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2017

メインPCが壊れました(パート1:遭遇編)

CATEGORYPC
トガジンです。
非常事態であります。
メインで使っているPCが突然起動出来なくなってしまいました。

PC 本体
いつもなら、電源を入れた当初は「ウィィーーン」と空冷ファンが回る音が豪快に鳴るはずなのですが、「シュルルル~」というひ弱な音が何度も繰り返されるのみなのです。
そしてBIOS画面が全く表示されず、当然ながらWindowsも起動しません。
その数時間前に使用したときは特に問題なく使えていたので、本当に「急死」という表現がピッタリの状況です。

PC カートリッジ
起動ドライブを変更してみても同様でした。
仮に起動ドライブの物理的故障やOSプログラムの不具合だったとしてもBIOSは表示出来るはずですから、これで起動ドライブの疑いは晴れたことになります。

PC カートリッジ群
余談ですが、私は起動ドライブをRATOCのREX-SATA3シリーズを利用して複数使い分けております。
Windows10は2種類用意していて、現在接続中の「EXE(実行)」が普段使い、「TRAIAL(実験)」は体験版や珍しいソフトウェアの試用専用でありバックアップ・イメージで保存してある「EXE」の状態にいつでも戻せるようにしてあります。
物理的に同じ機種構成で使うわけですから認証問題が生じることもありません。
また、他に「Windows7 SP1」や「Ubuntu(linux)」も用意して様々な状況に対処出来るようにしてあります。
SSDは最初プレクスターのPX-128M5Pを4台使っていましたが、Windows10用の2つは昨年SANDISKの240GBのものに交換しました。
それで余ったPX-128M5Pの一台をノートPC用に、もう一台をホームシアタールームのサブPCに使っています。

PC NAS
ちなみに大事なデータは全てRAIDを組んだ外付けHDDやNAS(LAN接続の外部HDD)に置くように設定していたので、データの損失はありません。
顧客からお預かりしている映像データを失うことでもあったらフリーランスとして最も大事な信用を失うことになってしまいます。
その点はひと安心でした。

PC 現状
現在のところは先日買ったノートPCで急場をしのいでいますが、ビデオ編集(EDIUS8PRO)となるとやはり荷が重いようです。
今はいいとしても、編集も含めた急ぎの仕事が急に舞い込んでくる可能性もありますので対策を急がねばなりません。

【メインPCの内訳】
PC 内部
今回故障したメイン機は自作PCです。
ケースだけは10年以上前から愛用し続けている年代物ですが、中身は2011年の春に一括購入して組み替えたSandy Bridge世代のパーツが中心です。
グラボと電源と光学ドライブ以外は丸6年使っているわけですから、経年劣化があっても全然おかしくない状況ではあります。

【OS】
Windows10(Windows7からのアップグレード)

【CPU】
INTEL Core i7 2600K

【M/B】
ASUS P8Z68-V PRO(ATX)

【メモリ】
Corsair CMX16GX3M4A1333C9(PC3-10600 4GB 4枚組)

【SSD】
SANDISK SDSSDXPS-240G-J25

【BDドライブ】
パイオニア BDR-209

【グラフィックボード】
LEADTEK WFGT640-2GD3ATX4(2560x1440解像度とDisplayport対応用に追加)

【ギガビットLANアダプター】
インテル EXPI9301CT(ネットワーク安定用)

【電源】
オウルテック PT-650M(昨年秋に交換したばかり)

【ケース】
星野金属 Windy MT-PRO1220 T-STYLE(黒)

【モニター】
EIZO EV2736W-FSBK

pc 犯人は・・・

上記のうち、OSとSSDは最初に交換してみて無実が証明されています。
また、モニターやケースが起動に影響するとは考えられませんのでこれらも対象外です。

残るは、CPU、M/B、メモリ、グラボ、BDドライブ、LANアダプター、電源。
この中から、故障個所を絞り込んでいきます。

PC 電源箱
この中でまず疑ったのは電源ユニットでした。
電源の劣化による起動トラブルは過去に何度か経験しています。
「またか!」と思ったものの、今回は少々引っかかる点がありました。
この電源は昨年10月に交換したばかりのPLATINUM電源です。
経年劣化を起こすには早すぎますし、何より起動不能になるのがあまりにも突然すぎます。
電源が劣化すると、BDやDVDの読み書きにやたら失敗するとかバスパワーの外付けHHDを見失ったりするとかの予兆が必ずあるものですが今回そんな事象は記憶にありません。

PC 三年保証
とはいえ、この電源のせいであってくれたほうがコスト的には助かります。
なぜならば、この製品は最初から3年間のメーカー保証が付いているのです。
オウルテックには悪いですが、この電源の故障が原因であってくれれば無料交換で済むので修理費がかかりません。

PC 別電源でチェック
サブPCの電源を取り外してきて付け替えてみます。
この電源は玄人志向の400W出力の安物ですが動作に問題は無く、使用頻度はオウルテックとは比較にならないくらい低いものです。

結果は・・・やっぱり駄目でした。
これまでと同じくファンが弱々しく回りかけては止まる動作を繰り返すばかりです。
残念ながら電源ユニットの問題ではありませんでした。

