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映像学科22番

映画と日常

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週刊映画鑑賞記(2018.11/12~2018.11/18)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。

今週は映画館で2本(そのうち1本は4話一組の短編映画集)観てきました。
ここ2ヶ月ほどなかなか映画館にも行けない忙しい状態が続いていたのですが、ここに来てようやくいつもの調子に戻ってきた気がします。
でも、行ったのはいずれも県外(石川県)の劇場ばかり。
どれも福井で上映していない作品ばかりだったので仕方ないといえば仕方ないのですけれど、県内映画館にはもう少し視野を広げて頑張っていただきたいです。


11/14(水)
『宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち- 第六章:回天篇』🈠
(劇場:イオンシネマ金沢フォーラス)
『宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち- 第六章:回天篇』ポスター画像
仕事が休みとなったこの日、「何か面白い映画やってないかな?」とネットを巡っていたところお隣石川県のイオンシネマで『宇宙戦艦ヤマト2202』のイベント上映が行われていることに気が付きました。

「あれ?、石川でも観れるようになったんか!?。」

『宇宙戦艦ヤマト2202⑥』チケット
これまでは、リメイク版『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズの劇場イベント上映は福井はもちろん石川県でも見ることは出来ませんでした。
福井から最も近い開催劇場は京都のMOVIX京都でしたが、昔『ヤマト』ファンだった私はリメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』を早く見たくてたまらずに迷わず京都へ足を運んだものです。
『2199』にはすっかり魅せられてしまい、そのまま7章全部を京都まで観に行きました。

それが今回『2202』第六章は、お隣の石川県で上映してくれるようになっていたのです。
これも北陸新幹線効果の一つですかね?(笑)。

実は『2202』に関してはネット配信とレンタルDVDだけでずっと済ませてきました。
なぜならば・・・。

福井晴敏
実は私、この『宇宙戦艦ヤマト2202』のストーリーを担当している福井晴敏氏が好きではないのです。
『亡国のイージス』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』そのものだったことから彼にはずっと「パクリ疑惑」を抱いていたのですが、今回の『ヤマト2202』も見事なまでに富野由悠季監督作品の模倣品でした。

「ガトランティスは”悪しき存在”と見なした文明を駆除する人口生命体」という設定と彼らが使う非人道的兵器”人間爆弾”は『無敵超人ザンボット3』のガイゾックそのものですし、『2202』のテレサは「文明発達の極致として肉体を捨てて精神体となったテレザート人の集合知」となっていますが、これも『伝説巨神イデオン』のイデと同じものです。

これらのパクリ要素を巧みに『宇宙戦艦ヤマト』に練り込んだ技巧にだけは感心します。
また、『ザンボット3』や『イデオン』なんて今の若いアニメファンはゲームで名前を知ってはいても、その内容を正しく知っている人は少ないでしょう。
だからといって、私たちの世代がかつて夢中になった『ヤマト』『ザンボット』『イデオン』をごちゃまぜにしただけでクリエイター面するのはいかがなものか?。
『宇宙戦艦ヤマト』をTV第一作からずっと見てきた者としては非常に不愉快です。

『宇宙戦艦ヤマト2202』波動実験艦”銀河”
ストーリー面では不満が多い『2202』ではありますが、映像に関しては流石に迫力があってスクリーン映えしますね。
ヤマトやアンドロメダなどの巨大宇宙船が画面奥から目前に迫ってくる映像を見ていると、かつて『さらば~』や『永遠に』を劇場で仰ぎ見た中高生時代の興奮が蘇ってきました。

『ヤマト2202⑥』真田さん (1)
あと、真田さんが超絶カッコ良かったです。
理論のみを重視した作戦遂行を主張する波動実験艦”銀河”のA.I.(黒いアナライザー)に「お前には聞いていない!」と怒鳴りつける姿は、ある意味大人げなく見えると同時に頼もしい人間臭さを感じさせてくれました。
旧作『さらば~』ではニヤリと笑って爆死した真田さんですが、この新シリーズではなんとしてでも生き残って欲しいものです。

『ヤマト2202⑥』土方艦長
そして今回特に注目したのは土方艦長役の声優、故・石塚運昇さんの声でした。

実は、石塚運昇さんは私と同じ福井県出身の方なのです。
最近の声優さんには全く興味が無い私でも、石塚さんは声とお名前がちゃんと一致していました。

第六章の前半までは確かに石塚さんが土方を演じておられたようです。
推力を失ったヤマトから乗組員を脱出させるという苦渋の決断をするシーンで、受け入れ先の艦に対し「頼む」と呟くセリフが印象に残っています。
その後登場した時には後任の声優さんになっていましたから、「頼む」と言った頃にはかなり病状が悪化していたことになります。
今後『宇宙戦艦ヤマト2202-愛の戦士たち- 第六章』を観返す時、このセリフを特別な気持ちで聞くことになるでしょう。

石塚運昇さんのご冥福をお祈り申し上げます。


11/16(金)
『上田慎一郎ショートムービーコレクション』🈠
(劇場:イオンシネマ新小松)
『上田慎一郎ショートムービーコレクション』ポスター画像
午前中で仕事が終わった金曜日には、再び石川県小松市に車を走らせてこれを観てきました。
『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督初期短編映画集です。

