてみたところ、実は大映のカメラマンで監督は本業ではありませんでした。
おそらく現場に密着取材した撮影素材をご自身の手で構成・編集されたのでしょう。
ここまで参加者の内情にまで入り込んで取材された方ですから、決してワイドショー的な「見世物」感覚で取材してなどいないはずです。
しかし1時間強の映画の構成となるとどうしても不慣れなわけで、つい相応しくない言葉を使ってしまったのだろうと思われます。
(取材対象が「気の毒な障碍者~」と言っていたのをそのまま使ってしまったとか・・・)
脚本・編集の過程において本職の映画監督が監修するとかプロの脚本家に構成を任せるとか、客観的視点で作品全体を見渡せる人を付けてあげるべきだったと思います。

私自身も仕事でこういったドキュメンタリーに携わったことがあるため、他人事とは思えないほど気になってしまいました。



1/4(土)
『ウルトラQ』第21話「宇宙指令M774」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
『ウルトラセブン』最終回前後編で特撮ファンには有名な満田かずほ監督のデビュー作です。
脚本の上原昭三さんも、この「宇宙指令M774」がウルトラ参加第一作にしてメジャーデビュー作品ということになります。
今では大御所中の大御所お二人のメジャーデビュー作はいかなる作品だったのでしょうか?。

『ウルトラQ21』人形
船上で人形を拾った由利子。
突然その人形が喋り始めます。
「わたしの名はゼミ、ルパーツ星人です。地球人に警告します。地球に怪獣ボスタングが侵入しました。」
思わず人形を海に投げ捨てる由利子。

・・・って、おいおい。
ジャーナリストの端くれ、それもウルトラQで数々の怪奇現象を目の当たりにしてきた貴女がせっかくのスクープ証拠を捨てたりしちゃダメでしょ(笑)。
証拠の品を捨ててしまっては万城目や一平に信じてもらえなくても仕方がありません。

『ウルトラQ21』ゼミ
3人の前に姿を現したゼミ。
彼女(ルパーツ星人)は地球人の信頼を得やすくするため親しみやすい女性の姿を借りていました。

ゼミを演じたのは水木恵子さん。
綺麗な人ですが、映画・テレビとも出演作が少ないのが残念です。
田村奈巳さんや若林映子さんみたいに『ウルトラマン』や他の特撮作品にも出てくれていたら、間違いなく特撮ミューズ(女神)のおひとりとなっていたことでしょう。

『ウルトラQ21』不信感露わ
そのゼミを不信感丸出しの目で見る巡洋艦乗組員。
しかも、本当にボスタングが現れて手も足も出せなくなると奥のキツネ目の副官は「あんた宇宙人なんだろ、なにかやっつける方法を知ってるんじゃないのか!」と言い出す始末。
なるほど、これでは後世のウルトラマンたちが人間社会で自分の正体を隠さねばならなくなるわけですね(笑)。
こういった異人種間の軋轢には脚本の上原正三さんらしさが垣間見えた気がします。

『ウルトラQ21ボスタング
特撮で残念だったのが怪獣ボスタングの巨大さ(=恐ろしさ)が実感出来ないまま終わってしまったことでした。
その大きさを船や人間と比較するショットが無いため、どのくらいの大きさなのかが掴めずただのエイにしか見えません。

『ウルトラQ21あなたの隣にいる人も
地球人に姿を変えて密かに地球の平和を守ってくれている宇宙人がいる・・・。

『宇宙人東京に現る』ポスター画像
このアイデア自体はすでに’53年の映画『宇宙人東京に現る』(大映)がありました。
宇宙人が美女に変身するのは同じですが、「宇宙指令M774」はルパーツ星人の正体を最後まで見せないのが大きな違いです。
満田監督にとって水木恵子さんは憧れの女優さんだったそうですから、きっと男の夢を壊したくなかったのでしょう(笑)。
あるいは『ウルトラQ』は予算が限られていたためそこまで出来なかっただけなのかも知れませんが・・・。




先月末から正月にかけては、母の入院騒ぎと親せき対応のため映画館に行く時間が取れませんでした。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ポスター
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を早く観たいのですが、上映時間が3時間もあるため一日一回しか上映がありません。
そのため仕事帰りに映画館に寄って見てくることも難しいです。

あと『カツベン!』の2回目と『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の3回目にも行きたいのですがね。
『カツベン!』は私の姿がしっかり映っていたのと妻も安心して楽しめそうなコメディ作品でしたから、夫婦で一緒に見に行きたい作品です。
でもその前に、妻とは『アナと雪の女王2』を一緒に見に行く約束をしていたんでしたっけ。
あと、(広瀬すずの声の演技以外は)意外に評判が良いらしい『ルパン三世 THE FIRST』も。

『ルパン三世』劇場版第一作
『ルパン三世』といえば、12月30日の私的「ルパン記念日」には夫婦一緒に『ルパン三世(ルパン対複製人間)』を見るつもりだったんですがそれも母の入院騒ぎで果たせませんでした。
どうして12月30日が私たち夫婦にとって「ルパン記念日」なのか?。
その由来については昨年4月18日の記事「【訃報】モンキー・パンチ先生」をご覧ください。


そんなこんなで私の2020年が始まりました。
今年も当ブログにお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。m(_ _ )m