PC 光学ドライブ PC ボード
次に、グラボ・BDドライブ・LANアダプターを取り外して起動テストをしてみましたが状況は変わりません。
この3つも無罪放免です。

イヤな予感がする

PC MB取り外し
残るはCPU、M/B、メモリといったPC組み立ての基幹部分ばかりです。
最悪の場合、これら基幹部分の総入れ替えということになればかなりの出費を覚悟しなければなりません。
映像編集もこなせる性能を求めるとなると、最新のKaby Lake-Sや前世代のSkylakeということになるうえにメモリもDDR4になるため、現在のメモリが問題無かったとしても流用は出来ません。
その場合、新品パーツで組んだとして6万円以上は確実に必要です。
5月から6月にかけて住民税やら自動車税やらを毟り取られる上に、家の固定資産税と私と嫁の車2台分の車検が迫っているというこの時期に6~7万円もの追加出費は痛すぎます。
出来る限り該当部品の交換だけで済ませて延命を図りたいところです。

PC メモリ4枚
まずはメモリを取り外し、一枚づつサブPCでメモリチェックしましたが4枚とも異常はありませんでした。
さらに各メモリ一枚刺しで起動テストもしてみましたが、結果は同じ。
これで、メモリの無実は証明されました。

PC Core i7 箱 PC MB箱
さて困りました。
CPU:Core i7 2600KとM/B:P8Z68V-PROのどちらか、あるいは両方が壊れていることになります。
その要因を絞り込む必要がありますが、さてどうしたものか・・・。

「壊れる」とか「経年劣化」ということで言えば、どちらといえばマザーボード(P8Z68V-PRO)のほうが疑わしいです。
6年間、ほぼ毎日使ってきたわけですから劣化しても当たり前といえば当たり前です。

PC コンデンサー
まずは各コンデンサーが劣化してしていないかを一つ一つ手で触って確かめてみました。
コンデンサーとかバッテリーパックというものは、劣化してくるとプックリと膨張するものです。
しかしながら、目視と触感で確かめた限りは明らかに劣化したコンデンサーはありませんでした。

PC ボタン電池NEW
さらにCMOSクリアを兼ねてボタン電池の交換も試してみました。
しかし電池交換後も全く変わらず、やはり起動は出来ずじまいでした。

【CPU、お前なのか・・・?】

PC CPU_LED
ボタン電池交換後の起動テストの時、気付いたのがこの「CPU_LED」の点灯です。
取扱説明書によると、これはCPUに異常がある際に点灯するものとのことでしたが、これまではきちんと確認していなかった部分でした。
なにしろCPUが壊れる原因なんて、よほどオーバークロックで負荷をかけ過ぎたとか、冷却不足で焼けてしまうということくらいしか思い当たりません。
私はオーバークロックなど一切やっていませんし、温度異常の警告も出たことはありませんでした。
そのためCPUの異常という事態はほとんど念頭に無かったのです。
この「CPU_LED」に気付くまでは・・・。

PC クーラー取り外し
とにかく、この巨大なCPUクーラーを取り外してCPU本体を確認することにします。
サイズ社製のこのクーラー、静かで冷えるのは良いのですがネジの取り外しがメチャメチャ大変でした。
6年前にこのクーラーを選択した当時の自分を呪いたくなります。

PC i7 UP
クーラーを取り外し、グリスをふき取ってよく見てみましたが焼け焦げたような跡は無く臭いもしません。
外見上からは判別不可能です。

このCPUが異常か否かを確かめる方法はただ一つです。
それは、Core i7 2600Kと同じLGA1155規格の安いCPUを入手してP8Z68V-PROに装着してみること。
もしそれで起動出来たなら、問題があるのはCore i7 2600Kということになり、正常な同CPUを入手して交換すれば以前と同じ条件のPCに復活が可能ということです。
中古で状態の良いCore i7 2600Kは1万2~3千円で入手可能です。

反対にそれでも起動出来ないとなれば、やはりマザーボードの問題かあるいは両方に難があるということになります。
その場合、今度はLGA1155の中古マザーボードを安く買って・・・ということになるのでしょうが、それならいっそ思い切って全部最新型に入れ替えてしまうことも考慮するべきかも知れません。
コスト的には確かに苦しいところではありますが、長い目で見ればこれ以上余計なコストをかけて延命するよりその方が良いのではないかと思います。

PC ヤフオク 消し
早速、ヤフオクで1,000円(即決)のLGA1155規格CPU(Pentium G850)を見つけて落札しました。
現在このテスト用CPUの到着待ちです。
CPU到着からメインPC復活までの顛末は、事態収拾後に「パート2:解決篇」(仮題)としてアップします。


それと、この記事をノートPCだけで書いてみて、手間のかかる記事は非常に書き辛いことを痛感しました(笑)。
恒例の『週刊映画鑑賞記』(毎週日曜)は別として、この件が落ち着くまでは長尺の記事を書くのを控えることにします。

今回はひとまずここまで。
お付き合いいただきありがとうございました。
PC 戦いはつづく(OVA版『ジャイアント・ロボ』より)
18
2017

週刊映画鑑賞記(2017.6/12~2017.6/18)

トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然に書き連ねております。

ここ最近は『ゴジラ』と『ちはやふる』のことばかり考えていたことと、『ゴジラ対ヘドラ』の板野義文監督の訃報を知ってしまったこととで少し日本映画から離れたい気分がありました。
そのため、今週は洋画を・・・それも尺が短めで少し毛色の違ったSF作品ばかりをチョイスしています。
複数台のレコーダーに貯まってきたWOWOW録画番組を消化するという目的もありました。



6/12(月)
移動7 近江神宮
この日は滋賀県大津市で通算4回目となる『ちはやふる―結びー』のエキストラ参加をして来ました。

ちはやふる 6月12日配役
この日の撮影では私の本職であるテレビカメラマン役をやらせてもらうことが出来ました。
失礼ながら、先日の撮影時には他の方が演じるカメラマン役を見ていて心底歯がゆい思いをしていたのです。
「ビューファインダーを持ちながら撮るカメラマンなんか絶対におらん!」
「そのリングはズームじゃなくてフォーカスや、あんた今ピンボケで撮ってるよ!」
等々・・・。
この日の撮影で、少しだけ胸のつかえが取れた気がします(笑)。

撮影内容は詳しく書けませんが、私がカメラを構えている背後に二人の女優さんが配置されていて本編のカメラがこちらの方向を向いていることが多かったことから(カットされていなければ)しっかり映れたように思います。
この日は午後からの参加で5時前には終わってしまいましたが、短い時間ながらも満足のいく一日でありました。


6/15(木)
15日と16日も『ちはやふる』のエキストラに応募していたのですが、残念ながら選に漏れてしまいました。
後になって分かったことなのですが、15日から18日までの四日間の当選条件は「四日間とも連続参加出来る人」が最優先だったようです。

それはつまり、この四日間の撮影こそが『ちはやふる-結び-』の本当のクライマックスシーンだったということです。
最も大事な場面に参加出来なかったのは残念ですが、いずれにせよ土日は仕事が決まっていたため参加は不可能だったということです。
15・16の両日は『ちはやふる』用に予定を空けておいたため、結局普通の2連休ということになりました。

タイム・ループ』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
タイム・リープ
セルビア映画って初めて観た気がします。
それもSF映画。
見慣れた日本やアメリカ・イギリスとは違う、少し珍しいお国のセンス・オブ・ワンダーを楽しんでみました。

見知らぬ街のベンチで目覚めた男が「ここは何処?」「俺は何故ここにいる?」「ていうか俺は誰?」と困惑しているところへ、白いマスクを付けた数人の男が彼の命を狙ってきます。
街中を必死に逃げるがやがては追い詰められて射殺されてしまいます。
そして死の瞬間、再び元のベンチで目覚める場面に戻り同じ状況が何度も繰り返されていきます。
この序盤の展開は、トム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を思い出しながら見ていました。

ネタバレしますが、記憶を失った主人公が記憶喪失前の自分自身がしかけたトラップに翻弄されるという展開からは『トータル・リコール』も連想させられます。

タイムリープものに不可欠な「同じ状況が何度も繰り返し描かれつつ主人公の行動によってその細部が変化していく」という面白さは、大勢のエキストラ達の計算された動きによってうまく表現されています。
派手な破壊シーンやCG合成などは皆無ですが、低予算ながらも演出と演技だけで不可思議な状況を見せ切ったことには感心しました。
しかし、「なぜその過程が何度もタイム・ループして繰り返されるのか?」というSF映画としての根幹部分がすっぽり抜け落ちているため、観終わっても釈然としなかったことだけが残念です。

セルビアというと17~18年前のコソボ紛争の時によく聞いた国名です。
もしかすると、制作者たちの真意はSF映画を撮ることではなく、ユーゴスラビア時代のセルビアの恐怖政治を寓話化して描くことにあったのかも知れません。


6/16(金)
ほんとにあった!呪いのビデオ72』🈠
(自室32インチ液晶テレビで鑑賞:レンタルDVD)
ほんとにあった!呪いのビデオ72
ホラーは苦手だがオカルトは好きという私は、この投稿ビデオシリーズを欠かさず見ております。
前巻で監督が交代したことでビデオの見せ方がスマートになり演出のしつこさや無神経さが薄らいだと思っていたのですが、どうやら今回は元の演出パターンに戻っている印象です。
単発の投稿映像はそれぞれ(本物かフェイクかを問わず)興味深く見られますが、『おくりもの』という次巻へ続く長尺ものの話が演出過剰気味な気がするのと、『存在しない友達』の投稿者として出てきた挙動不審な廃墟マニアが鬱陶しいことでマイナス2点です。
『おくりもの』は次でどんなオチを見せてくれるのかという楽しみがありますが、挙動不審君は予告編を見るとどうやら『みん呪』のスタッフになるみたいで少々先行き不安です。

ほんとにあった!呪いのビデオ 72 女性演出補
このシリーズで活躍されている女性演出助手の川居尚美さんと、前巻から参加している寒川聖美さん。

ほんとにあった!呪いのビデオ 72 寒川さん
寒川さんは学生さんっぽい顔立ちでおぼこい印象ですが、『おくりもの』での録音機材の扱いを見ているとかなり手慣れた感じがします。
もしかして、彼女は映画やドラマの音声スタッフとして名前を見かける寒川聖美さんと同一人物でしょうか?。