ハッキリ言って
「めちゃめちゃおもろい!」

『カメラを止めるな!』にハマった人なら100%満足できることをこの私が保証します。

<Youtubeより 予告編>
『彼女の告白ランキング』
まるでトリオ漫才のような爆笑SFコメディ。
後半「ああ、やっぱりそういうオチか。」と油断させておいて最後は予想外の暴走展開!?。
舞台は公園と狭いアパートの一室のみという低予算ながらも、テンポの良さと俳優陣の熱演と主演女優の可愛さ(#^.^#)で21分間一瞬たりともダレることはありません。

<Youtubeより 予告編>
『ナポリタン』
ちょっとSFがかった寓話的お話。
主な舞台は『彼女の告白ランキング』と同じアパートと恋人の実家、あとは公園や路上での撮影で、登場人物は多いもののやはり予算はかけていない様子です。
それでもハラハラしながらも大笑いして見てしまうのは、脚本と見せ方の巧さによるものなのでしょう。

結局、あのスパゲッティは何だったんだろう?
それと、1カットだけ『カメ止め』の酔いどれカメラマン役の人も出ていたような・・・?。

<Youtubeより 予告編>
『テイク8』
前の2本が「動」のイメージとするなら、この作品は「静」。
恋人の父親から「お前なんかに娘を幸せに出来るはずがない!」と糾弾されるという、私自身も昔の嫌な記憶が蘇ったりなんかして少々居心地悪い19分間でありました(笑)。

<Youtubeより 予告編>
『ラスト・ウエディング・ドレス』
いや~、良いお話でした。
不覚にも最後はホロリとさせられてしまいました。

『ラスト・ウエディングドレス』若い頃のひいお婆ちゃん
特にひいお祖母ちゃんの若い頃を演じた女優さんがモロ私好みで、それだけでも見る価値がありました。(*´~`*)
高山都さんという方で『ガリレオ』等TVドラマにも出ていたようですね。

4本に共通するキーワードは「結婚」
また、このうち3本に登場するヒロインの父親というのが揃って「頑固者」ときています。
これって、上田監督の実体験なのかな?。(特に『テイク8』)
あと、『ラスト・ウエディングドレス』の結構式場ギャラリーの中に上田監督ご本人がチラッと映っていたのを私は見逃していません(笑)。


『上田慎一郎ショートフィルム』チケット
うん!。
4本とも面白くて時間があっという間に過ぎてしまいました。
でも観客は私一人で貸し切り状態だったんですよね~。
2ヶ月前、『カメラを止めるな!』を面白い面白いと言ってはしゃいでいたあのにわか映画通どもはどこへ消えてしまったのでしょうかね?。
本当はあの連中にこそ見て欲しいのですがね。
上田監督の才気はあれだけではないことを知ってもらいたいです。

このまま一過性のブームで終わってしまったら・・・。
『カメラを止めるな!』のヒットも上田監督の才能も、そのうち心無い連中から「一発屋」呼ばわりされてしまわないか心配です。


今回はちょっとトゲのある物言いが多かったですね。
読んでお気を悪くされたらごめんなさい。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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トガジン的「映画映画ベストテン」

CATEGORY映画全般
トガジンです。

現在、washburn1975 様のブログ「男の魂に火をつけろ!」にて、「映画映画ベストテン」企画が開催されております。

ちなみに「映画映画」とは・・・

映画についての映画。
映画がテーマの映画。
映画俳優や監督、映画スタッフや映画ファンが主人公の映画。
映画館を舞台にした映画。映画製作にまつわるドキュメンタリーやメイキング等々。

前回の「お酒映画」は難産でしたが、今回はいくらでも出てきますね。
というわけで、私もエントリーさせていただきます。

この内容の映画としては先ごろ大ヒットした『カメラを止めるな!』の印象が強いですが、思った以上にスラスラとタイトルが思い浮かんできました。
その数、ざっと30以上!。
そこから心を鬼にして絞り込んだ10本であります。



<以下、順位不同>(並びは制作年順)

『雨に唄えば』
1952年/監督:ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン 主演:ジーン・ケリー

『東京湾炎上』
1975年/監督:石田勝心 主演:藤岡弘.

『蒲田行進曲』
1982年/監督:深作 欣二 主演:平田満

『時をかける少女』
1983年/監督:大林宣彦 主演:原田知世

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
1999年/監督:ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス 主演:ヘザー・ドナヒュー

『千年女優』
2002年/監督:今敏 主演:飯塚昭三

『ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス』
2010年/監督:アレクサンダー・O・フィリップ 主演:『スター・ウォーズ』ファン

『SUPER8/スーパーエイト』
2011年 監督:J・J・エイブラムス 主演:ジョエル・コートニー

『MIFUNE: THE LAST SAMURAI』
2015年/監督:スティーヴン・オカザキ 主演:三船敏郎

『カメラを止めるな!』
2018年/監督:上田慎一郎 主演:濱津隆之



以下、感想とか選定理由など・・・

『雨に唄えば』
1952年/監督:ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン 主演:ジーン・ケリー
『雨に唄えば』オープニング
映画がサイレントからトーキーへと移り変わっていった時代のお話。
劇場(午前十時の映画祭)では2回見ていて、その後ブルーレイも買ってしまったくらい大好きな作品です。
仕込みマイクを理解出来ずに俳優やスタッフが巻き起こすドタバタやトーキー上映の失敗で映画がメチャクチャになるコメディシーンの可笑しさ、そして声の吹き替えを使ったラストの痛快さは何度見ても拍手喝采ものです。