ほんとにあった!呪いのビデオ 72 川居さん
川居尚美さんはその幸薄いお顔つき(失礼)がこのシリーズにピッタリの女性です。
常識をわきまえた取材姿勢と、相手の話を真摯に聞きつつ懐に入り込むディレクター手腕は見ていて安心感を覚える存在です。
・・・が、実は私は彼女がとある劇団の女優さんであることを知っています。
しかし、その認識がこのビデオへのが不信につながることはありません。
本物(多分)の投稿映像の怖さを和らげてくれて、それを基にしたフェイク・ドキュメンタリーも一歩下がった目線で楽しむという粋な見方が出来るようになっています。

このように『ほんとにあった!呪いのビデオ』は、私のような臆病者にも程よくフィットする心霊ビデオなのであります。

『ほん呪』は昼間の明るいうちに鑑賞しましたが、夜はWOWOW録画した映画を鑑賞です。
先日はセルビアという珍しい国のSF映画を観ましたが、この日はドイツとオーストリアの合作によるSF作品です。
エンドロールの簡素さから見て劇場用ではなくテレビかビデオ用作品のようでした。

ザ・グラビティ・前編』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
ザ・グラビティ 前編
スイスとドイツの国境付近の研究施設で行われたビッグ・バンの実験中にトラブルが発生しブラックホールが出現してしまう。
その事故のため実験関係者と見学に来ていた子供たちとその引率が地下16階に閉じ込められてしまった。
重力異常のためドイツを中心に巨大災害が相次ぎ、やがてはブラックホールに地球そのものが飲み込まれる危機に陥る。
阻止するためには直接研究施設へ行って装置を停止させるしかないが、そのためにはまず停止用プログラムを手に入れる必要があった。

SFという想像の世界に人間を放り込んで描くジャンルでは、そのお国柄が如実に表れるように思います。
アメリカ映画もそうですが、この映画にも実に身勝手ですぐに感情的に喚き散らす登場人物が多くて疲れます。
しかも、ストーリーの根幹部分にいる人物たち以外にも、様々な立場のキャラクターが次から次へと登場してどう収拾をつけるのかと心配になってしまいます。

ところで、最後まで前向きに子供たちや主人公の娘を助ける研究所の科学者チームの一人として中国人がキャスティングされていました。
今はこんなB級テレビ映画までもが中国市場を意識しているのですね。


6/17(土)
ザ・グラビティ・後編』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
ザ・グラビティ(HELDEN)
前編の人間描写のあまりの稚拙さにウンザリして見るのをやめようかと思った後編でしたが、このまま放置するのも寝覚めが悪い気がして見届けることにしました。
結果として、B級らしい大雑把さとご都合主義はあるものの、大量に登場した人物たちにはそれぞれちゃんと見せ場が用意されていて、意外性は皆無でしたが強引ながらもそれなりの着地をしてみせた気がします。
最初は自分の都合や身勝手な感情をぶちまけるばかりだった人間が、危機に直面することで人間愛やチームワークに目覚めることとの素晴らしさを描こうとしていたのでしょうが、その落差が激しすぎて説得力が感じられないキャラクターが多かったです。

膨張を続けるブラックホールに対して、EUは核ミサイルを撃ち込んで強制的に終結させることを決定してしまうのですが、その一番の強行派だったのがイギリスだったというのが面白いところです。
昨年イギリスがEUを離脱したことを考えると、なんだかこの時期のヨーロッパ諸国の関係図が反映されているように感じました。


6/18(日)
カリキュレーター』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
カリキュレーター
ドイツ・オーストリア製SFの翌日はロシア製SF映画です。

遠い未来、地球人類が移住した惑星XT-59の都市はコンピューターシステムによって全てが管理されていた。
そこでの犯罪者への処刑方法は、未開拓の荒野や沼地に放り出されて奇怪な原住生物の餌食にされるという過酷なものだった。
受刑者たちは生き延びるためにエゴむき出しで諍い合うが、その中にあってただ一人、全てを知っているかのように冷静に行動する男がいた。

敵である国家体制側の描写が貧相なことと、人物設定が一貫していないのでストーリー面では評価出来かねますが、映像面では低予算映画とは思えない良さがありました。
未知の原住生物が巣食う荒涼たる風景はロシア作品ならではの映像ではなかったかと思います。

先日劇場で観た『メッセージ』もそうでしたが、このロシアの『カリキュレーター』やドイツの『ザ・グラビティ』、セルビアの『タイム・ループ』など、どれも自国の美しい(あるいは厳しい)風景をしっかりと映像に反映させている点は称賛に価します。
対して日本のSF映画はというと、何故か自国の風景を出そうとはせずに宇宙や異世界を舞台にしたものが多い気がします。
無国籍なものばかりでなく、日本の風土と国民性を作品内容に反映したSF映画を見せてもらいたいものです。
そういう意味では、昨年異常なまでに大ヒットした『君の名は。』が(ストーリー面では不満があるものの)岐阜の田舎町と東京の街並みを「美しい風景」としてきちんと描いていたことは正しいアプローチだったのかも知れません。


今週もお付き合いいだきありがとうございました。

Tag:ちはやふる エキストラ カリキュレーター ザ・グラビティ タイム・ループ ほんとにあった!呪いのビデオ

16
2017

ご迷惑をおかけしております

CATEGORY未分類
トガジンです。

今朝になって気が付いたのですが、アクセスカウンターによると当ブログへのご来訪者数がいつの間にか2,000を超えておりました。
トガジンとこの『映像学科22番』を気にかけてくださる方々がこんなに居てくれるということであり、心より有難く思う次第でございます。

時には言い過ぎてしまったり逆に言葉足らずなこともあってお叱りを受けることもありますが、今後も「好きな映画とその他諸々」を好き勝手に語っていきたいと思っております。
今後ともよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。



さて、ここからが本題であります。
先述の2,000カウントをきっかけに、ちょっとした好奇心が沸いてきました。

「トガジン」をググってみらどうなるんだろう?

ご迷惑をおかけしております 「トガジン」と入力
まずは平仮名で「とがじん」と打ち込みます。

ご迷惑をおかけしております とがじんじゃ
愛知県の砥鹿神社が出てきました。
なるほど、これで「とがじんじゃ」と読むのですね。
ここはあの「因幡の白ウサギ伝説」で有名な大国主命(オオクニヌシノミコト)を祭っている神社だそうです。

ご迷惑をおかけしております ご同業
次に「トガジン」とカタカナに変換するとこうなります。
上位3件はいずれもとある業者さんのHPでした。

「イベントビデオグラファー トガジン(都雅人)」

おおっ?、ご同業じゃないですか!。
拝見したところ、クラシックバレエや雅楽などのステージ撮影を中心に、新体操やラジコン飛行機の撮影と幅広く手掛けていらっしゃるプロダクションさんでした。

同じ職業で、しかも同じ名前(屋号)。
なんだかシンパシーを感じてしまいます。

思い起こせばこの私も、10年ほど前に会社を離れてフリーランスになる際に、誰からも覚えやすくて呼び易い「屋号」を掲げようということで色々と名前を考えたのでした。
「トガジン」という名は、『ガンダム』等のように「ロボットアニメのネーミングとしては「ガ行」や「ダ行」や「ン」が入っていているものが子供が覚えやすく発音し易くて良い」という富野由悠季監督のお言葉を基にあれこれ候補を挙げていったものの一つです。
最終的には「撮」とか「画」といった職業に関係する当て字ができるものということで「トガジン(撮・画・仁)」に決めました。
結局は、それまでの横の付き合いを考えた時に本名そのままの方が通りが良いと考えてお蔵入りになりましたが、語呂の良さが気に入っていたため今はこうしてネット書き込み時のハンドルネームとして活用しております。

ちなみに、下の方にいる「価格com」や「Amazonレビュー」のトガジンも実は私です。
ホームシアター関係の製品でいくつか書き込みしてみたものの、いつも間にかスッカリご無沙汰になってしまいました。
そんな飽きっぽい私が、半年以上もこのブログを続けているとは我ながら驚きです。

<閑話休題>

次にそのまま「画像」検索に移行してみました。
すると!?。

ご迷惑をおかけしております 見覚えある画像ばかり
ありゃ?。
見覚えのある画像がいっぱい出てきましたよ。
『シン・ゴジラ』のブルーレイを買った時やエキストラ参加した時の写真とか、『初代ゴジラ』『ゴジラ対ヘドラ』のレビューの時の画像です。

ご迷惑をおかけしております 我が分身
我が分身というべきこのプロフィール画もありました。

ご迷惑をおかけしております もはや営業妨害レベル
しかも、なんと最初の4枚目です。
「イベントビデオグラファー トガジン(都雅人)」さんのご迷惑になっていなければ良いのですが・・・。
トガジン(都雅人)さん、本当にごめんなさい。

ご迷惑をおかけしております まさかこの絵まで!?
しかも、先週アップしたばかりのこの絵まで!?。
これは、あの伝説の深夜番組『11PM』を夜中にこっそり見ている小中学校時代の私の姿を描いた実に恥ずかしいイラストです。
それがgoogleで「トガジン」を画像検索すると早々に出てきてしまうのです。

ご迷惑をおかけしております スマホも
念のためスマホでもググってみましたが、結果は同じでした。
むしろ画面が狭いため、シンプルなモノクロ線画の我が分身が異様に目立っています。

何かトンデモナイことをやらかしてしまったような気がします。
手の震えが止まりません。

・・・・・・

もちろん、分かっておりますとも(笑)。
googleは検索する者の普段の傾向を読み取って、それに合う検索結果から優先的に表示してくれていることを。
これを「パーソナライズド検索」と言うらしいのですが、最初見たときは本当にビビったものです。
2,000ヒット記念のささやかな小ネタとしてその時の気分を書いてみました。

他の皆さんのPCでは「トガジン」でググってもこんな結果にはならないはずです。
・・・多分。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。
13
2017

板野義光監督

CATEGORY『ゴジラ』
トガジンです。

『ゴジラ対ヘドラ』劇場パンフレット 表紙
当ブログで何度も述べている通り、私が生まれて初めて劇場の大スクリーンで仰ぎ見た映画は『ゴジラ対ヘドラ』です。
小学一年の夏休みに、生まれて初めて体験したあの「興奮」「畏れ」「戸惑い」は、今も私の潜在意識に深く刻み込まれて消えることはありません。