『東京湾炎上』
1975年/監督:石田勝心 主演:藤岡弘.
『東京湾炎上』予告編より
「原油基地を爆破せよ」という無茶な要求を突きつけるテロ集団を、特撮で作ったフェイク映像を見せて欺くお話。
映画をネタにした映画としては異色のアイデアです。
同じ’75年公開の『新幹線大爆破』が元ネタとされる『スピード』にはバスジャック犯が監視するモニター映像を改竄して犯人を欺くシーンがありますが、あれはこの『東京湾炎上』が原点ではないかと思っています。


『蒲田行進曲』
1982年/監督:深作 欣二 主演:平田満
『鎌田行進曲』
映画最盛期の撮影所を舞台にしたエネルギッシュな人情コメディです。

「蒲田行進曲」って松竹の歌なのにどうして東映太秦撮影所?
そんな野暮なツッコミも見ているうちに忘れてしまうくらい面白い映画です。
そしてラストは舞台劇さながらのカーテンコール!。
粋ですね~。

ちなみに、主題歌「蒲田行進曲」は妻と私のカラオケ・デュエット十八番です(笑)。
♪カメラの眼に映る かりそめの恋にさえ
 青春燃ゆる 命は躍る
 キネマの天地


『時をかける少女』
1983年/監督:大林宣彦 主演:原田知世
「どうしてこれをチョイスしたの?」
「大林作品なら『転校生』のほうが・・・」
いえいえ、この映画のエンドロールを見ていただければ皆さんご納得いただけると思います。

『時をかける少女』エンドロール
なんと、原田知世の歌唱に合わせて映画の中のそれぞれのシーンを共に作り上げた共演者たちと合唱するのです!。
「この映画は、スタッフ・キャストみんなで一所懸命にこしらえました」と言ってるみたいで、見ているこちらも思わず一緒に口ずさんでしまいます。

ただし・・・。
この素晴らしいエンドロールを心から味わうためには、1時間40分の本編中若手俳優の棒読み学芸会演技に耐え抜かなければなりませんが・・・。


『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
1999年/監督:ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス 主演:ヘザー・ドナヒュー
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』あまりにも有名なこの場面
この作品以降、「これは失踪した撮影者が残したフィルムを編集したものです」と銘打ったPOV(Point of view:視点の意)方式フェイク・ドキュメンタリー映画がわんさか出てきました。
『クローバーフィールド -HAKAISHA-』『イントゥ・ザ・ストーム』『トロール・ハンター』『クロニクル』等々・・・。
もっともそのほとんどは家庭用ビデオやスマートフォンによる撮影なので今回のエントリーには入れにくかったのが残念です。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』そのものについては・・・
当時は技術的興味から見ましたけど、元々ホラーは苦手なので内容はほとんど覚えていません・・・(´∀`*;)ゞ。


『千年女優』
2002年/監督:今敏 主演:飯塚昭三
『千年女優』藤原千代子
アニメからはこの一本をランクイン。
戦前から昭和中期まで、最盛期の日本映画界を駆け抜けた伝説の女優:藤原千代子。
そして彼女が出演した映画のイメージに乗せて戦国時代から未来世界までが舞台となります。
(このアニメの魅力を言葉で表すのは不可能です)
ぼーっと見ていると確実に置いてけぼりを食らいますが、ただ映像を眺めているだけでも面白いアニメでした。

今敏監督は、本作の他『パーフェクト・ブルー』『東京ゴッドファーザーズ』『妄想代理人(TVアニメ)』『パプリカ』と才気溢れる作品を発表し続けていましたが、2010年に癌のため46歳という若さで他界しています。
一昨年の『君の名は。』大ヒットを受けて、各社とも「第2の新海誠」「ポスト宮崎駿」を捕まえようとアニメに出資し新進監督に劇場用作品を作らせていますが、なかなかこれといった結果は出ていないようです。
今この時期に今監督がご存命だったら、どれほど独創性に溢れて目・耳そして脳に心地よい映画を作ってくれていたことでしょう。
返す返すも日本映画は惜しい才能を失くしたと思います。


『ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス』
2010年/監督:アレクサンダー・O・フィリップ 主演:『スター・ウォーズ』ファン
『ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス』禿同!
『スター・ウォーズ』関係のドキュメンタリー映画にはエキストラ出演者の話を集めた『エルストリー1976 - 新たなる希望が生まれた街 -』やダース・ベイダー役:デビッド・プラウズのその後を追った『I AM YOUR FATHER』などがありますが、やっぱり一番有名で笑えるのはコレでしょう。
ちなみに現在、「ディズニーに身売りしたルーカスフィルムを嘆く」パート2が制作されているとかいないとか(笑)。


『SUPER8/スーパーエイト』
2011年 監督:J・J・エイブラムス 主演:ジョエル・コートニー
SUPER8 スーパーエイト
高3の夏休み、やっとの思いで買ったビデオデッキとレンタルのビデオカメラセットを使って初めて映画を撮ろうと奮闘したことや、先輩から安く譲り受けた8ミリカメラ・映写機・フィルムビューワー・スプライサー(編集機)で自主映画作りに夢中になった大学時代を思い出させてくれた映画です。

映画作りの最中に事件に巻き込まれていくというストーリーは、怪獣映画の元祖『キングコング』(1933)から連綿と受け継がれてきた黄金パターンです。
しかし、この映画が一味違うのはエンドクレジットで主人公たちが作った8ミリ映画(ゾンビもの)が見られること。
街全体を巻き込む大惨事の最中でありながら、彼らはあのゾンビ映画を最後まで撮りきっていたのですね(笑)。


『MIFUNE: THE LAST SAMURAI』
2015年/監督:スティーヴン・オカザキ 主演:三船敏郎
『MIFUNE』YOUTUBE予告編より 撮影風景「七人の侍」
最盛期の日本映画を支えた名優:三船敏郎の足跡を追うドキュメンタリー。
日本公開は今年の夏ですが制作されたのは3年前です。
そのため、土屋嘉男さん、加藤武さん、夏木陽介さん、そして中島春雄さんといったここ3年以内に亡くなられた方々のインタビューも登場します。
「特に目新しいエピソードが無い」「どうして仲代達矢さんが出てこないのか?」といった物足りなさは確かにあります。
それでもあの時代の日本映画、とりわけ黒澤映画と東宝特撮映画を愛してやまない者としては最後まで身を乗り出して見入ってしまう映画でした。
観終わった後、同じ回を観ていた初対面の男性と古い日本映画について語り合ったこともこの映画の思い出の一部です。


『カメラを止めるな!』
2018年/監督:上田慎一郎 主演:濱津隆之
『カメラを止めるな!』の1シーン
『雨に唄えば』や『蒲田行進曲』と同じくあまりにも定番すぎて今さらこのタイトルを挙げるのは忸怩たる思いもあるのですが、ここはやっぱり「お約束」ということで。
ワッシュさんには、本企画の落穂拾いで是非「今回『カメ止め!』を入れなかった人が何人いたのか?」も集計していただきたいです(笑)。



以上、今回も集計が楽しみです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

週刊映画鑑賞記(2018.11/5~2018.11/11)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。


月曜日の仕事は午後からのスタートだったため、午前中映画一本見てから職場に向かうことにしました。

11/5(月)
『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。』🈠
(劇場:テアトルサンク)
『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。』ポスターA
「えちてつ」とは、福井県嶺北部を走るローカル電鉄「えちぜん鉄道」のことです。
その母体は戦時中(!)から福井県内を走っていた京福電鉄でした。

『えちてつ物語』予告編より 京福事故
京福は2000年から2001年にかけて2度も電車同士の正面衝突事故を起こし、国交省から運行停止命令を受けてそのまま2年程放置状態になっていました。
聞いた話では、当時の京福電鉄は運行安全の為の設備投資費用が捻出出来ないほど経営が悪化していたのだそうです。

『えちてつ物語』予告編より 勝山線
路線はそのまま廃止になるものと思われましたが、電車を必要とする地元住民の働きかけで第3セクター「えちぜん鉄道」として復活しました。

実は、かく言う私もえち鉄沿線住民の一人です。
幼い頃は走る電車(当時は京福)を見るのが大好きで、保育園では電車とウルトラセブンの絵ばかり描いてました。
現在はクルマ移動がほとんどで電車に乗る機会は少ないですが、夜お酒を呑んだ時にはとても頼りになる電車です(笑)。

『えちてつ物語』予告編より アテンダント
一度は事故で失われかけたローカル路線。
その復活を望む沿線住民の声から生まれたのがえちぜん鉄道でした。

スローガンは「鉄道業ではなく、サービス業である」。

制服を着た女性アテンダントが乗車し、乗車券の販売・観光案内・高齢者の介助などを行う新サービスもその一つ。
この映画は元・えちぜん鉄道アテンダント嶋田郁美さん著「ローカル線ガールズ」を元に作られた映画です。

作品内にはえち鉄電車と沿線各駅が度々登場しますが、その中には私の家の最寄り駅もちらっとだけ映っています。
これまで40年間、私の一番身近な場所で撮影された日本映画は東映実録やくざ映画『北陸代理戦争』だったのですが、『えち鉄物語』の登場でようやく記録が塗り替えられることとなりました(笑)。
>『北陸代理戦争』~世界でいちばん身近な映画~ (2018/3/8)

<あらすじ>
お笑いタレントを目指して上京するも全く売れずにいた山咲いづみ(演:横澤夏子)。
ふとしたきっかけで故郷・福井県のえちぜん鉄道でアテンダントをすることになった彼女は新たな人生を歩み始める。
しかし、自分が養女であるということにわだかまりを抱くいづみは兄との関係もギクシャクしたまま。
職場でも空回りが続いてしまう。
そんなある日、いづみが乗る列車内である事件が・・・。

ここまでだったら、「自分探し」をテーマにしてご当地風景をふんだんに盛り込んだよくある「町興し映画」の一つでしかありません。
でも、終盤のクライマックスシーンには少々驚かされました。

これより以下はクライマックスシーンに関するネタバレが含まれています。
映画『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。』を白紙の状態で楽しみたい方はご注意願います。