板野義光監督 BDインタビュー映像より
去る5月7日(日曜日)。
その『ゴジラ対ヘドラ』の監督、板野義光氏が逝去されました。

私が板野監督の訃報を知ったのは昨日(12日)のことです。
『ちはやふる-結び-』撮影現場で、初対面の人も含めたエキストラ仲間数人と各々の「初めて見た映画」の話をしていました。
その場で自分の映画館デビューが『ゴジラ対ヘドラ』だと言ったところ、参加者の一人から「あの監督さん、先月亡くなりましたよね。」と聞かされたのです。
驚いてWikipediaを開いてみると、確かに「坂野 義光(ばんの よしみつ、1931年3月30日 - 2017年5月7日)」と書かれていました。

ショックでした。
監督とお会いしたことは一度もありませんが、何か大きな喪失感がありました。
例えるなら、大好きだった小学校の担任の先生が亡くなったと聞かされたときに感じたのと同じ寂しさでした。

『ゴジラ対ヘドラ』劇場パンフレットより 監督メッセージ
『ゴジラ対ヘドラ』は、「人類の進歩と調和」をテーマとしたあの大阪万博の翌年に「繁栄の裏側にある汚い部分」を容赦なく暴き出した作品です。
それはまぎれもなく、「大の大人が子供相手に<本気で語ってくれた物語>」でした。

板野義光監督(当時)
監督、本当にありがとうございました。
訃報から一か月以上も過ぎてしまいましたが、板野義光監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

Tag:ゴジラ対へドラ 板野義光

11
2017

週刊映画鑑賞記(2017.6/5~2017.6/11)

トガジンです。
毎週日曜日の夜は、この一週間に観た映像作品について徒然に書き連ねております。

6/5(月)
真田十勇士』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
真田十勇士ポスター
中村勘九郎主演の同名舞台の映画化作品です。
劇場公開当時に観るタイミングを逸してしまい気なっていた作品でしたが、残念ながらお金を払ってまで観るほどの映画とは思えませんでした。
むしろ堤幸彦監督の悪いところばかりが出ていて、最後まで観るのが苦痛に感じるほどでした。

いきなり戸惑うのは、主要メンバーのうち9人が集まるまでの冒頭シーン約10分間が全て手描きのアニメーションだったことです。
最初は、集結シーンをテンポよく見せるための演出だと思って観ていましたがそれにしても10分は長すぎます。
途中で「当作品はアニメ映画ではありません」とテロップが出てくる始末で、これさえもジョークなのか苦肉の策なのかわからないくらいでした。

真田十勇士 勢揃い
元が舞台作品ということもあってか、役者の演技がことごとく大げさで見ていて疲れてしまいます。
それに加えて、堤監督の「笑えないギャグ」「下らないおふざけ」が随所で観客の集中力を寸断し、ストーリー展開の足を引っ張ってしまうのです。
終盤の幸村や勇士たちの討ち死にシーンもグダグダのうちに流れ去ってしまい、俳優さんたちの頑張りも大規模なロケーションも全く映画に生かされていません。
また、ラストにどんでん返しが用意されてはいますが、その伏線があまりにも露骨にセリフで語られていたために簡単に読めてしまいます。

真田十勇士 大島優子
結局、元AKB48:大島優子のくノ一姿くらいしか見るべきところの無い映画でありました。

では、今回私がこの映画を観ようと思ったきっかけが何だったかと言いますと・・・。

真田十勇士 大阪城ロケ
実は昨年の年明け頃に、この映画の大阪城集結シーンと和歌山県某所での合戦シーンのエキストラ募集があったのです。
時代劇は未体験で「一度やってみたい」と思っていた私はこれに何度か応募をしていました。

しかし残念ながらことごとく落選し、結局一度も参加出来ずじまいでした。
もっとも、撮影時期は昨年の1月頃という極寒の季節であり、しかも役柄は足軽役とのことでしたから真冬に軽装で外を駆け回らなければならないのは確実です。
そう思うと、落選はしたものの内心ホッとしていたのもまた事実でありました。

では、どうして急にこの作品を観ようと思い立ったのかといいますと・・・。

真田十勇士和歌山ロケ
それは、先日(5/31~6/2)参加してきた『ちはやふる-結びー』の撮影現場で、この『真田十勇士』に参加したというベテランのエキストラさんにお会いして話を聞かせてもらったからであります。
自分が参加することが出来なかった現場の話はとても興味深く、しかも全く未体験の時代劇のことですからとても参考になりました。
撮影の思い出については「とにかく寒かったことしか覚えてないよ」と笑っておられましたが、移動手段や宿泊費を安く済ませる工夫、さらには当選しやすくする応募の仕方まで色々面白いアイデアを教えてもらうことが出来ました。

今回の鑑賞中、合戦シーンの中にその方の姿を探してみましたが見つけることは出来ませんでした。
仮に私がこの映画に参加出来たとしても、あのモブシーンの中で自分の姿を判別するのは難しいでしょう。
はるばる遠征して撮影に参加しても、「自分がどこに写っているか分からない」とか「せっかく参加したのにカットされていた」なんてことはよくあることです。
それでもエキストラ出演という趣味をやめられないのは、映画制作の現場に参加出来る喜びと、こうして他のエキストラさんたちと知り合って話が出来るの楽しさ故です。