『えちてつ物語』より 非常事態発生
ある時、いづみが乗る列車内で一人の妊婦が急に産気づくという事態が起こります。
救急車を呼ぼうにも、折り悪くその日の道路はどこも渋滞のため駅まで救急車が来られません。
いづみは意を決して社長に直談判するのでした。

「この電車を臨時特急にして患者を救急車が到達できる駅まで運ばせて欲しい」

『えちてつ物語』予告編より 疾走
ラストのこの展開には(良い意味で)予想を裏切られました。

「急行電車の中で急病人が出たため、やむなく途中駅で臨時停車した。」という事例はこれまで何度か聞いたことがあります。
しかし、たった一人の急病人を運ぶために通常運転の電車から他の乗客を降ろして臨時特急に変更するという話は今まで聞いたことがありません。

いや、「聞いたことがないからこんな話はダメだ」なんて野暮を言うつもりはないのですよ。
都会では電車内で病人が出ても「迷惑だ」「降りろ」などと心無い言葉を吐く人がいる昨今、この映画で描かれる田舎ローカル線ならではのクライマックスはむしろ爽快だったくらいです。

『えちてつ物語』予告編より 管制室
でもそれならそれで、えち鉄運行スタッフの努力と工夫をもっと具体的に描いて見せて欲しかったと思います。
別に『新幹線大爆破』みたいな波乱万丈の展開を求めているわけではありません。
管制室で「どの電車をどこの駅で止めて臨時電車をどれくらいのスピードで走らせれば安全なのか」を具体的に示して見せて、その指示を正確に実行する運転士の緊張感をもう少し描いてくれれば、観客もえち鉄スタッフの緊張感を共有出来たはずだと思うのです。
社長の鶴のひと声で全ての道が開けたかのようにも見えて、なんだか予定調和的に終わってしまったのが残念でした。

以上、ネタバレ終わり

『えちてつ物語』より 帰省
正直なところ、映画としては手放しで褒められるものではありません。
特に地元民の目から見た場合、気になって鑑賞の妨げになってしまうほどの単純な演出ミスがやたら多いのです。

「福井弁が変」なのはいつもの事(笑)ですが、それ以外にも・・・。

『えちてつ物語』予告編より 三国線
映画の冒頭、いづみがえち鉄勝山線に乗って帰省するシーン。
合間にインサートされる風景ショットが何故か全然方向違いの三国線の映像という単純な編集ミスとか・・・。

東尋坊(Wikipediaより)
生まれ育った勝山からは直線距離で40キロ以上離れた坂井市三国町の東尋坊にやって来たいづみが
「高校時代は学校帰りによくここに来た。」
という、地元の人間には到底信じ難いセリフを口にしたり・・・。
(電車で勝山から東尋坊へ行くには往復でおよそ約3時間半、運賃は往復2,020円かかります。勝山の女子高生が学校帰りにポコポコ行けるところではありません。)

他県の方には気にならない(分からない)だろうと思いますが、こんな初歩的ミスが多い映画であることは確かです。
プロデューサーは福井出身(しかも勝山市)のご出身と伺っていますが、どうしてこれにダメ出しをしないのか理解に苦しみます。
ほんの数カットの画を差し替えるだけ、そしてたった一言のセリフを変更するだけで、地元の人間も心から満足出来る映画になり得たかも知れないのに・・・。

『えちてつ物語』より 平泉寺
しかし、この映画には我が福井県の美しい風景がタップリ詰まっています。
こんな画を見ただけで穏やかな気持ちになれるのは、私が福井県人である証しに他なりません。

現在他県で頑張っている福井出身の同胞たち。
親戚の家が福井にあるので定期的に行ってるよ、というご家族。
仕事や学校の関係で一時的にであっても福井で暮らしたことのある方々。
あと、旅行で訪れたことがあるという方や、「仲のいい友達に福井の奴がいるよ!」という人。

この映画は現在福井で暮らしている人たちではなく、遠く離れた場所で福井を想う人たちに観てもらいたい映画です。

20181105 『えちてつ物語』チケット
『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。』は今のところ福井県内先行上映のみとなっています。
私は今月5日(月)に見てきましたが、他県ではまだ上映は始まっていません。

『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。』ポスターB

映画『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。』は
11月23日から順次全国公開開始です



今週観た映画はこれ一本でした。
お付き合いいただきありがとうございました。

ジュラシック・ワールド in 福井

CATEGORYその他
トガジンです。

昨日(7日)は夫婦揃ってお休みでした。
好天に恵まれたこともあり、久し振りに二人で奥越方面へ紅葉を愛でるドライブに出かけてきました。

【2018年紅葉の旅】
20181107-01 紅葉ドライブ
我が家から福井市経由でおよそ2時間、大野市を抜けて国道158号線を岐阜(白馬)方面に車を走らせます。
窓の外に目をやると、麓近くではまだ緑色が多かった山の木々も奥へ進むほどに赤みを増していきます。

「四季のある日本に生まれて本当に良かった」

冬は大雪、夏は猛暑と、今年は異常気象に悩まされ続けましたが、こうしてちゃんと秋が訪れてくれるのですから。

ちなみに、このドライブコースは秋の紅葉だけでなく初夏の新緑の季節も最高です。
車で福井においでの際には是非一度お試しください。


【ジュラシック福井】
20181107-07 道の駅九頭竜
道すがら、左手に道の駅が見えてきます。
私がこのドライブコースで必ず立ち寄ることにしている休憩場所「道の駅:九頭竜」です。
ここは国道158号線の道の駅であると同時に、JR西日本越美北線の九頭竜湖駅でもあります。

その一角には何やら異様なモノが・・・

20181107-05 道の駅九頭竜の名物モニュメント
恐竜です。
デカいです。
しかも親子です。

それだけではありません。
の動画を見てください。

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動きます
そして吠えます
(シューッという音はあの大きな首や顎を動かす空気圧の音だと思われます)

20181107-06 子供たちも大喜び
「きょうりゅうさ~ん」
「がおーがおー」

子供たちも大喜びです。
この日は平日で小さいお子さんの姿は少なかったですが、土日であればこんな風に恐竜の前ではしゃいだり、あるいは怯えて泣き出したりと実に微笑ましい子供たちのリアクションが楽しめます(笑)。

福井駅前恐竜広場(雨)
国内有数の恐竜化石発掘県である福井県。
県は「恐竜王国福井」PRの一環として、3年程前から駅前広場に動く恐竜のモニュメントを設置したり駅舎の壁面を恐竜のイラストで飾ったりしています。

20181107-08 恐竜親子
今は福井駅前の”動く恐竜”も有名になりましたが、道の駅:九頭竜の親子恐竜はそれよりずっと前(2000年頃)から国道158号線を往く旅行者たちを楽しませ(あるいは驚かせ)続けていました。

『ジュラシック・パーク』
もちろん、故・スタン・ウィンストンが作った『ジュラシック・パーク』('93)のT-レックスには及びませんが・・・

20181107-04 ジュラシック・パーク?
福井県のこんな山奥に飾られているモニュメントとしてはなかなかのものだと思いませんか?。


【湖底に棲むもの】
20181107-03 九頭竜湖畔
道の駅を離れ、さらにダムの先にある九頭竜湖畔に降り立ちました。
穏やかに波打つ湖面に山と空が綺麗に映り、ずっと眺めていても全く飽きない素晴らしい風景です。

ところで、この九頭竜という名前。
子供の頃、初めてこの名を聞いた時はやたら血が騒いで興奮したものでした。

だって九つの頭を持つ竜ですよ?。

『八岐之大蛇の逆襲』
ヤマタノオロチより1本多い!

ていうか・・・

千年竜王キングギドラ
キングギドラ3匹分!

怪獣少年だった私がこれに心躍らないわけがありません(笑)。
幼い頃には「遥かな昔、九頭竜川とその上流の九頭竜湖にはそんな大怪獣が棲んでいたに違いない」と信じ込んでしまいました。

そして、自主映画制作に夢中になった大学時代には「九頭竜(九つの首の竜)」という怪獣が登場する特撮映画の脚本を何パターンも書いたくらいです。
(この話はそのうち某怪獣映画のレビュー記事にて詳しく書くことに決めていますので、今はここまでで止めさせていただきます)

20181107-20 また来年
ちなみに「九頭竜川」という名前の本当の由来ですが、昔は河岸がよく崩れる川だったことから「くずれ川」と呼ばれていて、それがいつしか「くずりゅう川」に変化したのだそうです。
九頭竜湖は昭和43年に完成した九頭竜ダムによって出来た人口湖で、湖底には530戸あまりの集落が沈んでいるものの「ネス湖のネッシー」的な謎の巨大不明生物が存在する事はまずあり得ないようです。

・・・つまらん!。
これじゃガラダマでも落ちてこない限り、この湖に怪獣なんて現れないじゃないか!。
調べなければよかった・・・。

やっぱり、「九頭竜湖には9つの首を持つ大怪獣が眠っているに違いない」と想像しながら眺めているほうが神秘的で楽しいですよね。


・・・と、そんなおバカな話を熱く語り、それを嫁に笑われながら帰宅の途に着いた秋の一日でありました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

週刊映画鑑賞記(2018.10/29~2018.11/4)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品について徒然なるまま書き留めております。

ここひと月ほど早朝~深夜の仕事が続いたせいでまるで農家のような朝型と化していた体内時計も元に戻りました。
これでまた、劇場やホームシアターで好きな映画をじっくり楽しむことが出来そうです。

というわけで、今週劇場で観た映画とは・・・。

11/1(木)
『若おかみは小学生!』🈠
(劇場:イオンシネマ新小松)
若おかみは小学生!
どうか笑わないでやってください。
白状します。
こんな可愛らしい絵柄のアニメ映画に、54歳のこのおっさんが思わずホロリとさせられました。

全くノーマークだったこのアニメを強く薦めてくれたのは妻でした。
今からおよそ一か月前、私が福井国体の仕事に忙殺されてゆっくり映画を楽しむ時間など全く取れなかった頃、妻はこの映画を観て化粧が崩れて顔がドロドロになるほど(笑)泣いてしまったというのです。