6/7(火)
ゴジラvsモスラ
(ホームシアター:WOWOW録画)
1992 ゴジラvsモスラ
水曜日にアップしたレビューを仕上げるために再度見直しました。
ゴジラ好き、怪獣映画好きを自認する私ですが、実はこの作品から数本の平成vsシリーズ作品は好きではありません。
特にこの『ゴジラvsモスラ』は興行成績アップのみを至上目的としている傾向があり、ストーリーやキャラクターの表現が薄っぺらで大味な特撮シーンを延々見せ続けられるというまるで遊園地のアトラクションみたいな映画でした。


さて、以下は本記でカットしたネタの一つです。
エキストラ関連のネタとイメージが被っていたため泣く泣く落としましたが、せっかく撮った写真を披露できないのも勿体ないのでここに採録します。

今回の『ゴジラvsモスラ』と1964年の『モスラ対ゴジラ』はともに名古屋城が登場しています。
川北特技監督はいくつかのショットを旧作とよく似たアングルで描いていますが、それは師匠である円谷英二監督へのオマージュだったのかも知れません。

実は私、数年前に名古屋へ遊びに行ったときに名古屋城を見物してきました。
その時、映画で見覚えある場所をいくつか写真に収めたのですが、その写真と映画2作の同ポジスチルを見比べてみます。

vsモスラ 名古屋城(実景)
①名古屋城天守と西南隅櫓(2009年6月)。
新緑の季節だったこともあり、鬱蒼と茂る周辺の緑と青空とのコントラストが鮮やかで気持ちの良い日でありました。

vsモスラ 名古屋城(旧作)
②名古屋城天守と西南隅櫓『モスラ対ゴジラ』(1964年)より
撮影時期が冬場だったため周辺の植込みや石垣の上の樹木がまばらで、画面奥の名古屋城天守が↑の写真よりかなり大きく見えます。
私は最初ミニチュア模型を合成したものかと思っていたくらいでしたが、同じカット内でパン(カメラを左右に振ること)していることから思い過ごしだったようです。
でも、そう勘違いさせてしまうほどに全盛期の東宝特撮のミニチュアワークは素晴らしいものでありました。

vsモスラ 名古屋城
③名古屋城天守と西南隅櫓『ゴジラvsモスラ』(1992年)より
こちらは①と季節が近いせいか天守のサイズは変わりなく見えます。

ゴジラvsモスラ』で気になるのはこの後のバトラの行動です。
この直後のカットでバトラは画面手前の西南隅櫓を派手に破壊しますが、どうして櫓なんかより壊し甲斐がある(&絵になる)奥の天守を襲わなかったのでしょうか?。
旧作ではゴジラ(演:中島春夫さん)がセットの段差に足を滑らせてしまうアクシデントがあったものの、それをそのまま天守の破壊シーンとして使うという力業を見せてくれていました。
その28年後の技術を駆使して、より見応えのある名古屋城破壊シーンを見せてもらいたかったものです。


vsモスラ 名古屋城門(実景)
①名古屋城正門(2009年6月)。
画面右側にある案内板は現在は撤去されているようです。

vsモスラ 名古屋城門(旧作)
②名古屋城正門『モスラ対ゴジラ』(1964年)より
画面左側の建物以外は、ほとんど変化ありません。
違いは53年前の人々の服装で、和装の女性が非常に多いのが目につきます。
幼い頃の私を映画や買い物に連れて行ってくれた祖母も、「よそ行き」の時はいつもこのような訪問着を着ていたことを思い出します。
この場面に関して言えば、皆さん「映画に映る」ということで気合を入れて正装してきたのかも知れませんが、それはそれで昔の日本人の慎み深さを感じさせてくれる一幕でもあります。

vsモスラ 名古屋城門
③名古屋城正門『ゴジラvsモスラ』(1992年)より
この場面の城門は、実は石垣より上が破壊用のミニチュアとの合成になっています。
破壊が始まるまでは合成カットとは気付かないくらい一体感に優れたショットでした。
しかし、その後落下してきた屋根の残骸が逃げる人々の上に落ちてくる個所で不自然な重なり方になってしまうのが残念です。
このように『ゴジラvsモスラ】は特撮の詰めの甘さが多く目につく作品です。


現地を実際に見聞することで期せずして映画のアラに気付いてしまうことも多々ありますが、総じてロケ地探訪(聖地巡礼とも云う)は楽しいものです。
そういえば、次の『ゴジラvsメカゴジラ』は京都が舞台になっていましたっけ。
このところ滋賀県へ行く機会が多いので、もし時間に余裕があれば京都まで足を延ばして『vsメカゴジラ』のロケ地探訪をしてみるのもいいかも知れません。


6/8(木)
『コウノトリ大作戦!』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
コウノトリ大作戦!
『真田十勇士』等と一緒に借りたブルーレイの一つです。
ツタヤの「新作・準新作でも5枚で1,000円」の新作コーナーにあった中から数合わせとして適当に借りたものに一枚です。

実は、この文章を書きつつ自分でも困惑しているのですが、ほんの3日前に観たこの映画の内容も感じたことも全く思い出すことが出来ません。
いよいよ私も痴呆の仲間入りか?と焦りましたが決してそうではなく、このアニメがそれだけつまらない作品だったというだけのことです。
これは例えば、食事するお店が近くに無くて仕方なくコンビニで適当に買った弁当の内容物などいちいち覚えていないのと同じことです。
「5枚で1,000円」の穴埋め映画を借りるとき、稀に掘り出し物の傑作・佳作に出会えることも多いのですが、こういう駄作にぶち当たってしまうことのほうが圧倒的に多いです。


6/9(金)
夜明け告げるルーのうた』🈠
(劇場:テアトルサンク)
夜明け告げるルーのうた
湯浅政明監督の最新作です。
テアトルサンクさんのサービスデーを利用して観てきました。
湯浅監督の前作『夜は短かし歩けよ乙女』も、劇場を変えてロングラン中でこのような個性的な監督の作品に陽の目が当たるのは喜ばしいことです。

しかし、この『夜明け告げるルーのうた』ではあの独特の湯浅監督らしさは薄められており、むしろスタジオ・ジブリっぽい作品でした。
人魚の女の子ルーは『崖の上のポニョ』のポニョそのものですし、ルーの父親はトトロや『パンダコパンダ』のパパンダみたいな外見です。
大きな違いは、ポニョのような寓話的な世界ではなく過疎化が進む漁師町を舞台に人間のエゴや偏見も織り交ぜて描いていることと、あの3.11を思わせる街の水没からそれまで人魚を敵視していた住民たちを救うというクライマックスです。
人魚たちによる水難救助のシーンには、3.11の忌まわしい記憶に対する悔恨と自浄の念を感じます。
これは『君の名は。』で、タイムリープ現象を利用して壊滅した街の人的被害を「無かったこと」にした表現とも共通するものです。

ここ最近、ジブリを離れた優れたアニメーターによって良質なアニメ作品が世に出る機会が増えて喜ばしい限りではあります。
しかし、出資者たちの真の思惑はアニメ業界の発展にあるのではなく、新海誠や細田守といった「ポスト宮崎駿」となる次世代クリエーターを我が手に押さえたいということにあるような気がします。

これは私の想像ですが、湯浅政明監督に対しても「宮崎アニメっぽい作品にしてくれ」という出資者の要望があったのではないでしょうか?。
スタジオ・ジブリ解散(再始動の報もありましたが)の余波は、全く方向性の違う優れたクリエイターの肩にものしかかっているような気がします。


6/11(日)
現場近くの神社
先週お知らせした通り、明日(12日)は通算四回目となる『ちはやふる-結びー』のエキストラ参加のために再び滋賀県へ行って参ります。
先日メールで詳細連絡が届き、当初朝7時半集合だった予定がお昼12時集合に変更になりました。
今回は早朝4時に家を出る必要が無くなりましたので気が楽です。


さて・・・。
先週の『週刊映画鑑賞記』において「『ちはやふる』エキストラ参加の模様を今週中にレポートする」と書いたのですが、実は色々と難しい部分が多くてまとめるのに難儀しております。

その理由の一つは、現場の写真が全く無い(撮影不可)ことです。
いつもブログを書くにあたりビジュアル・イメージに頼ることが多い私としては、文章だけであの状況や楽しさを表現し書き残すことはかなり敷居が高く感じます。
絵日記しか書いたことがない子供が文章だけの日記を書こうとしてダラダラ脂汗を流しているようなものです。

もう一つは、迂闊なことを書くとエキストラ募集上の規定に反する恐れがあることです。
当選メールには以下のような注意事項が明記されており、映画『ちはやふる』に関するサイトやツイッターはスタッフによって随時チェックされているらしいです。
現に5月31日の撮影時にはツイッターで撮影状況をつぶやき続けていた不届き者がいたらしく、現場ではちょっとした騒ぎになっていました。

【注意事項】(一部抜粋)
本撮影で知りえた一切の情報をSNS、ブログを含むインターネット上に記載することは厳禁です。
本撮影に関わる一切の情報がわかる写真(撮影現場の撮影、キャスト、スタッフ、エキストラが写っている写真)の撮影は厳禁です。
(中略)
これらの事項に違反する行為を見かけた場合には、直ちに撮影現場から退去して頂きます。
スタッフの指示に従わないなど悪質な行為を繰り返す場合には法的手段を講じる場合がございます。


トガジンとしては、ネタバレを控えることは重々承知のうえですが、あの現場での楽しくも貴重な体験は是非とも自分のブログに書き残しておきたいところであります。
そこで拙いながらもこんなものを描き始めてみました。

ラクガキ(の下書き) ラクガキの一つ(の下書き)
先日、プロフィール画を描いた時以来ハマっている自作イラストによる紹介に挑戦してみようと思います。
もちろん、詳細な撮影場所や現場で知り得た内容に関すること(原作との相違点など)は避けて書くつもりですし、知り合ったエキストラの皆さんの個人情報などは私の胸だけにしまっておきます。

このあとも6月22日撮影分まで何回か応募していますので、全ての出番が終了した後にまとめてアップします。
気が向いたら覗きに来てやってくださいませ。


長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいだきありがとうございました。

Tag:ちはやふる エキストラ ゴジラvsモスラ 真田十勇士 夜明け告げるルーのうた