妻「あなた、騙されたと思って『若おかみは小学生!』観て!。」
私「いや~、この絵柄はちょっとな~。」
妻「めっちゃいいから!。絶対泣くから!。」
私「え?そうなん?。それなら・・・って、やっぱ無理!。」
妻「そんな食わず嫌いしたらあかん。恥ずかしいんならあたしが一緒について行ってあげてもいいから!」
私「そんなん言われても今めっちゃ忙しいしな~。」

彼女が一本の映画をこれほど熱心に薦めてくるのはとても珍しいことです。
そういえば、2年前にもこんなふうに彼女が推してきたアニメがありました。
公開されてまだ間もないあの『君の名は。』でした。
もちろんあんな記録的大ヒットになるなんて誰も思わなかった時期の話です。
彼女はことアニメや少女マンガに関する限り、私など足元にも及ばない優れた嗅覚を持っているのです。

妻「これ見ないと絶対損するから。あなた「『この世界の片隅に』が良かった」って言ってたやろ?。あれくらいいいんやざ」
私「・・・え?、監督は誰?。」

そんなやり取りの末、ネットで調べて驚きました。
なんと監督は高坂希太郎さんだったのです。

『茄子 アンダルシアの夏』
高坂監督は、あの宮崎駿監督の一番弟子と呼ばれるほどの方です。
元スタジオ・ジブリの主力アニメーターであり、『風立ちぬ』では作画監督を務めています。
監督としても『茄子 アンダルシアの夏』という短編映画を見たことがあって、ブエルタ・ア・エスパーニャという普段全く馴染みのない自転車ロードレースを舞台にしていながら、いつの間にか引き込まれて最後まで見入った記憶があります。

なるほど、この人の監督作品なら観て損はありません。
・・・とはいえ、その頃は国体で忙しかった時期です。
そのままズルズルと毎日が過ぎ去ってしまいました。

20181101『若おかみは小学生』チケット
あれから一ヶ月あまり経った11月1日木曜日。
映画の日(毎月1日は一律1,100円)ということもあり、今までずっと気になっていたこのアニメ映画を観に行くことにしました。
しかし、福井テアトルサンクでの上映は既に終了しており、鯖江アレックスシネマではまだ上映してるものの残念ながら時間が合いません。
そこで、お隣石川県小松市のイオンシネマ新小松まで足を延ばしてきました。

ちなみに、この日妻は終日仕事があったため残念(?)ながら夫婦同伴とはなりませんでした。
腹の出た短髪のいかついおっさんが一人で『若おかみは小学生!』のチケットを提示して劇場に入ったわけですが、ここは地元ではないので知り合いに出くわす心配はありません(笑)。

『若おかみは小学生』おっことウリ坊
確かに喰わず嫌いは一生の損ですね。

「花の湯温泉のお湯は誰も拒まない。すべてを受け入れて癒してくれる。」

様々な登場人物の口から繰り返し語られるこのセリフを、成長したおっこが胸を張って言い切ったあのラストシーンには思わず鳥肌が立って目がウルウルしてしまいました。

彼女を支える2人の幽霊と一匹(?)の魔物の存在も意外に良かったですね。
お子様たちが見る分には『オバケのQ太郎』みたいな感じで楽しめるでしょう。
私は彼らを、両親を亡くしたおっこのイマジナリー・フレンドと思って見ていました。
おっこを励まし続けてくれた彼らがいつしか見えなくなり、やがて成仏して去っていくことでストーリーが完結するという見事なシナリオでした。

妻よありがとう。
『若おかみは小学生!』は本当に良い映画だったよ!。

『若おかみは小学生』ポスター画像(監督イラスト版)
でも、この初期ポスターやエンドクレジットに流れる高坂監督のジブリ風ティストで作られていたら、また違った印象の作品になっていたかも知れません。
私としてはこの(ジブリ風)絵柄で作って欲しかったと思うのですが、おそらく大勢の子供たちが馴染んでいる原作児童文学の挿絵イメージを尊重したのでしょうね。



これから当分の間、ホームシアターでは劇場で見そびれた映画を後追い体験していくことになりそうです。
土曜の夜に観たのはゲオのネット宅配レンタルで届いたこの作品でした。

11/3(土)
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』チラシ
私、「宇宙ものSF」は大好物なんですが、これがリュック・ベッソン作品となると『フィフス・エレメント』を思い出してしまってついつい身構えてしまうんですよね~(笑)。

『ヴァレリアン』原作
『スター・ウォーズ』に似てると言われているこの作品。
原作は1967年に出版されたフランスのSFコミックです。
『スター・ウォーズ』より10年も前に発表されたこの漫画には、ミレニアム・ファルコンそっくりの円盤型宇宙船がヴァレリアンたちの乗機として登場しています。

『コブラ』ポスター画像
でも、私が連想していたのは『スター・ウォーズ』よりもこちらです。
『コブラ』
それも1982年に出崎統監督によって制作されたアニメ版のイメージです。

『ヴァレリアン』3宇宙人
ほら、『コブラ』にこんな奴出てきませんでしたっけ?
確か”ダック”だったかな・・・?。

『ヴァレリアン』サ●コガン?
あとヴァレリアンが腕に取り付けた武器で相手を吹き飛ばしていくシーンがありましたが

『コブラ』サイコガン
これってサイコガンのイメージではないかと(笑)。

と、ビジュアル的にはいろいろ楽しい映画ではありましたが・・・

『ヴァレリアン』裸族宇宙人
冒頭に出て来た『アバター』みたいな裸族宇宙人が気味悪かったのと・・・

『ヴァレリアン』より
ミッション遂行に協力してくれた傭兵部隊をあっさり見殺しにする主人公がどうしても好きになれなくて、結局最後まで乗れないまま終わってしまいました。

う~ん、やっぱりリュック・ベンソンのSFものは合わないなあ・・・。



11/4(日)
『リメンバー・ミー』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
リメンバー・ミー ポスター
ゲオのネット宅配レンタルで借りたもう一枚は、今年3月に劇場公開されたピクサー・アニメーション作品『リメンバー・ミー』.。
当時観に行く気満々でいたにも関わらず、結局見そびれてしまった映画です。
私はどうしても「字幕スーパー版」で観たかったのですが福井では字幕版上映が最初の2週間しかなくて、気が付いた時には吹替え版しか残っていなかったのです。
そんなわけで、今回ようやく『リメンバー・ミー』をオリジナル言語+字幕版で初鑑賞する運びとなりました。

最初のうちはいろいろとツッコミどころの多い作品でした。

『リメンバー・ミー』ヘクター写真
例えば、ヘクターが持っていた自分の写真。
彼は一体どうしてあの写真を持っていられたのでしょうか?。
これが家族と一緒に写ったスナップ写真であれば家を出た時も肌身離さず持っていたとも考えられますが、1ショットでこんな満面の笑顔の自分の写真を持ち歩いているなんて・・・よほどのナルシストです(笑)。

『リメンバー・ミー』あの世の写真認証システム
そして、あの世の写真認証システム。
これって、昔、写真というものが無かった時代には一体どうしていたんですかね?(笑)。

『リメンバー・ミー』ひいじいちゃん?
あと、最近のディズニー/ピクサー作品の特徴として「最も信頼していた人物が実は真の敵だった」という物語パターンがあるのですが、これは今作でもそのまま踏襲されています。
『アナと雪の女王』『ベイマックス』『ズートピア』も、そして今年の『インクレディブル・ファミリー』も同様でした。
さらに今回は早い時点で先の展開が読めてしまったのも残念です。

しかし。
映画の中盤であるセリフを聞いた瞬間から、そんな些細なツッコミなどどうでもよくなってしまうほど見入ってしまいました。

『リメンバー・ミー』消えかけるヘクター
映画『リメンバー・ミー』の中で描かれる死者たちは決して永遠の存在でありません。
生きている家族が写真を飾ってくれなければ死者の日(日本でいえばお盆)に帰ることは許されず、自分のことを覚えている人が一人も居なくなったら”この世界から完全に消滅”してしまうというとても残酷なお話です。

『リメンバー・ミー』家族と
私は最初、8年前に他界した父や幼い頃私を可愛がってくれた亡き祖母のことを思い出しながら観ることになるだろうと思っていました。
しかし、実際に映画を観ながら思いを馳せたのは父や祖母のことだけでなかったのです。

それは・・・私が生まれてすぐに亡くなったという父方の祖父のことでした。

『リメンバー・ミー』破れた写真
身内の恥を晒すことになりますがしばしお付き合いください。
私の祖父は、父が中学生の頃に別の女性と浮気して家庭を捨てて名古屋へ行ってしまった人でした。
それでも祖母は決して離婚届に判を押さず、祖父の籍を福井の家に置いたままにして別居状態を貫いたのだそうです。
その後、祖父は相手の女性に捨てられたうえ重い病気にかかりましたが、祖母はそんな夫を福井の病院に入院させてそのまま最期を看取ったという話です。

父はそんな自分の父親が許せなかったそうで、私にも妹にも一度として祖父の話を聞かせてくれたことはありませんでした。
そんなわけで、現在に至るも我が家の仏壇には祖父の写真はありません。
父が亡くなった今、祖父のことを覚えているのはおそらく大阪の叔父(父の弟)一人だけと思われます。
母は会ったことがあるそうですが、それも祖母が引き取ってから亡くなるまでの数か月間だけで顔もよく覚えていないそうです。

『リメンバー・ミー』消える男
祖母と父の事ならば、私も妹も母を囲んでいくらでも思い出話がすることが出来ます。
我が家の仏壇には常に祖母と父の笑顔の写真が飾ってあります。
父についてはお爺ちゃんっ子だった甥たちも忘れることはないでしょう。
しかし、家を捨てて、さらに父の沈黙によって家族の記憶から消し去られた祖父はあの世でどんな扱いを受けているのか?。

ヘクターの歌を聴きながら消えていく天涯孤独の男の哀しい姿を見てると、「もう一度家じゅうのアルバムから祖父の写真を探してみようかな・・・」なんて考えてしまいました。



ところで、こうして書き終えてみて今週観た3本の映画には共通点があることに気付きました。

『若おかみは小学生!』は、幽霊に励まされながら頑張る一人の少女の物語。
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の主人公は死んだ異星の王女の魂に導かれて正義を成す。
そして、『リメンバー・ミー』は死者の世界と生者の世界が交錯するお話。

なんという偶然・・・
3本とも死者の魂とか幽霊がモチーフになっている映画でした!。

なんまんだぶなんまんだぶ・・・


今週もお付き合いいただきありがとうございました。